現代社会に渦巻く「呪い」を跳ね返す!/LUAの「ブラックオニキス−開運と魔除けの呪術」(1)
漆黒に輝くブラックオニキスは、古代ローマをはじめインドやペルシアなど、各地で魔除けの石として用いられてきました。古今東西の「呪い」と、その解除法について研究を重ねているLUA氏が、本誌11月号の特別付
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世界は「魔除け」に満ちている!
前触れもなく襲いかかる、突然の病気や事故。古の人々は、それらの原因を目に見えない「魔」のせいだと考え恐れてきた。そして恐ろしい「魔」を撃退するために、さまざまな魔除けの模様、デザインをつくりあげて衣装や装身具に施してきたのだ。
文化学園服飾博物館で開催中の「魔除けー見えない敵を服でブロック!―」は、日本をはじめ世界各地の民族に伝わる魔除け、招福のデザインにフィーチャーした企画展。古今東西の「魔除け」に注目することで、その役割を探ろうという興味深い内容になっている。
おもしろいことに、魔除けデザインのなかには、遠く離れた地域の民族でも共通するものがある。たとえば「魔」は光や大きな音、強い匂いが苦手だと考えられ、音を出す首飾りや鏡を縫い込んだ服が世界的にみられるのだ。背中に魔除けの糸印を施した「背守り」は日本でも子供の着物などでおなじみだが、同様の考えで背中に模様を表したものがモロッコやアフガンでも伝えられている。赤い色が魔を払うという考えも世界で広くみられるもの。
人類はいかに「魔」を恐れ、その恐怖と向き合ってきたのか。新型コロナウイルス禍という厄災を経験したこの時代だからこそ“刺さる”展示かもしれない。
魔除けー見えない敵を服でブロック!―
会場:文化学園服飾博物館
会期:〜2月14日(水)
料金:一般500円、大高生300円、小中生200円
https://museum.bunka.ac.jp/schedule/
webムー編集部
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