「ついにわかった! 世界の黒幕 その最終真実」/ムー民のためのブックガイド

文=星野太朗

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    「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

    Youtuberたちがディープ・ステートの真実を告発

     今年の3月、突如として登場したかと思えば、たちまち世を席捲したAIソフトウェア「ChatGPT」。命令を入力するだけで、AIが文章や画像、音楽や映像を自動で作成してしまうというのだから、技術の進歩というものは何ともすさまじい。
     などとノンキに感心している場合ではない。何しろ本書によれば、このChatGPTは、ディープ・ステートによる「人類奴隷化の最終兵器」に他ならないのだ。
     本書は、「世界の黒幕」であるディープ・ステートの「最新・最終真実」を暴く告発の書。今後の「AI 時代」を見据え、今のわれわれが知っておくべき情報を、項目形式で読みやすくまとめた「ディープ・ステートに関する総集編的かつ事典的な役割を持つ書籍」。
     項目数は何と88項に及び、その中には「イルミナティ」や「13血族」などの、本誌読者にはお馴染みのものから、安倍元首相暗殺の真相といったセンシティヴなものまで、幅広い情報が詰まっている。
     先の『知れば知るほどヤバい都市伝説』と趣向は似ている(そして実際、執筆者も一部被っている)が、『都市伝説』と本書の違いは、前者がさまざまな都市伝説を「紹介する」というスタンスが強かったのに対し、本書はあくまでも、陰謀の存在を「主張する」という姿勢を取っていることである。
     ならば読者としても、それ相応の姿勢で臨むべきであろう。

    宝島社/1650円(税込)

    (2023年9月号掲載)

    星野太朗

    書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。

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