古代エジプト文明の基盤となった神々の冥界巡り「オシリス神話」の基礎知識
毎回、「ムー」的な視点から、世界中にあふれる不可思議な事象や謎めいた事件を振り返っていくムーペディア。 今回は、古代エジプトの神々の中でも特に重要な「オシリス」にまつわる神話を取りあげる。
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これぞ古代エジプトの叡智の結晶!?
「ビールを飲みすぎてはいけませんよ。飲みすぎれば、あなたは自分の気づかぬうちに、意味不明な言葉を口走ってしまうからです。もしも倒れ込んでしまい正体をなくしても、誰も介抱などしてくれないのです。一緒に飲んでいた友人は立ち上がり、「酔っ払いは向こうへ行け」と言うでしょう」
こちらの一文は、ネットにあふれる深酒注意の書き込み……ではなく、なんと4000年も前の古代エジプト人が残した教訓です。人類ははるか昔から同じ過ちを繰り返してきたのか……と少々落ち込みつつも、古代エジプトの文化的洗練、現代にも通じる先進性をあらためて感じさせられませんか?
人類最古の文明のひとつが誕生した地である古代エジプトでは、このような教訓が数多く語られ、記録に残されてきました。ポプラ社より発売中の『古代人の教訓 視野が広くなる、世界最古の教え』は、そうした古代エジプトの知識人たちが書き残した教訓をまとめた新書。著者は、古代エジプト研究者にしてムー愛読者「ムー民」でもあるという異色の(?)考古学者、大城道則氏です。
冒頭の教訓も同書から引用したものですが(p18「アニの教訓」より)、このような飲酒時の注意といった“俗”な教訓から、今でいうアンガーマネジメントや、よりよい生を送るためいかに日々を過ごすべきかといった哲学的なアドバイスまで、多様な教訓がこの一冊にたっぷりと収められています。
人生の大大大先輩からの教えと思えばありがたく、また4000年前の人たちも同じようなことに苦しみ、悩んでいたんだな、と思えばちょっぴり心が軽くなるかもしれません。
古代人の教訓 視野が広くなる、世界最古の教え
大城道則著、税込1,034円、ポプラ社
webムー編集部
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