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坂東忠信
「日月の神」からの指令によって書かれた異色作
本書の著者・板東忠信氏は、元警視庁刑事・公安捜査官。長年にわたって、外国人犯罪や不法移民問題に第一線で対峙しつづけてきた。
退官後に作家に転身、これまでに『恐ろしすぎる中国に優しすぎる日本』(徳間書店)、『在日特権と犯罪』(青林堂)等の著書を発表。もっぱら右派論客として活動を繰り広げてきたが、若いころから聖書など、スピリチュアルの世界にも傾倒していたらしい。ご本人曰く、ネトウヨを超えた「どスピ系リアルどウヨ」。
本書は、そんな「畑違い」の道を歩んできた著者が、「ヨハネ黙示録」と『日月神示』を題材に、両者の共通性と、今後の世界の予測を読み解く異色作。因みに『日月神示』とは、昭和19年以後、画家の岡本天明が受信し、自動書記によって記された神示である。
非常に親しみやすい文体で、筆が昂ぶると、通常は「私」である一人称が突如「俺」になったりする破天荒ぶりも愛らしい。
著者はしきりに、専門家でもない自分に本書を書く資格があるのか、と謙遜するが、『日月神示』に関しては、著者と個人的親交のある第一人者・中矢伸一氏、そして聖書に関しては牧師の石井希尚氏の協力を仰いでいるということなので、その点は心配ご無用。
それより何より、本書は岡本天明同様、「日月の神」からの指令によって書かれたものだということを忘れてはならぬ。
(月刊ムー 2024年7月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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