「人間のDNAコードには創造主がいた」と科学者が結論! 生命の自然発生が不可能である3つの障壁とは?

文=仲田しんじ

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    この地球上に約40億年前に誕生した生命だが、それは自然の化学的なプロセスだったのか、それとも何らかの介在があったのだろうか――。ある医学研究者は人間のDNAコードは、生命誕生の背後には知的な創造主がいた説得力のある証拠だと主張している。

    「生命の自然発生は不可能」

     地球上の生命は自然に発生したのか、それとも何者かの“意図”によって作られたのか――。

     ニュージーランドのある医学研究者が、生命の起源に関する従来の説に真っ向から異議を唱えた。なんと、人間のDNAにコード化された情報は、偶然の化学反応などではなく、知的な起源を示唆しているというのだ。

    ※熱水噴出孔 画像は「Wikimedia Commons」より

     一般的に今から約40億年前、地球上の最初の生命は海の中、特に深海の熱水噴出孔の周辺で誕生したと考えられている。この場所で水、エネルギー、有機物など生命の誕生に必要なさまざまな元素が揃ったというのである。

     しかし英紙「Daily Mail」によると、有機医薬品化学と医療の研究者であるオーソン・ウェッジウッド氏は、遺伝子システムは非常に複雑であるため、熱水噴出孔で自然発生することなど事実上不可能だと述べている。

    「これ(DNA)は言語であり、知能の存在を示す証拠となります」
    「遺伝子システムには、自然界では自力で作り出すことが知られていない抽象的な指示も含まれている」(ウェッジウッド氏)

     救命薬の開発に携わり、かつてはDNA複製を阻害する化合物を設計したこともあるウェッジウッド氏は、最新の著書『DNA: The elephant in the lab(研究室の中の象)』で持論を展開している。

     彼によると、初期地球に存在した基本的な化学物質から最初の細胞がいかにして生まれたかを示す証拠も、実現可能な理論も存在しないと説明し、無神論者であれ有神論者であれこの事実に違いはないと断言する。

    ※『DNA: the elephant in the lab』 画像は「Amazon」より

    生命誕生の「乗り越えられない障壁」

     ウェッジウッド氏によると、生命の自然発生には、化学的・統計的・概念的な3つの「乗り越えられない障壁」があるという。

     まず化学的な障壁とは、生命の構成要素がどのようにして機能する生命システムへと組み立てられるのかをまだ解明できていないことだ。

     次に統計的な障壁とは、アミノ酸がなんの誘導もなく機能的なタンパク質に配列される可能性は極めて低いことにあること。

     そして概念的な問題は、さらに奥深い。細胞はタンパク質を作るための指示を出すDNAを必要とする一方、タンパク質はそのDNAを複製・翻訳するために必要となる。ウェッジウッド氏は、知性なしにそのような相互依存関係は生じえないと疑問を呈し、化学反応説では細胞自身の保護バリアの起源を説明できないと指摘する。

     多くの科学者は、そもそも生命の起源は未解決なのであり、より単純な自己複製RNAシステムがDNAや現代の細胞に先行していた可能性があるとする「RNAワールド仮説(The RNA world)」を提唱している。

     ジェラルド・ジョイス氏の研究チームが2024年に発表した『RNA-Catalyzed Evolution of Catalytic RNA(触媒RNAのRNA触媒による進化)』と題された論文は、RNA酵素が機能的なRNAを複製することで、分子レベルでの進化が引き起こされる可能性を示した。しかしウェッジウッド氏はこの進化では生命の誕生には不十分だと考えている。

    Jose WeslleyによるPixabayからの画像

    「DNAコードは知性の産物」

     ウェッジウッド氏は、さらに時間的スパンの短さを指摘する。地球が生命にとって住みやすい環境になったのは約40億年前で、組織化された生命システムはごく限られた期間で一気に出現したのだ。

     彼はまた、DNAとタンパク質の関係を「凍結された偶然」と呼び、単一の構成要素でさえ変更することは極めて困難なのだと断言する。その硬直性こそが知性の産物であると解釈できるそうだ。

    「すべてのコードは知性の直接的な結果であり、それはおそらく創造主の存在を示す証拠となります」(ウェッジウッド氏)

     彼は自身のキリスト教信仰が揺らいだ時期に生命の起源についてより深く研究しはじめ、その結果「科学者たちは特定の出発物質を生み出す反応までは特定したものの、それらの物質がどのようにして機能的な生命システムになるのかを説明していない」と結論づけた。

    「Daily Mail」紙は機能的な生命システムの起源を説明できないからといって、自然過程が生命を生み出さないことの証明にはならないと指摘する。しかし、それでもなおウェッジウッド氏の問い――化学的、統計的、概念的なもの――は、科学における最も古い謎の一つに鋭く斬り込んでいるともいえる。

     生命誕生の条件を実験室で再現する研究も続けられているが、まだ決定的な成果は得られていない。生命の起源が地球外にあるとするパンスペルミア説など共に、この“創造主説”は今後どのような展開を見せることになるのか、注目していきたい。

    ※参考動画 YouTubeチャンネル「Seeking I」より

    【参考】
    https://www.dailymail.com/sciencetech/article-16063703/human-dna-intelligent-creator-evidence.html
    https://slaynews.com/medical-scientist-challenges-origins-life-theory-dna-intelligent-originator/

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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