ルーマニアの怪奇スポット”ホヤ・バチュー”の謎/並木伸一郎・フォーティアンFILE
UFO、UMA、心霊現象——。不可思議な事件の数々に、超常現象研究家・並木伸一郎が鋭く切り込む。 今回は、ルーマニアはトランシルヴァニアのミステリー多発地帯、「ホヤ・バチュー」の森で起こる怪異の数々と
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「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
ラドウ・シナマー 著/ピーター・ムーン 編集
「トランシルバニア・シリーズ」の5巻目
「第二のトンネル」とは、「ルーマニア・スフィンクス地下のホログラフィー投影室から延びている三つのトンネルのうちの一つ」であり、「地球内部の都市や施設に通じて」いる。ちなみに残りのふたつはそれぞれ「エジプト・ギザ平原」および「チベット、イラク、モンゴル、ゴビ高原」に達しているという。
「ルーマニア・スフィンクス」とは、自然浸蝕によってできた巨大な人面岩で、ルーマニアの観光名所である。だがここで、ルーマニアの形而上学研究者である、著者ラドウ・シナマーは大胆にも、このスフィンクスの地下には「五万年前」に建造された秘密のチャンバー(部屋)があり、「ホログラフィー投影室」を始めとする超高度文明が、現在もなお稼働中であるというのだ。
そして著者自身が、規格外の事象への対処のために、ルーマニア内に設置された部署である〈ゼロ局〉の一員として、実際にそれらトンネルの調査に当たったというのである。
本書は、著者が「トランシルバニア・シリーズ」として世に問い続けてきたシリーズの5巻目であり、過去の著作も、いくつかは邦訳出版されているようだ(本欄では未紹介)。
だが近年、特に本書刊行以後、著者は当局によって危険人物と見なされ、「自宅軟禁」の状態にあるという。当然、今後のシリーズ継続は不透明である。何にせよ、言論と表現の自由だけは、世界のどこであっても守り抜かねばならない。
(月刊ムー 2025年6月号掲載)
星野太朗
書評家、神秘思想研究家。ムーの新刊ガイドを担当する。
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