墓石を身に着けた奇妙な人、墓石を磨く祈り人……怪異として語られた人たち/妖怪補遺々々
物騒な事件を頻繁に耳にする昨今、やはりヒトコワだと感じさせます。しかし事件を起こすような人は、物騒な事件を起こす人に限りません。奇妙で面白い行動をとる人たちもいます。そうした人の事件はやがて怪異・妖怪
記事を読む

「漫画の神様」の織りなす恐怖……手塚治虫の怪奇作品セレクションが発売。
あらためて説明する必要もないが、手塚治虫といえば現代日本のコミック・アニメ文化に多大な功績を残した「漫画の神様」とも呼ばれる存在。『火の鳥』や『ブラック・ジャック』など生み出した名作は数知れないが、ちょっと気をつけて読んでいると、その作品のなかには妖怪、宇宙人、モンスターなど“怪奇”な存在が意外にたくさん登場していることがわかる。
そんな手塚流怪談をたっぷりと堪能できるのが本書『手塚治虫の怪』。『ブラックジャック』の「人面瘡」をはじめ13本の読み切り作品が収録され、自然界が発する怨念や、人間の業をめぐる奇怪な話など、テイストも切り口もさまざまな「怪」が読み手を襲う。
作品を通して生命やヒューマニティーといった重厚なテーマを問い続けていた手塚治虫。人間を考えるためは、ヒト以外のものにも目を向ける……あるいは漫画の神様は、そんな意識で異形のモノたちを描き続けていたのかもしれない。

『手塚治虫の怪』(手塚治虫著、税込1,320円、山と溪谷社)
https://www.yamakei.co.jp/products/2823049650.html
webムー編集部
関連記事
墓石を身に着けた奇妙な人、墓石を磨く祈り人……怪異として語られた人たち/妖怪補遺々々
物騒な事件を頻繁に耳にする昨今、やはりヒトコワだと感じさせます。しかし事件を起こすような人は、物騒な事件を起こす人に限りません。奇妙で面白い行動をとる人たちもいます。そうした人の事件はやがて怪異・妖怪
記事を読む
1800の「呪術用語」でマジナイ・ノロイの世界を知る!「創作のための呪術用語辞典」
漫画やアニメに出てくる「呪術」の原点を知る!
記事を読む
陰謀論を掌中で転がし近未来を語る都市伝説テラー「ウマヅラビデオ」/ムー的YouTuberの世界
ウマヅラ、べーこん、否メンディーが都市伝説や陰謀論を生活の知恵として紹介。 ウマヅラの語りを、視聴者を楽しませたいベーコンと怖がらせたい否メンディーが盛り上げる。 なお、否メンディーは、エリザベスがレ
記事を読む
日本各地に刻まれた図形のパワーとは?「にほんの結界ふしぎ巡り」/ムー民のためのブックガイド
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
記事を読む
おすすめ記事