葬式に現れる怪異と故人の霊/都市伝説タイムトリップ
都市伝説には元ネタがあった。今回は、初七日にまつわる怪異を紹介。
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サンタクロースがたった一晩の間に世界中の子どもたちにプレゼントを届けられるのはいったいどういうわけなのか――。サンタクロースのモデルである聖ニコラウスにはどうやらテレポーテーションの超能力があったことが指摘されている。
クリスマスイブの夜に孤軍奮闘するサンタクロースは、いったいどうやって一晩のうちに世界中の良い子たちにプレゼントを届けているのだろうか。
その謎を解く鍵となるのが、サンタクロースのモデルである聖ニコラウス(聖ニコラス)(270~352)が駆使したといわれている“超能力”だ。なんと聖ニコラウスには肉体を瞬間移動させるテレポーテーション能力が具わっていたというのである。
ある話では、東地中海の荒れ狂う嵐に巻き込まれた船の中で船乗りたちが、奇跡を起こすことで当時すでに有名であった聖ニコラウスの助けを求めて叫んだ。するとマストが折れて帆が緩み、突然白ひげを生やした男が現れてロープを引っ張り、舵を安定させて岸へと曳航してくれたというのだ。
船が安全に岸に着いた時には白いひげの男はもういなかったのだが、やはり聖ニコラウスが助けにきたのだろうか。
丘を駆け上がって地元の教会に感謝を捧げると、水夫たちは聖ニコラウスがずっと前からそこにいたと聞いて驚愕。船上に、そして教会に…… と聖ニコラウスが自在に瞬間移動ができるとしか思えなかった。
このようにして人々を救うために突然現れる聖ニコラスについての伝承や噂が数多く語り伝えられることとなった。テレポーテーションは聖人ならではの奇跡ということなる。
賄賂を受け取った裁判官の判決によって3人の善良な市民が処刑されそうになった際、聖ニコラウスが彼らを救い出したという一件があるのだが、この時も聖ニコラスは処刑場にテレポーテーションして処刑人の背後に突然現れ、剣を奪ったといわれている。
家に押し入ってきた不法侵入者に誘拐された少年、アデオダトゥスのエピソードもある。
誘拐されたアデオダトゥスは東部の有力者の屋敷で給仕人として働かされていたのだが、ある日、どこからともなく突然現れた聖ニコラウスが、驚く主人を後目に少年の手を取って実家に連れ戻した一件がある。この時も聖ニコラスはテレポーテーションを駆使して屋敷に現れたといわれている。
とすればやはり、サンタクロースはクリスマスイブの夜にテレポーテーションをフル活用して子どもたちにプレゼントを届けているということになるのだろうか。
クリスマスには八面六臂の活躍をするサンタクロースだが、しかしながら古いエピソードのどこにも、モデルになった聖ニコラウスがテレポーテーションする際にたくさんのプレゼントを持ち歩いていたという話はない。
やはり用意した大量のプレゼントをいったんまとめておくには、トナカイのソリが必要ということになりそうだ。
サンタクロースがトナカイとタッグを組むようになったのは、1823年の匿名の詩『クリスマスのまえのばん』の影響によるものである。詩の中には、サンタクロースの姿が詳細に描かれていて、空飛ぶトナカイが引くソリに乗ってやって来ることが表現されている。
サンタクロースがテレポーテーションを行い、ソリを引くトナカイが空を飛ぶのであれば世界中の子どもたちにプレゼントを届けるのはさらに容易になりそうだ。しかしトナカイが空を飛ぶというアイデアはいったいどこから出てきたのだろうか。
興味深いことに、空を飛ぶトナカイの起源はスカンジナビア北部の先住民族、サーミ族に行き着くといわれている。
トナカイを重用して暮らす遊牧民であるサーミ族は、シベリアの地に生えている赤と白のマジックマッシュルームをトナカイに食べさせる風習があるという。幻覚作用のあるこのマジックマッシュルームを食べたトナカイは、まるで空を駆けているかのようにピョンピョンと跳ね回るというのだ。
サーミの人々はマジックマッシュルームを与えたトナカイの尿を集めて摂取し“再利用”しているのだという。一度トナカイの身体を通過したマジックマッシュルームの成分は毒性がきわめて低下し、安全なサイケデリックスとして再利用できるというのである。
はたしてサンタクロースの相棒である空を飛ぶトナカイも、マジックマッシュルームを与えられているのだろうか。
ともあれ間もなくやってくるクリスマスだが、サンタクロースは悪い子(Naughty)と良い子(Nice)のリストを持っていて、良い子にしかプレゼントを届けないといわれている。子ども時代の自分の名前がどちらに載っていたのか大いに気になる話題かもしれない。
【参考】
https://bigthink.com/high-culture/teleporting-psychedelic-mushrooms-history-of-st-nicholas/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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