3メートルの怪物は異星人かUMAか? フラットウッズ・モンスターの基礎知識と最新ご当地事情
毎回、「ムー」的な視点から、世界中にあふれる不可思議な事象や謎めいた事件を振り返っていくムーペディア。 今回は、1952年にアメリカ東部の小さな町フラットウッズに出没し、大きな話題となった謎の怪物につ
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1952年、ウェストバージニア州の小さな町に突如現れた怪物“フラッドウッズモンスター”。「ダンダダン」にも登場したこの不気味な存在の実像に迫る。
近年、UFOや宇宙人といったオカルト的存在をテーマに据えたコンテンツが再び脚光を浴びている。その代表格とも言えるのが「ダンダダン」であろう。本作は龍幸伸氏によるオカルティックバトル漫画で、2021年より「少年ジャンプ+」で連載がスタート。
幽霊を信じる女子高生・モモ(綾瀬桃)と、オカルト好きの少年・オカルン(高倉健)が、宇宙人や霊などを相手に奇想天外な戦いを繰り広げていくというストーリーだ。 ダイナミックでスピード感あふれるバトルシーンの数々と、個性豊かなキャラクターたちの魅力に加え、恋愛要素やギャグも絶妙に混ざり、読み応え抜群な作品である。
そんな「ダンダダン」には数多のUMAや妖怪が登場するが、中でも読者に強い印象を残したのが、第2話「それって宇宙人じゃね」に登場した「フラットウッズモンスター」の存在であった。
超能力が覚醒したモモと、ターボババアの呪いを受けたオカルンは、モモの家に一時的に非難することに。入口にある御札を剥がしたことでモモの家に張られていた結界が解け、フラットウッズモンスターが出現。
登場したフラットウッズモンスターはなんと、「大漁」と描かれた化粧廻しを締めており、その出で立ちはまるで力士のよう。モモの家を遥かに上回るほど巨大なボディ、そして機械的な音を発しながら黒い霧を吐くという、なんとも無気味な異形の姿。俊敏な動きで2人を追いかけまわし、蹲踞の姿勢から四股やツッパリを繰り出し強烈なインパクトを残した。
フラットウッズモンスターは日本では「3メートルの宇宙人」という通称でも知られるが、それよりも大きく、かつ、力士のような肉弾攻撃スタイルになっているのが、「ダンダダン」での特徴である。
では、このフラットウッズモンスターとは一体何者なのだろうか?
1952年9月12日。アメリカ東部にあるウェストバージニア州の小さな町フラットウッズにて奇妙な事件が発生する。午後7時ごろ、メイ兄弟とエド、フレディとトミーは学校の校庭で遊んでいた。すると突然まばゆい光を放つ物体が頭上を横切っていき、それはG・ベイリー・フィッシャー氏の農場の丘に墜落したように見えたそう。少年たちはメイ兄弟の家へ向かう途中だったため、そこで母親のキャスリーン・メイに見たことを伝えた。するとキャスリーンは、近所に住む州兵のユージン・レモンとその飼い犬に、一緒に墜落現場へ向かうように頼んだ。
少年たちはその正体を確かめるべく、墜落現場の丘へ向かうことに。現場に到着すると、彼らは木々の間に脈打つ赤い光を目撃。さらに、周囲には鼻や肺が焼けそうなほど強烈な硫黄臭が漂っていることに気が付く。懐中電灯で照らすと、そこには身長3メートルを超えるほどの巨大な人型の物体が佇んでいた。それは黒い金属製のドレスのような外皮に覆われ、顔は赤く目はオレンジに輝き、手には爪、スペード型の頭部をしていたという。その物体は「シュー」という音を立てながら少年たちに向かって素早く滑空し、一行はあまりの恐怖に逃げ出した。
この事件はたちまち全米で話題となり、「フラットウッズモンスター」の名で知られるようになり、その正体を巡って多くの論争と憶測を呼んだ。
フラットウッズモンスターの事件が起きる以前にも、似た特徴を持つ奇妙な怪物の目撃情報が報告されている。フラットウッズから約8キロ北にあるヒーターズという町で、オードラ・ハーパー夫人が森を歩いていると、火の玉を目撃。それが消えると、背の高い人型の黒いが出現したそう。
さらに、9月12日にフラットウッズモンスターが目撃された事件の翌日にも奇妙な目撃情報が。フラットウッズの約30キロの南にあるストレンジ・クリーク付近でスニトウスキー夫妻が車で走行中、車が突然止まった。夜で周囲に人はおらず、夫妻はどうしようかと悩んでいると、硫黄臭とともに爬虫類のような頭部をもつ生物が現れた。謎の生物はトカゲのような手で車のボンネットをなぞると、森へと消えていったという。生物が去ると車は再始動し、夫妻はすぐに逃げたそう。
たくさんの目撃情報が残っているが、当然懐疑的な意見も多数存在する。そんな中で、フラットウッズモンスターの正体として最も有力な説として挙げられるのが、フクロウ誤認説である。超常現象捜査官のジョー・ニッケルは、少年たちが見たのは雛を守ろうとした雌のメンフクロウではないかと指摘。さらに、少年たちの頭上を横切った光は、実際には流星だという結論を出した。
ところが、フクロウを見間違えたのではないという意見も多い。後年になって再度目撃者たちに怪物の見た目について尋ねると、実は爪がなかった、胴体は円筒状、頭は先端がとがっていたなど、まるで機械のような印象を受けることから、実は小型ロケットではないかとも言われている。
現在、事件のあったフラットウッズから約8キロ離れたサットンの町には事件に関する博物館が展開され、毎年多くのUFOファンやオカルト好きたちが訪れている。町ではフラットウッズモンスターをモチーフにしたグッズもたくさん販売され、観光資源としても活用されているようだ。
そのうち、ここでSUMO大会が開催されそうな予感もある。
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