テスラ車のセンサーが幽霊を感知!? 夜の墓地で“いるはずのない人影”が車体を取り囲む戦慄映像
今や世界的に急速に普及する電気自動車の代名詞的存在となった「テスラ」。そんなテスラ車のドライバーを襲った恐怖の心霊現象が報じられた!
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今注目の心霊ドキュメンタリー映画『新・三茶のポルターガイスト』の豊島圭介監督が明かす圧倒的恐怖体験の真実!
6月21日(金)から公開されている映画『新・三茶のポルターガイスト』が話題だ。昨年オカルト界の注目を集めた心霊ドキュメント『三茶のポルターガイスト』の続編となる今作では、東京・三軒茶屋の心霊スポット「ヨコザワ・プロダクション」にオカルト編集者の角由紀子らが再び潜入。定点カメラや降霊術、サーモグラフィを駆使し、さらに学者の意見も交えながら心霊現象を徹底検証していく。
そして映画終盤、カメラに前代未聞の“とんでもないもの”が映り込むのだが……と、その衝撃的展開は映画本編と月刊『ムー』(2024年7月号)の総力特集で確かめてもらうとして、webムーでは現場を統括する立場にあった本作の監督、豊島圭介氏にインタビューを敢行。不可解な現象を目の当たりにした時、何を感じ、どう伝えようとしたのか、映画では語られない本音まで聞き出した!
――今作はオープニングからスケールを感じさせる構成で、前作からより一層バージョンアップした作品でした。
豊島圭介(以下、豊島) 前作の公開後、ヨコザワ・プロダクションが心霊スポットとして一気に有名になって、世界各国のメディアから取材依頼が続々と届いているらしく、「ここは今、まさに世界の心霊スポットの中心に位置づけられるのではないか」と、そんなイメージですね。
――豊島監督とはお馴染みのタッグですが、俳優の東出昌大さんがナレーションを務めていたのも、多くの観客にとってはサプライズだと思います。
豊島 波乱万丈な人生を歩んでいる彼の口から「三茶のポルターガイスト」という言葉が飛び出すのが、とてもいいなと。収録のときには山から降りてきてもらいました。2時間しかスタジオを確保していないのに、45分遅刻してもぜんぜん悪びれていなくて。あれが多分、山の時間(感覚)なんだと思います。タクシーから降りてきたときには獣のニオイがしましたね。(笑)
――前作に引き続きプロデューサーを務めた叶井俊太郎さんが映画の完成直後に亡くなり、業界に衝撃が走りました。
豊島 昨年、叶井さんが余命を公表してから出版した『エンドロール!』(サイゾー)でも対談させてもらいましたが、亡くなったらこの世に降りてきて、「あっちは無だったよ」とか「地獄はあるぞ」とか、あの世のことを教えてもらう約束をしているんです。どこまでも豪快で、素敵な男でした。結果的に叶井さんが製作に関わった最後の作品になりましたが、彼自身はまったく信じていない様子でしたね。こうして作品が完成して、満足してくれているかな。約束、果たしてほしいなぁ……。(笑)
――本題に入りますが、劇中に登場する数々の心霊現象について、実際のところ監督としてはどのように受け止めていらっしゃるのでしょうか?
豊島 前作の公開後、まだ続編の監督を務めることも決まっていなかった時、角さんに呼ばれてヨコザワ・プロダクションに行きまして、三上さん(ムー編集長)たちと一緒に2〜3メートルの至近距離で“あの手”が出てくるのを見て、ガツンとやられました。不思議な現象を信じるかどうかということと、実際に不思議な現象を目の当たりにするという体験はまったくレベルの違う、別次元の話なんだと。ショックでしたね。
――「人生観が一変した」と、劇中でもおっしゃっていますね。
豊島 周囲からは結構心配されているんですよ(笑)。でも、こんなにすごい経験をしたら、もう関わるしかないと思ったのが出発点でした。だから、疑いの目でアプローチしているわけでは全然なくて、最初に受けた衝撃に突き動かされて、これはいったいどう捉えたらいいんだ、どうやって映画にしようと思いながら走る中で、真偽を追求しながらも、最終的には起きたことをそのまま提示するべきだろうと思ったのです。
――これまでドラマ『怪談新耳袋』シリーズなどの心霊・ホラー作品も数多く手掛けられて、この作品に関わった誰よりも舞台技術や特殊な設備について詳しいはずの豊島監督が、そこまで驚いた経験だったと。
豊島 どこにも仕掛けが見当たらないし、それにヨコザワ・プロダクションとしては、心霊スポットだと騒がれたら研究生が集まらなくなるリスクもあるのに、それでもこの現象を社会に向けて発信したい、という気概で。たしかに、ものすごく巧妙なイリュージョンだった可能性を誰も否定できない面もありますが、それにしても手間暇かけてここまでのことをするだろうか、と思うのです。
――表層的な現象やその真偽に留まらず、背景まで考察しても不可解な部分がたくさんあると。
豊島 もしも作り物だとしたら、並大抵の予算では絶対にできないどころか、物理的にもあり得ないようなことが起きていて、しかも独創的な造形やデザインセンスも天才級です。あらゆる状況を踏まえて、「やはり理解を超えた何かが本当に起きている」と思わざるを得ない面があるのです。
――たしかに、最終盤に明かされる“あの光景”は、鑑賞者としても得体のしれない恐怖と、それを上回る困惑を覚えるものでした。どちらにしろ“とんでもないもの”を見せられているなという。
――今作を監督する中で、心がけた部分はありますか? 編集次第で胡散臭い印象を与えることもできるし、真実らしく見せることもできると思うのです。
豊島 質問をお返しするようですが、どうご覧になりましたか?
――どちらかといえば、信じている側に立った構成という印象でした。
豊島 それはきっと正しいはずです。というのも僕自身、やはり製作の根底にはあの現象に直面した時の衝撃があるので。(信じている側の目線に)振り切ることは避けて、招いた学者たちからもさまざまなご意見をいただいているわけですが、やはり心情的には不思議なことはあるものだと。
――だとしたら、幽霊が実体を伴った形で出現して(「幽霊の物質化」について詳しくは月刊『ムー』2024年7月号を参照)、いったいそこにはどんな意味があるのでしょうか? あれほど堂々と、何度もカメラに映り込んでくるとなると、オカルト愛好家にとっても若干拍子抜けというか、もはや幽霊の概念とはかけ離れた存在のような気もします。
豊島 う〜ん、難しいですね……。ヨコザワ・プロダクションにもさまざまな過去のエピソードがあるわけですが、基本的に僕は心霊現象や超常現象とか、世界で起こる不思議な出来事には因果関係がないと思っているのです。作劇でも、そういうこと(明確な因果関係を求めること)は嘘っぽく見えるのでやらないことが多い。そして僕が常々感じているのは、幽霊や妖怪、宇宙人などの不思議な存在は、それに出くわした人が命名するものではないか、ということです。たとえば、無気味な光を見て、ある人はそれを幽霊と呼び、ある人はUFOや宇宙人と呼ぶ。そう考えると、あれは幽霊と定義できるものというよりも、「人間の真似をしている“何か”」ではないかと考えたほうがいい気もしますね。
――その“何か”を突き詰めることが、3作目につながるのでしょうか?
豊島 具体的に企画が動いているわけではありませんが、反響次第だと思います。鑑賞者の皆さんから、きっと相反するさまざまな意見が寄せられるはずです。今回撮れたものをどう捉えればいいのか、作品をご覧になった後でぜひ議論してください。考察動画などもバンバン作っていただきたいです。
――どちらの立場にしても、ラストの映像は脳裏に焼き付く凄まじいインパクトだと思います。鑑賞した人と議論したくなることは間違いありません。
豊島 いち映画人としては、話題の心霊スポットで、あれだけ不思議なことが起きて、しかもそれをカメラで捉えたという、もうこれだけの条件が揃っていたら「なにがなんでも面白い作品に仕上げてやろう」と腕が鳴る部分がありました。その意味では、ムー読者のように硬派なオカルト愛好家に向けても、夏休みのエンタメ作品としても、きっと楽しんでいただけるはずです。みなさんの感想を楽しみにしています。
豊島圭介
『怪談新耳袋』(2003年)で監督デビューし、アイドル、ホラー、恋愛もの、コメディとジャンルを横断した映画・ドラマに携わる。代表作に、映画『三島由紀夫vs東大全共闘 ~50年目の真実~』『ソフトボーイ』『花宵道中』『森山中教習所』、『ヒーローマニア -生活-』など。ドラマ「霊験お初 ~震える岩」「黄金の刻 服部金太郎物語」「キッチン革命」「妖怪シェアハウス」など。『東大怪談 東大生が体験した本当に怖い話』(サイゾー)著者。
映画『新・三茶のポルターガイスト』
監督:豊島圭介
出演:角由紀子/横澤丈二/小久保秀之/山崎詩郎/児玉和俊/ひなたまる/森脇梨々夏/三上丈晴/小野佳菜恵/大久保浩/オカルトセブン7★
ナレーション:東出昌大
企画・プロデュース:角由紀子、叶井俊太郎/プロデューサー:千葉善紀、佐藤慎太朗/宣伝プロデューサー:星野和子
音楽:スキャット後藤/撮影・編集:滝田和弘/ビジュアルデザイン:廣木淳
エンディング・テーマ「水底の愛」:横澤丈二
製作:REMOW/制作プロダクション:murmur/配給:エクストリーム
2024 年/日本映画/88 分/カラー/ステレオ/DCP
©️2024 REMOW
sancha-poltergeist.jp
webムー編集部
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