日本語の霊的な特殊性とは?「しあわせの言霊」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

関連キーワード:

    「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

    しあわせの言霊

    保江邦夫/矢作直樹/はせくらみゆき 著
    特殊言語である「日本語」をテーマとする鼎談集

     本書の著者のひとり、はせくらみゆき氏は、画家・作家・雅楽歌人で、日本を代表する女流画家。前世はシリウス連星系の女帝だったという。ふたり目の保江邦夫氏は、理論物理学・量子力学・脳科学を専門とする理学博士だが、スピリチュアルやUFOに関する著作も多いマルチな人物。前世はシリウスの宇宙司令官。3人目の矢作直樹氏は、医師にして東京大学名誉教授。『人は死なない』(バジリコ)などの著書で知られる。前世は保江氏の副官であった。

     本書は、「日本人なら誰でも話すことができる『日本語』が、もしかしたら世界をより良く変容させる『鍵』」なのではないかと直観したはせくら氏と、「日本を代表するインテリジェンス」である矢作・保江両氏による、「日本語」をテーマとする鼎談集である。

     日本語の特殊性は、それが世界でも稀少な「母音言語」である点にあるという指摘にはじまり、知られざる日本の伝統「緊縛」の効用、それと密接に関連する火焔土器の意味、直立歩行と高次元、不思議な現象を起こす「空間圧力」など、話は縦横無尽に展開する。
     そして最終的に、世界中の人びとが日本語を学び、「日本語族」になれば、「大調和の世界」が実現する、さらには日本人は地球上に住まう全人類の要であり、日本人が滅びれば人類は存在し得なくなる、という壮大な結論に至る。日本語のあり方を見つめ直すきっかけとなる一冊。

    明窓出版2640円(税込)

    (月刊ムー 2025年1月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

    関連記事

    おすすめ記事