怖い話を生業とする人たちの半生に迫る! 川奈まり子「怪談屋怪談」

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    豪華な名前がずらり!

    怪談の語り部たちの怪体験

     実話怪談、ホラーブームの波にのって、怪談に携わるプレイヤーの数もずいぶん増えた昨今。また数だけではなく怪談にコミットする切り口やジャンルも多彩になっているのは、各メディアをご覧の通り。そんな怪談に携わるプロたち「怪談屋」に取材し、彼ら自身が体験した、あるいはなんらかのかたちで関わることになった怪談をまとめたのが本書『怪談屋怪談』だ。

     とりあげられる名前をみれば豪華さは一目瞭然。語り部としていま最前線で活躍する、ぁみ、牛抱せん夏にはじまり、実話怪談ブームの火付け役ともいえるレジェンド中山市朗、オカルト探偵・吉田悠軌、都市伝説蒐集家・早瀬康弘(はやせやすひろ)、講談師・一龍斎貞寿などなど……怪談を「語る」「書く」「集める」「撮る」「占う」「受け継ぐ」「出る」と、7つのジャンルに分けられた怪談屋たちの体験談がずらりとならぶ。ルポルタージュ的な技法に定評のある怪談作家・川奈まり子さんが、錚々たるメンバーたちの持ちネタをどう再構成したのかにも注目しながら読みたい一冊。

    『怪談屋怪談』
    川奈まり子著、1,800円+税、笠間書院

    webムー編集部

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