自分の中に芽吹く悪魔と対峙せよ!「FAITH: The Unholy Trinity」は三位一体の反転ゲームだ!

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    80年代の悪魔崇拝パニック時代を舞台とするホラーゲームの日本語版がリリースされる。「不浄な三位一体」を冠したタイトルはプレーヤーの信仰心を揺さぶる体験を強いるのだ。

    悪魔崇拝パニックの時代を体験

     1986年、アメリカのコネチカット州のマーティン家で悪魔憑き事件が発生し、勇敢な司祭が少女に憑いた悪魔を祓うために秘儀を行った。しかし悪魔は去らず、犠牲となった少女エイミーは隔離措置となり、事態は闇に葬られた――。
     翌年、司祭は再びマーティン家に向かう。果たせなかった悪魔祓いをやり遂げるために。

     話題のゲーム『FAITH: The Unholy Trinity』は、実際に悪魔崇拝パニックで揺れていた80年代のアメリカを舞台にしたホラーゲームだ。インディーズ作品として配信されてから世界的に口コミで話題となり、映画化も準備されている。

     ぬるぬる動くレトロなグラフィック(ロトスコープ)とシンプルな操作で即死の展開を潜り抜けていくという、ゲーム体験での恐怖も優れているが……ここまで世界的に評価されたのは、本作が「自分は何を信仰しているのか」という、認知を揺るがす体験をさせるからだ。

    操作は移動と「十字架」のみ。シンプルだが一瞬の判断で死(MORTIS)に至る。
    ぬるぬると動くドット絵グラフィックが80年代の恐怖を蘇らせる。

    母・娘・悪魔=Unholy Trinity

     主人公の司祭はバチカンに無断で悪魔祓いへ向かう。この時点で司祭は神の規律に背いたといえる。ゲーム序盤では手にした銃が物語を分岐させるが、明らかに悪魔的な対象を撃つことは、むしろ事態の隠蔽につながってしまうのだ。
     さらに中盤以降は司祭自身が悪魔に引き寄せられるような場面もあり、思いが裏切られ、表面上の善悪が反転する。ミステリー小説での“信用できない語り手”を預かったプレーヤーは、どんな気持ちで十字架を掲げたらいいのか?
     物語は母・娘・悪魔の関係に向き合うことになるが、これは父・子・聖霊を反転させたものだろう。まさに「Unholy Trinity(不浄な三位一体)」である。自ら火を被る殉教者となるか、生臭司祭としてふるまうか。あなたの信仰心が試される。

    「ゲイリーはあなたを愛しています」というメッセージが惑わせる……。
    少女に憑いた悪魔を十字架で祓う場面。床には悪魔の象徴である逆五芒星が描かれている。

    「ムー」とのコラボで特別な壁紙がゲーム内実装。詳しくは公式サイトで。

    FAITH:The Unholy Trinity
    Nintendo Switch用
    8月7日発売
    パッケージ版:4,180円(税込)
    ダウンロード版:1,700円(税込)
    ジャンル:ホラーアドベンチャー
    CERO:D
    公式サイト:https://faith.happinet-games.com/
    © New Blood Interactive
    © Airdorf Games. Licensed to and Published in Japan by HAPPINET CORPORATION.
    Nintendo Switchのロゴ・Nintendo Switchは任天堂の商標です。

    初回購入特典はセレクションCD ※数量限定

    webムー編集部

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