どうなる7月5日の予言、四大文明の真実、ほか今週のムー的ミステリーニュース!

文=羽仁礼

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    6月13〜19日にかけて世界を騒がせたオカルト・考古学・民俗学などの最新不思議ニュースから、超常現象情報研究所と編集部が厳選!

    7月5日の予言

     6月15日に放映されたフジテレビの報道番組「Mr.サンデー」は、いわゆる「7月5日問題」を特集。日本だけでなく香港でも、7月に日本が大災害に見舞われるとの噂が広まり、香港から日本への訪問客が減り、直行便も減便された。香港でも現地取材し、有名な風水師・七仙羽が、「4月と5月は日本を避けた方がよい」と述べたことも一因とするが、七仙羽は7月については「何も起きない」と述べており、SNSで尾鰭(おひれ)がついて拡散したらしい。他に1910年のハレー彗星接近や、1999年のノストラダムスの大予言の騒動にも触れる。6月14日付『読売新聞』夕刊「とれんど」にも関連情報。

    https://www.fujitv.co.jp/mrsunday

    大エジプト博物館また延期

    大エジプト博物館のイメージ画像 画像は「Wikipedia」より引用

     エジプト観光・考古省は14日、7月3日に予定されていた大エジプト博物館の開館を「地域情勢の変化」を理由に延期すると発表した。この博物館はギザの三大ピラミッドの近くにあり、日本の支援で建設された。単一文明を扱う博物館としては世界最大規模で、当初は2024年10月の開館が予定されていたが、開館は何度も延期されてきた。新たな開館日は決まっていないが、今年10~12月頃になる見通し。6月16日付『毎日新聞』朝刊「大エジプト博物館開館延期」に関連記事。

    https://mainichi.jp/articles/20250615/k00/00m/030/003000c

    本当の4大文明

     6月18日放映「いまからサイエンス」(BSテレ東)に、茨木大学教授の青山和夫が登場。教授は2020年、航空レーザー測量(LiDAR)を用いて、紀元前1000年のマヤ遺跡アグアダ・フェニックスを発見したマヤ研究の権威で、研究の最前線や文明とは何かについて語る。日本の教科書に載っている「四大古代文明」なるものは、戦後日本の大御所が語呂が良いというだけで4つを選んだもので、学説ではなく、他の国の教科書には載っていないという。最近では中国文明、メソポタミア文明、メソアメリカ文明、そしてアンデス文明の4つを一次文明とする考えが主流であるとも発言。

    https://tver.jp/episodes/ep0d0301i3n

    「H2A」引退

    H2A 23号機 画像は「Wikipedia」より引用

     日本の宇宙開発を支えてきた「H2A」ロケットが、24日に予定される50号の打ち上げをもって退役する。純国産ロケット「H2」の後継機として開発され、2001年8月29日の初号機打ち上げから昨年9月26日の49号まで、打ち上げに失敗したのは一度だけで、97.9%の成功率を誇る。6月16日付『読売新聞』朝刊「サイエンスReport」は、「H2A」の25年の軌跡を振り返る。6月18日付『読売新聞』夕刊「H2A 24日最終打ち上げ」にも関連記事。

    https://www.yomiuri.co.jp/science/20250618-OYT1T50090

    ホンダロケット大成功

     ホンダの子会社本田技術研究所は17日、機体を繰り返し使える再使用型小型ロケットを打ち上げ、着陸させる実験に成功した。実験用ロケットは全長6.3メートル、直径85センチで、高度271.4メートルに達した後、垂直姿勢のまま着陸、着地位置誤差はわずか37センチだった。ホンダは2029年までに、宇宙と地球の境界準軌道まで到達させることを目標としている。6月18日付『読売新聞』夕刊「ホンダロケット離着陸成功」他に関連記事。

    https://www.yomiuri.co.jp/science/20250617-OYT1T50246

    最新ニュートリノ検出器

     高エネルギー加速器研究機構などは16日、茨城県東海村の加速器装置「J-RAC」で、素粒子のニュートリノの性質などを生成直後に調べる検出器などを報道陣に公開した。「J-PARC」では、ニュートリノを295キロ離れた岐阜県飛騨市の観測施設スーパーカミオカンデでとらえ、性質の変化を測定する「T2K実験」を実施している。J-PARCでは飛騨市で建設中のハイパーカミオカンデ向けのニュートリノの新たな検出器も整備しており、2028年の実施開始を目指している。6月17日付『東京新聞』朝刊「ニュートリノ検出器など公開」に関連記事。

    https://www.tokyo-np.co.jp/article/412128

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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