『緊急警告!! 2025年日本壊滅大予言』ムー2024年8月号のカバーアート/zalartworks
「ムー」2024年8月号カバーアート解説
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この世界は、私たちが想像可能な領域を遥かに超えて複雑、かつ不確かに、そして、〝かなり興味深く〟成立しています。そのような奥深い世界を覗き込むために、サイエンスからオカルト、都市伝説まで縦横無尽に横断することで、〝世界解読〟を試みる「真実の目」氏の『宇宙奇譚集』。その気になる中身を抜粋、再構成し7回にわたりプレビュー公開いたします。5回目は、古代より世界各地に〝共通〟して伝承される「大洪水伝説」ですーー
神話や伝説には単に空想の話ではなく、少なからず真実が含まれているものです。こうした伝説のなかで私が最も注目したいのが、世界各地に残る「大洪水」です。
この大洪水は、神話や伝説とされていますが、世界中の多くの国の古い文献 にも記載されています。『聖書』をはじめ、シュメール文明の『ギルガメッシュ叙事詩』、マヤ文明の『ポポル・ヴフ』、さらに古代ギリシャ文明、古代エジプト、古代中国、古代インドなどの多くの古典に、ほぼ同じ内容の大洪水に関する物語があります。北米のホピ族のように神話伝承として語り継いでいる民族もいます。
ここで少し考えてみてください。通信手段も交通手段もなかった大昔の各大陸に、なぜ同じような内容の物語が普遍的に伝えられているのでしょう?
どこかの神話を、どこかの神話が成立の過程で模倣した? それにしても、大洪水伝説をもつ神話のある国も地域も範囲は広く、神話模倣の伝播があったと考えるのは無理筋です。いちばん納得しやすいのは素直に、世界各地の人々は、 この大洪水に遭遇したと考えること……おわかりですね。この天と地を破壊する大洪水は、〝伝説〟ではなく〝本当にあった〟のです。
現代の研究結果はこの大洪水に対しては、意見が分かれています。考古学的には、大規模な大洪水が地球で起きていた具体的な証拠は見つかっていません。
一方で地質学の研究によると、広い地域にわたる大昔の地質構造が水蝕されていたことがわかりました。これは大洪水が起きていたことを示唆しています。
しかし、大洪水が本当に起きていたかについては、現段階の研究結果ではそ の答えは出ないので、今は神話や宗教などで答えを検討するしかありません。
多くの国の大洪水に関する神話や記載は、大洪水という事象だけでなく、付随する物語にも似たような点が多く見られます。
例えば、『聖書』や『ギルガメッシュ叙事詩』やインド神話では、大洪水は神によって発動されました。中国の神話では、大洪水は神によって止められまし た。つまり、大洪水の始まりも終わりも、神と深い関わりがあります。
そして、大洪水の範囲についてですが、ここでは、最も知られる『聖書』「ノアの方舟」伝説から推測してみましょう。
ノアの家族とあらゆる動物のつがいを乗せた方舟の存在から、この大洪水は世界中で起き、かなりの海抜にまで及んでいたことが推測できます。そうでなければ、動物たちを山や洪水の及ばない場所に避難させればよいので、巨大な方舟を造る必要はありません。鳥でさえ方舟に乗せられたということは、当時の地表にはもう陸地がなかったことも容易に想像できます。
また、『聖書』の記載によると、地表にあるいちばん高い山でさえ、大洪水に 飲み込まれていました。そして実際のところ、エベレストの山頂付近では貝殻が発見されています。
地質学の解釈によると、エベレストはかつて海の底にありましたが、プレー トの衝突によって数千万年の年月を経て現在の高さに成長したということです。
しかし、もし『聖書』の大洪水に関する記載が本当の歴史であれば、エベレストの山頂付近に貝殻がある理由も説明がつきます。
では、もし本当に神話のとおり、大洪水が〝神〟によって発動され、また〝神〟によって止められたのであれば、なぜ〝神〟は大洪水を発動したのでしょうか? 彼らの目的は何でしょうか?
ここからは完全に私の推測になります。
世界規模の大洪水が起きたときに、最もダメージを受けるのは、地表にいる すべての生物です。何の対策もとらずにこのような大洪水と対面すれば、種族 全体の絶滅にもつながります。
しかし、〝神〟は一部の生物に「ノアの方舟」という避難手段を提供しました。人間を含む多くの種族は、方舟のおかげで生き残ることができました。しかし残りは、地球上から姿を消しました。最終的に、大洪水はまた〝神〟の力で止められました。
ここまでで、〝神〟の目的に気づきませんか? 〝神〟による大洪水の目的は、その「残りの生物」を地球から消すことではないでしょうか。では、消されたのはどんな種族で、なぜ消されたのか、新たな疑問が浮かびますね。これもまた神話や物語などから答えを探すしかありません。
古代ギリシャの哲学者プラトンは、対話篇『ティマイオス』と『クリティアス』の中で、いわゆる〝超古代文明〟「アトランティス大陸」について言及しました。
プラトンの記述を読み解けば、アトランティスはかつて大西洋上にあったと 推定され、人々は超能力のような不思議な能力をもち、その文明は現代の人類 文明よりも発展していたとも言われています。また、諸説ありますが、その起 源は不確かながら、なんと文明は100万年前にすでに絶頂期を迎えていた、とも。
しかし栄耀栄華を極めていたアトランティス大陸は、1万2000年前、天変地異によって、たった一夜で海に沈み、この地球から姿を消しました。
ただし、この災害から奇跡的にもわずかに生き延びた者がいるという説があります。その後のアトランティス人は、どうなったでしょうか。
あくまで想像の域を出ない話ですが、彼らは他の大陸にいた人種と家庭を築き、その血を受け継ぐ子孫を世界に残したかもしれません。一方、そもそもアトランティス人は人間とまったく異なる種族であり、人間との間で子孫を残すことはできなかったという説もあります。つまり、せっかく生き延びたものの、人数も少なく、やがては絶滅してしまったのでしょう。
もし、真実が後者の場合、私たち人類の文献に記載されている「神によって 発動された大洪水」の目的がはっきりと見えてきます。それはーー当時の地球に存在していたもう1つの、人類と異なる高度な知恵をもつ種族を消すためではないでしょうか。
「ノアの方舟」は、前時代の文明とそれを享受していた存在を消し、今の私たちにつながる人類という種族を大洪水から生き残らせるための乗り物で、人類 の文明は大洪水が収まった後で、発展しはじめました。言ってみれば、ガラリと挿げ替えられた、地球上の世代交代ならぬ文明交代というところでしょうか。
こうした文明の交代は、実はマヤ文明の神話でも言及されています。
それによると、人類が誕生する前、地球にはすでに4つの高度な文明が存在していました。それらはすでに終焉を迎えており、現在の人類は、地球に現れた5つ目の文明に相当します。ちなみに、マヤの予言によれば、現代は「最後の時代」であるそうです。
また、世界最古の古代文明とされるシュメール文明には、「シュメール王名表」というシュメールの王朝の王権や王の在位の歴史が記載されているテキストがあります。
シュメール王名表によると、シュメールには最初、8名の王がいました。この8名の在位期間を足すと、合計約25万年! 1人平均で3万年在位していた ことになります。ところが、この王名表にも大洪水が発生したという記載があり、大洪水が発生した後に記載されている 名の王は、在位期間が大幅に短縮し、1人あたり300〜1200年でした。
ここまでの記載内容は、ただの神話である可能性もありますが、 名の王の次に出てくる王の在位期間は十数年までに短縮しており、それぞれの王の名前と在位期間は、歴史上の文献とかなり一致しています。
この事実から、シュメール王名表はただの神話ではなく、本当の歴史を反映 したものだと考えられます。そして、王名表には次のような意味深い記載があります。
「初めての王は、天から降りてきた」
もしこれが本当の歴史であれば、天から降りてきた=宇宙から地球へ飛来し たのであり、これらの寿命が数万年もある〝王〟たちは、現在の各国の神話や 宗教の中の〝神=異星人〟と同じ存在であるかもしれません。
その世界規模の大洪水も、彼らによって発動されました。彼らは何らかの理由で、地球で高度な知恵をもつ生物を作り、文明を築きました。しかし、自分 の〝作品〟に不満があった、もしくは〝作品〟自体に不備があったなどの理由 で、彼らは5回も〝作品〟を作り直して、異なる文明を5回も築いたのではないでしょうか。
真実の目
2021年12月に開設したYouTubeチャンネル「真実の目」は動画総再生回数1000万回を超え、謎に包まれた超新星サイエンス×都市伝説チャンネルとして注目を集める。YouTubeでは、独特な視点から、様々な現象や謎を論理的に分析し、この世界のあまり知られていない奇妙な一面を紹介する動画を投稿している。
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