「ムー」という名前の由来について

    由来は、やはりあの大陸です。

     世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリー・マガジン「ムー」です。

     1979年に創刊されて、2019年で40周年を迎えた「ムー」ですが、編集部員がよく聞かれることといえば……

    0「大好きです!」
    1「中学生のころ(まで)読んでいました!」
    2「……まだ、あったんですね……!」
    3「実在する雑誌だとは知りませんでした」
    です。

     0のムー民たち、ありがとうございます! いつか飯能で集合できるといいね!

     で、1の「中学まで」派のみなさんは、ある意味で正しいような、もったいないような……。そもそも創刊当時は中高生を対象にした内容だったんですけど、一年後に大人も読める、特集主義の重厚な構成になって、今に至ります。

     2の「ロスト・マガジン」派のみなさんは「中学まで」派の一部でもあり、おそらく、90年代までにパタパタとなくなった(いわゆる)オカルト雑誌のイメージなんだと思います。それ、偽記憶ですよ! マンデラは獄中で死んでません!(マンデラ効果で検索しましょう)

     3の「架空」派は、映画とかの小道具で「ムー」を知った人たち。まさか、オカルトミステリーだけの雑誌が21世紀に月刊で発売されている(しかも学研から)なんて……という常識が現実に追いついていません。われわれは、ここにいる。

     そして、もうひとつの、よくある質問が

    「ムーの名前って、どこから来たんですか?」

     です。
     多少、オカルトというか、この手のジャンルに通じた方だと、「たぶんアレだと思うんですけど」……でも「ムーという語呂はシンプルだし、もしかして別の理由があるのでは」……なんてニュアンスで。

     引っ張るような話でもないんですが、ご想像の通り、

    「ムーの由来は、ムー大陸」

     です。

     ジェームズ・チャーチワードがぶちあげた、太平洋にあったという失われた超大陸ムーから、本誌の名前がつけられました。ナイスな響きをありがとうチャーチワード!

     その証拠は創刊号の最終ページ、目次にも記されています。

     上のほうです。拡大してみましょう。

     はい、ここに、確かに。

     ちょっとだけ気になるのは、デザイン的に、欄外にあたる場所に記載があるんですね。レイアウトする範囲を組んで、ノンブル横にクレジットを入れて、というところまではわかるんですが、「●誌名の「ムー」は……」という一文は、後付けのように見えるといえば、見えますね。

     大陸書房から「失われたムー大陸」が発行されたのが1968年ですが、中高生は初めて聞く単語になるかもしれませんし、雑誌の「ムー」創刊前には、「ムー」「ムー一族」という名前のドラマもありました。

     目次に名前の由来を入れたのは、「雑誌のムー」としての自己紹介でもあったんでしょうね。

     創刊40周年を超えて、「ムーといえばこういう雑誌」と認知をいただく機会も増えていますが、改めまして。

     超大陸に由来する名を持つメディア「ムー」です。引き続き、よろしくお願いします。

    webムー編集部

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