竜樹諒が語った神秘体験と神の存在と、予知夢についての真相ーー新刊「天使の遺言」
日本中、そして世界で話題になった予言の元となった「予知夢漫画」の作者が、自身の半生と予知夢の真実を語る。その新刊から見えてくるのは、やはり能力者としての姿だった。
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竜樹諒 著
たつき諒氏が、本当にいいたかったことを新たに書き記した自伝的著作
本書の著者・竜樹諒氏は、一世を風靡した予言漫画『私の見た未来・完全版』(飛鳥新社)の著者の「たつき諒」氏である。
同書については、過去の本誌の総力特集などでも採り上げているので、本誌読者ならよくご存じであろう。
本書は、そんな『私の見た未来』によって、よくも悪くも一躍時の人となってしまった著者が、同書出版の裏事情や、自分が本当にいいたかった本音などを、赤裸々につづる自伝的著作である。
竜樹氏は、実は1999年に漫画家は引退しており、最後に上梓した単行本が、旧版の『私の見た未来』(1999)であった。このとき、著者は同書の表紙に「大災害は2011年3月」と書き込んでいたが、当時はそれが特段話題となることもなく、同書はそのまま絶版となった。
ところがその後、書き込まれた年月に東日本大震災が発生すると、同書はこれを予言していたとして、一部界隈で大変な話題を巻き起こした。
さらに、たつき氏になりすましたニセモノまで出現、勝手な予言を吹聴するのみならず、このニセモノが同書を「復刊」すると予告する事態となり、ついに著者である本物の竜樹氏が名乗り出て、紆余曲折の末に『私の見た未来・完全版』の出版に至ったのだという。
だが竜樹氏によれば、実際には同書は「出版社の意向中心で出版され」た「商業主義的」なもので、結果として不本意なものとなってしまった。
そこで著者が、本当に納得できる内容として新たに書き記したのが、本書なのだ。同書の読者にとっては、まさに必読書といえよう。
著者は1954年の生まれ。霊能者ではないが、幼少期より「感受性の強いタイプ」で、そうした世界への親和性は高かったらしい。長じて少女漫画家となって以後も、あのサティア・サイババに会うために、はるばるインドまで赴き(それも複数回)、「摩訶不思議な体験」をしたという。そんな著者による精神世界に関する知見、とくに「神」の正体に関する考察には、思わずハタと膝を打つ読者も多いのではないか。
巻末には、著者の「少女漫画時代の代表作」である『ハローレディー』と『夏休みが来るまえに……』の2作が収録されている。
かなり古い作品(1970年代?)のようだが、当時の日本の少女漫画が内包していた、世界に類を見ないほどの先進性に、改めて瞠目させられる傑作である。
(月刊ムー 2025年9月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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