君はBARBEE BOYSとネッシーの行方を案じたことはあるか?/大槻ケンヂ「医者にオカルトを止められた男」新2回(第22回)
webムーの連載コラムが本誌に登場! 医者から「オカルトという病」を宣告され、無事に社会復帰した男・大槻ケンヂの奇妙な日常を語ります。
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文=大槻ケンヂ イラスト=チビル松村
webムーの連載コラムが本誌に登場! 医者から「オカルトという病」を宣告され、無事に社会復帰した男・大槻ケンヂの奇妙な日常を語ります。
近年UFOが熱い! 一昨年、米国防総省がUFOに関する情報サイトを立ち上げた。また今後はUFO(未確認飛行物体)をUAP(未確認航空現象)と呼ぶようにと認識アップデートも推奨している。UFOとUAP、あなたはどっちで呼びますか?
個人的にはピンク・レディーで育った昭和歌謡世代として圧倒的に「ユーフォー」派である。どっちにしても米国の本気度は要注目なのである。
この動きは最新の撮影システムなどを使うと、どうしても空中になんだかわからない物体が映り込んでしまうことが原因のひとつかと思われる。「え? これなんだ? 何が飛んでんだ??」というときにまず考えられるのは①謎の知的生命体の操る機械、②どっかの国の新型兵器、なわけで、その場合「どっちが怖い?」と考えると、これは②のほうが断然怖いと思うのである。だって異星人とか異次元人とかならはるかに技術が上を行っていてとっくに人類は全滅させられているだろう。
それに対し某国の新型兵器であったなら、リアルにこれから何かを仕掛けてくるかもしれないという、今ここにある恐怖、が空にあるのだから。どっちが怖いって何考えてんのかわからない異星人より意見の違う地球人のほうが全然怖いよ。
「どっちが怖い?」ということでいえば、思い出すシーンが僕にはひとつあるのだ。UFOやUAPとはまるで異なる類いの案件なのであるが、今ここにある恐怖、という一点においては共通しているのかもわからない。
今から何十年も前、僕がバンドの筋肉少女帯で全国ツアーを巡っていた、その旅先のビジネスホテルでのことだ。場所は広島か岡山あたりだったと思う。ライブが終わり、打ち上げも終わり、もう午前0時を回ろうかという深夜にホテルへ帰り、床についた。シングルルームだった。どのぐらい時がたったのか、ふと、人の気配を感じて目が覚めた。「だれか人が、そばにいる」と感じたのだ。
★この続きは二見書房から発売の書籍「医者にオカルトを止められた男」でお楽しみください。
https://www.futami.co.jp/book/6281
(月刊ムー2024年3月号より)
大槻ケンヂ
1966年生まれ。ロックミュージシャン、筋肉少女帯、特撮、オケミスなどで活動。超常現象ビリーバーの沼からエンタメ派に這い上がり、UFOを愛した過去を抱く。
筋肉少女帯最新アルバム『君だけが憶えている映画』特撮ライブBlu-ray「TOKUSATSUリベンジャーズ」発売中。
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