退廃の町ソドムは隕石の空中爆発によって滅亡した!「旧約聖書」の史実カタストロフィー/宇佐和通
これまでフィクションとされてきた『聖書』に登場する背徳の都市、 ソドム。だが、神から下された怒りの鉄槌は、まぎれもない歴史的事実だった! 考古学によって明らかとなった、古代の要塞都市消滅の実態とは──
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2024年11月号、第487回目の内容です。
福島県いわき市にある中生代白亜紀後期(約8800~8600万年前)の地層から、琥珀に封じ込められた新種の蜂2体が発見された。
雌雄一体ずつがほぼ完全な形で封印されているが、ただし蜂といっても体長がなんとたった0・4ミリしかなく、現代の昆虫界では世界最極小クラスのホソハネコバチの最古の新種、ムカシホソハネコバチと判明した。
本年7月、福島県立博物館などの共同研究チームが、日本古生物学会の国際学術誌で発表した。
SFマニアや恐竜ファンなら、巨匠スピルバーグ監督の大ヒット作『ジュラシック・パーク』で、恐竜から血を吸い取った直後に琥珀に封じ込められた中生代白亜紀の蚊から恐竜の血が採取され、そこから遺伝子工学的に恐竜が復元再生されるという驚くべき発想に胸を躍らせた方も多いだろう。
ただここでは蚊ではなく蜂だから、同じ中生代白亜紀の昆虫でも恐竜とは何の関係もなさそうだ。
それに残念ながら専門家の話では、生物遺伝子のDNAが壊れずに存続できるのはせいぜい100万年程度で、遺伝子工学的には調査分析の対象にはならないそうだ。
この世界最古最小の蜂入り琥珀が見つかったのは日本有数の琥珀の産地で、場所は違うがスズキフタバリュウという植物食恐竜(厳密には恐竜ではなく首長竜)の化石が発見されたのも、同じ〝双葉層〟と呼ばれる白亜紀地層だ。
鈴木千里氏(75歳)は(またまたややこしいが、スズキフタバリュウの発見者と姓は同じながら無関係)、蜂入り琥珀化石を発見した功績を讃えて、共同研究チームから〝チサトムカシホソハネコバチ〟なる正式名称が進呈された。
米アリゾナ州ココニーノ国立公園内をハイキング中、水も食料もなく、スマホも圏外になり、すっかり道に迷ったフィリップ・パワーズさんは、小さな狼煙を3か所で上げて、救助の手が差し延べられるのを待ちわびた。
計画はみごとに図に当たり、パワーズさんは無事に救出されたものの、その代償は高かった。
彼が作った狼煙用の焚き火が元になって、大規模な森林火災が発生したため、パワーズさんは総計30万ドル(約4200万円)の罰金刑を課されたのだ!
ただし2023年2月25日付[
デイリーミラー」紙によれば、これにはある種の配慮があり、罰金の支払いは毎月200ドル(約2万8千円)ずつ。これなら完済するまで125年かかるが、本人死亡後は弁償を不問に付すという付帯条件つきだった。
英コーンウォール州スティシアンズの公営遊園地の空中ジップラインで遊んでいた10歳のスカイラー・ウィリアムズ君は、滑車椅子に座って急速滑降する途中、枠から外れて倒れかかっていた金属製の標識に衝突し、太腿に大怪我を負って、ただちに最寄りの病院に救急搬送された。
スカイラー君が衝突した標識には、皮肉にも「心と体に安全と健康を」と大書されていた。
オーストラリアはシドニー在住の失業者クリストファー・リトソフ(28歳)は、失職してムシャクシャしたあまり、ブライトンルサンズ地域でおよそ4時間にわたって、時には通行人が見ていようがいまいが、駐車中の乗用車や営業車計114台のナンバープレートをもぎ取ったり、強引にへし曲げたりして、とどのつまりは窃盗及び器物損壊の容疑で、その場で警察官に現行犯逮捕された。
クリストファーは自分の行為を自分では説明できなかったが、ただ事前に微量の違法薬物を飲んだことは素直に認めたため、あれやこれやと情状酌量され、刑罰はもっとも軽い社会内刑罰(公共無償労働)が課されることになった。
カナダはブリティッシュコロンビア州ゴールデンのルース・ハミルトンさんは、その時自宅の寝室で就眠中だったが、外でワンワン吠え立てている飼い犬の声に、ハッと目が覚めて飛び起きた。
次の瞬間、すぐ頭上で大爆発音が起き、彼女の頭にも顔にもバラバラと多数の破片が降り注いだ。
慌てて照明を点けると、寝室の天井に大穴が開いていることに気がついて、ショックを受けた。
ルースがただちに警察に通報すると、応答に出た女性係官は、次から次へと質問を浴びせてきた。
「その時点で、ふと気づいたんです。私はベッドの上にあるふたつの枕の片方に頭を乗せて寝ていたんだけど、隕石はそのふたつの枕のちょうど中間に落ちていたんです。メロンぐらいの大きさの隕石でした。もし私があとほんの少しでも真ん中に寄って眠っていたとしたら、と思うとゾッとしますわ」
地元の警察当局は当初、最寄りのキッキングホース峡谷で行なわれていた発破工事で吹っ飛んだ岩石ではと疑ったが、当の建設作業員たちは「その時刻、発破は一切やっていない」と否定した。
ただ彼らがいうには、ちょうどその時刻ごろ、空中を明るい発光体が飛んで爆発し、かなりの轟音が響いたそうだ。
2021年10月12日付のUPI電によれば、オンタリオ州ロンドンのウエスタン大学地球・宇宙探検研究所のピーター・ブラウン教授は、落ちた岩石は隕石で間違いないと次のように断言する。
「この事件はどこからどう見ても隕石の落下に決まっている。この輝く火球が目撃された直後、実質的にほぼ同時に爆発したという事実は、本件を古今に稀に見る圧倒的ケースに仕立てている!」
米ケンタッキー州レキシントンの絨毯清掃業者ボブ・ヘイズさんは、去年のクリスマス直前、お得意さん宅の居間でツリーを飾りつけ中に、可愛い赤ちゃん梟が枝葉の間に隠れているのを発見した。
どうやらこの樅の木が切りだされる以前から潜んでいたらしい。
ヘイズさんは動物愛護団体に相談しようと持ち帰ったそうだ。
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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