プーチンを操る5人の地球支配者とは? 知られざる世界最高権力「ペンタゴナルコーン」/MUTube&特集紹介
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マンフレッド・クラメス 著
平和を求め尽力していたはずのプーチンに何があったのか
「人間の皮を被った悪魔」「暴虐な独裁者」……今なおウクライナ侵攻を継続中の、ロシアの大統領プーチンに対する一般的なイメージは、そのようなものだろうか。だがそのようなイメージは、一方的な報道しかしない日本のマスコミの「洗脳」によって創り上げられた虚像に過ぎない、と著者は断ずる。
現に、ほんの少し前まで、プーチンは「いつも上機嫌で、笑い、冗談を言い、世界中の指導者たちと握手を交す」陽気な大統領であり、特にドイツの元首相シュレーダーとは昵懇だった。そんな彼が、何ゆえに現在のような暴君と成り果てたのか。
著者は、独自の心理的手法を用いてプーチンの内面を分析。彼に何があったのかを探るとともに、現在の戦争の行方を占ってゆく。
一時はNATOへの加盟まで模索するなど、常に平和と安全保障を求めて尽力していたプーチン。だがそんな彼を待ち受けていたものは、EUおよびNATOによる脅迫と挑発、そして手痛い裏切りだった。その最たるものが、シュレーダーに代ってドイツの首相となったメルケルの背任である。そして無論、その背後ですべてを操っているのはやはり某国なのであった。それが事実なら、たとえ評者がプーチンでも、何らかの暴挙に出ていたやもしれぬ。
本書は、分類上「陰謀論」かもしれないが、「ウクライナはネオナチ」といった純度の高い陰謀論は入っていないので、安心して読める。
(月刊ムー 2025年2月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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