幽霊は重力かもしれない…量子重力理論の奇妙な世界で考える「霊の正体」
観測されても正体はわからない、そもそも科学の対象ではない幽霊は、同じく観測されても解明しがたい重力に似ている?
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2026年8月12日、地球の重力が消失するという予言が拡散している。怪情報の真相とは――!?
今回の物騒な噂の発端は、昨年末にインスタグラムに投稿された1本の動画だった(現在はアカウントごと削除済み)。無言で車内に座る男の映像に重ねたテキストには、次のような内容が記されていた。
「2024年11月、NASAの極秘文書『プロジェクト・アンカー』がネット上に流出。目的は2026年8月12日14:33(UTC)に発生すると予測される7秒間の重力異常を生き延びることである」
さらに投稿では、この異変は2019年にNASAが94.7%の確率で予測したとされるブラックホール由来の重力波の交差によって引き起こされる、という主張が展開された。NASAはすでに事態を把握し、「地下シェルターを建設中」で、政府関係者や科学者、選別された市民のみを避難させる計画だと断定。この主張は瞬く間に拡散され、「人類が宙を舞い、数千万人が死亡する」などの尾ひれが次々と付け加えられていった。

陰謀論者たちはNASAが意図的に沈黙を守っていると断じたが、各メディアや調査報道サイトのスノープスが検証した結果、計画の存在を示す証拠は一切確認されなかったという。さらに、スノープスがNASAに直接問い合わせたところ、広報担当者からの回答は極めて端的だった。
「重力は、そのような仕組みではない」
地球の重力は、その質量によって生じる。核・マントル・地殻・海洋・地表水・大気まで含めた総質量が突然失われない限り、重力だけが消失するという現象は起こり得ないとのことだ。

地球の重力が失われる理由について、発信元の動画や陰謀論界隈では「ブラックホールが発する2つの重力波が交差する」と説明されたが、それによって地球の質量が失われる事態は起きないことはわかった。
では、8月12日になにが起きるのか。答えは拍子抜けするほど現実的だ。その日は、皆既日食が起こる予定なのである。そして、NASAは公式に「日食が地球の重力に異常な影響を与えることはない」と説明している。太陽と月の引力が影響するのは潮汐のみで、この現象は何十年も先まで計算可能だ。

ちなみにこの日、皆既帯はグリーンランドやアイスランド、スペインなどを通過し、多くの地域では部分日食となる。人類滅亡も、重力消失も起こらないが、宇宙の神秘を感じさせる壮大な天体ショーだけは確実に訪れる。
「NASA」「極秘文書」「人類選別」といった言葉は、いつの時代も人々の恐怖と好奇心を強く刺激する。その組み合わせこそが、怪情報を“それらしく”見せる最大の要素だということは把握しておこう。
とはいえ、宇宙に関してまだ人類がすべてを理解しているわけではないという点はたしかだ。現代科学が把握していない現象や事実は、まだごまんとあるだろう。謙虚な姿勢とともに、空を見上げてこの宇宙の謎と神秘に思いを馳せる――それが8月12日の正しい迎え方と言えそうだ。
【参考】
https://gizmodo.com/no-earth-wont-lose-gravity-for-7-seconds-on-august-12-nasa-says-2000711970
webムー編集部
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