問題解消と願望実現に加えてヒーリングも! 人生を好転させる奇跡の魔法「ループ」の実践法

文=丸山修寛 イラストレーション=みうらし〜まる

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    「ループ」を考案した医師、丸山修寛氏によれば、自分、潜在意識、ハイヤーセルフが手をつないで輪(ループ)をつくることによって、だれもが奇跡のような出来事を体験できるという。今回は、その実践法をお伝えする。

    「ループ」実践の準備

     奇跡の魔法「ループ」を実践する前に、できれば下の立体カバラの画像をプリントアウトして切り取り、左胸のポケットに入れてください。画像が胸のほうを向くようにして入れます。ポケットがない場合は、テープなどで肌着に貼ってもよいでしょう。立体カバラがなくてもループはできますが、あるほうが、効果が高くなります。

    「立体カバラ」の図。

     ループをすることに慣れてくるまでは、だれもいない静かな環境で行うのが理想的です。ループが中断されないように、携帯電話はマナーモードにするか電源を切っておきます。

     準備ができたら、以下の手順に従ってループを行います。

    まずは「基本のループ」から

     ❶「私はこれから生まれてはじめてループをします」と声に出していうか、心の中で唱えます。これは2回目以降も毎回いうようにしてください。
     というのも、僕たちの「エゴ(低次の自我)」は、2回目以降になると「これはもう知っているよ。またやるのかい? たいして効果もないのに」などと知ったかぶりをするからです。すると僕たちはループが楽しくなくなり、効果も減ってしまいます。そこで「生まれてはじめてだよ」と宣言して、エゴの口出しを防ぐというわけです。

     ❷軽く目を閉じ、顔や首、肩の力を抜きます。口もとにほほ笑みを浮かべてみましょう。緊張が解けます。その状態で 下のイラストのように、あなたの右側には「潜在意識くん」が、左側には「ハイヤーセルフさん」がいるとイメージして、両手を差しだしてください。

     ❸潜在意識くんに向かって、あなたの右手を握るように、心の中でいいましょう。手に圧を感じたり、じんわりと温かさを感じたりするはずです。

     ❹続いてハイヤーセルフさんに向かって、あなたの左手を握るように、心の中でいいます。
     潜在意識くんとハイヤーセルフさんも手をつないでいます。これでループの完成です。ここまでにかかる時間は、だいたい30秒から1分くらいです。

     ❺ループが完成したら、「自分のヘソはどこかな?」と、軽い気持ちで思ってください。そうすることで意識を頭から切り離し、腹部(丹田があるところ)に移すことができます。ループでは、いかに頭(頭脳)を使うかではなく、いかに頭を使わないかがポイントなのです。

     これは僕の個人的な感想ですが、ループをしながらヘソに意識を向けていると、自分がヘソの内側にいるような感覚になります。そこにいると、お母さんの子宮にいたときと同じような、安らかな気分になれます。
     また、ループをする前やループをしている最中は、何も期待しない、何も願わない、何も望まないようにします。考えることを放棄して、できれば無心に近い状態でいます。
     もし、なんらかの思考や感情が表れたら、ただ気づくだけにします。「気づくだけ」というのは、ただ眺めるだけということです。カメラのレンズが青空に浮かんでは消える雲をただ映すように、思考や感情が浮かんでは消えていくのを眺めます。
     1回のループにかける時間は3〜5分です。朝起きたとき、時間が空いたとき、夜眠る前に行うことをおすすめします。

     ❻ループの最後は、潜在意識やハイヤーセルフとつないでいた手をゆっくりと放していきます。つかんでいたものをすべて手放して、宇宙にゆだねるような気持ちで手を開きます。

     ループをくり返し行っていると、自分と潜在意識とハイヤーセルフが握りあっている手の中を通るように、フラフープのような正円のイメージが現れることがあります。僕はこれを「光のループ」と名づけました。
     光のループが見えなければ、イメージするだけでかまいません。正しい見え方というものはないし、見えなければ失敗ということもありません。

    「ループ」を使って問題を解決する

     ループに慣れてきたら、ループを使って自分が抱えている問題を解決してみましょう。

     ❶「基本のループ」の手順でループをつくり、その中に自分が抱えている問題を3回、入れるイメージをします(下のイラスト参照)。問題を消そうとか解決しようとか思わないで、ただ問題をループの中に投げ入れます。
     そのときのフィーリングを大事にしてください。たとえば、ループの底に問題がゆっくり落ちていくようなイメージが湧いたら、そこに意識を向けます。

     ❷次に、自分自身をループに入れます。鉄棒で前回りをするときのような感じで、クルッと体を回転させてループの中に入りましょう。ループの形は維持しながら、ループの中にいるというイメージです。

     実践中に考えや思いが湧いてきたら、ただそれに気づくだけでOK。追いかけないようにします。やがて何も感じなくなる瞬間が訪れます。これが「無」や「静寂」の状態で、僕は「クリア・ゼロ」と呼んでいます。

     ❸クリア・ゼロの状態になったところで、自分の望みや願いを3回、ループに入れるイメージをします。
     このときに大切なのは「今この瞬間、すべては完全である」と感じることです。そうすることでシフトが起こり、ループの中やまわりにある不完全なものが完全になっていきます。天才バカボンのパパのように「これでいいのだ」と思いましょう。

     ❹基本のループと同じように、最後は潜在意識やハイヤーセルフとつないでいた手をゆっくりと放します。

    ヒーリングに使える「癒しのループ」

     大切な人の調子が悪くなったり、不安や問題を抱えたりしたときにループをすると改善されることがあります。難しいことは何もありませんので、身近な人に行ってみてください。

     ❶ループを受ける人は、ただ心を自由にさせておきます。椅子に座るか立った状態で、心地よくしているだけです。
     深呼吸したり、集中しようとしたりする必要はありません。心の中に目的や期待、望みなどを持つ必要もありません。「自分の○○が○○しますように」などと願う必要はないのです。
     ループに慣れるまでは目を閉じておいたほうがよいかもしれません。慣れてきたら、開いていても閉じていてもかまいません。ループがいつはじまるのかヤキモキしてしまう場合は、自分の呼吸に意識を向けるとよいでしょう。

     ❷ループを行う人は、基本のループと同じ手順でループをつくります。このときループを受ける人も「生まれてはじめてループを受けます」と宣言します。声に出しても、心の中で唱えてもかまいません。

     ❸ループをつくったら、その中心に受け手を入れるとイメージします。受け手は両方の人差し指を立て、親指は残り3本の指で隠してください。それがアンテナの役目をして、ループの作用が正確に伝わります。受け手の多くが、人差し指を立てると指先がじんじんしたり、指先から身体へ何かが伝わってくるのを感じたりします。
     もちろん、何も感じなくても問題はありません。ループをしている間、受け手は指を立てた姿勢をとりつづけます。

     ❸ループをする人は、受け手がいることを忘れるくらいリラックスします。ループの中にいる人をよくしようとか、その人が抱えている問題を消そうなどと思わないことです。
     ループをしながら、その瞬間の完全さを味わい、楽しみましょう。たとえば、一流の陶芸家が完全で完璧な器を作陶できたとき、その器の完全さにほれぼれとするように、ループをしているこの瞬間は完全であって、変えるべきことは何もないと、しみじみ思います。これだけで大きな変化が起こります。
     ループをすると、受け手の身体がひとりでに動くか、揺れることもあります(自発動)。その場合は、その動きにゆだねてください。

     ❹基本のループと同じように、最後は潜在意識やハイヤーセルフとつないでいた手をゆっくりと放します。

     なお、この方法で自分自身を癒すこともできます。自分でループをつくったら、前ページの「問題を解決する」の手順❷の要領で自分をループに入れ、人差し指を立てます。通常のループの中に入れても改善しなかった不調などが、これで快方へ向かうことがあります。

    遠くにいる人を癒す「遠隔ループ」

     ループは遠くにいる人に対しても行うことができます。これを「遠隔ループ」といいます。
     やり方はとても簡単です。
     ループを受ける人が目の前に立っている状態をありありとイメージします。そして、その相手に対してループをします。まるで相手が目の前にいるかのように、ループのプロセスをすべて行いましょう。

    丸山修寛

    医師。医療法人社団丸山アレルギークリニック理事長。東洋医学と西洋医学に加え、電磁波除去療法、波動や音叉療法、クスリ絵などの研究と実践に取り組む。『心と体の不調を治す神聖幾何学とカタカムナ クスリ絵』(ビオ・マガジン)、『あらゆる不調を快方へ導く 丸山式究極の健康法』(河出書房新社)など著書多数。

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