呪詛・呪物の歴史を公開! 企画展示「陰陽師とは何者かーうらない、まじない、こよみをつくるー」
謎多き存在、陰陽師。彼らは権力者や庶民から何を求められ、こたえ、消えていったのか。 陰陽師たちが用いた「呪物」の現物をはじめとする貴重な史資料から、その実態が明らかになる!
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なにはなくとも、埼玉県には土器がある!
映画『翔んで埼玉』の2作目が公開中ということもあり、引き続き何かと話題(主にディスられ)な埼玉県。ちなみに、埼玉は縄文時代の遺跡が多く発見されており、県全体で土器を推していることをご存知だろうか?
そんなわけで、埼玉県立歴史と民俗の博物館では、特別展「縄文コードをひもとく―埼玉の縄文土器とその世界―」が、2024年1月14日(日)まで開催中だ。
会場には、埼玉県内の発掘調査で出土した縄文土器が集結。縄文時代草創期から晩期までの約1万年間に使われた土器のほか、優れた品の約230点をよりすぐって一堂に展示している。埼玉を代表するあの土器も、この土器も勢揃い。赤城(あかぎ)遺跡の顔つき土器が向かい合い、県指定文化財雅楽谷(うたや)遺跡の土器も並ぶ。
ムー民的には、1万年という圧倒的な期間に作られたミステリーサークルを思わせる環状集落や土偶、土器からいくつものミステリーやロマンあふれる仮説が提示されていることをご存じだろう。膨大な数が発見されながら今なお謎が多く、「遮光器土偶=古代の宇宙飛行士説」まで、その語り口は多様だ。
もちろん、それらは考古学的に評価されているわけではないが、縄文土器単体をとっても、その特徴である独特な形と文様が時代によって様々に変化してきたことは確か。その神秘性は、かの世界的芸術家・岡本太郎の創作意欲も掻き立てた。
今回の展示では、この縄文土器の文様や形に注目し、そこにこめられた縄文人の思想「縄文コード」をひもといていく。
やはり縄文時代に宇宙人は飛来していたのか…? そして見えてくる、埼玉県域の縄文社会の一端とは…? ぜひ会場で、ご自身の目で確かめていただきたい。
さらに、来場者特典として「埼玉縄文カード」がもらえることにも注目。「埼玉縄文カード」とは、埼玉県内で出土した土器をカードにしたもので、通常カード13種類と、それを全て集めるともらえる特典カード1種類の全14種類を、埼玉県内の博物館で配布している。
*詳細はこちら→ https://saitama-rekimin.spec.ed.jp/jomoncard
埼玉県立歴史と民俗の博物館では、本イベントで展示されている6種類の土器カードを配布中だ。関東近辺の方は本イベントに行きつつ、ついでに県内の他の博物館にも足を運んで、「埼玉縄文カード」のコンプリートを目指そう。そして、これを機に「推し土器」を見つけてはいかが?
<イベント概要>
会期:2023年11月14日(火・県民の日)~2024年1月14日(日)
時間:9:00~16:30(観覧受付は16:00まで)
休館日:月曜日(ただし2024年1月8日は開館)、年末年始(12月29日~1月1日)
会場:埼玉県立歴史と民俗の博物館 特別展示室
観覧料:一般600円、高校生・学生300円
【団体料金(20名以上)】一般:400円、高校生・学生:200円
(写真提供 埼玉県教育委員会)
杉浦みな子
オーディオビジュアルや家電にまつわる情報サイトの編集・記者・ライター職を経て、現在はフリーランスで活動中。
音楽&映画鑑賞と読書が好きで、自称:事件ルポ評論家、日課は麻雀…と、なかなか趣味が定まらないオタク系ミーハー。
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