大自然は妖怪だ!? 石川県立図書館「となりのモノノケ」展で妖怪の剥製も登場

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    ご当地×図書館でモノノケの「正体」に迫る……!

    石川県立図書館「となりのモノノケ」展

     妖怪とはなにか? ……とてもひとことでは答えられないテーマだが、古来自然現象や災害など、人知をこえたものの「わからない恐怖」を理解しようと人々が生み出したのが妖怪だ、とする考え方がある。石川県立図書館で開催中の企画展「となりのモノノケ」は、石川県での伝説・伝承を中心に、昔の人たちがどのように自然や妖怪と向き合ってきたのかを紹介する展示だ。

     図書館で妖怪の展示がみられる、というだけでもユニークだが、その展示構成もとても興味深い。
    「石川の妖怪」コーナーでは、能登の猿鬼、金沢の飴買い幽霊など、ご当地石川県の妖怪たちがマッピングつきで解説される。
     「妖怪と文学」は、『稲生物怪録』のように妖怪が登場する文学作品が時代ごとにまとめて解説されるコーナー。そして「妖怪とその正体」コーナーでは、古くから妖怪・化け物とされてきた生き物の剥製や標本が展示されている。

     また期間中には「妖怪と学ぼう! 自然災害と防災」「石川のモノノケ」「狂言を楽しもう!」といった妖怪にフィーチャーした講演や観覧イベントも開催される。図書館の静かな環境で、じっくりと妖怪を学んでみよう!

    図書館の静かな環境で、カッパの模型やタヌキたちの剥製をじっくり観察できる。妖怪ファンにはたまらないシチュエーション!
    石川県立図書館は、円形の劇場のような建物のデザインも見どころ。

    企画展「となりのモノノケ」
    会場:石川県立図書館 2階 企画展示コーナー
    会期:7月6日まで
    料金:無料
    詳細は公式サイトから https://www.library.pref.ishikawa.lg.jp/category/specialexhibition/5793.html

    写真提供:石川県立図書館

    webムー編集部

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