退廃の町ソドムは隕石の空中爆発によって滅亡した!「旧約聖書」の史実カタストロフィー/宇佐和通
これまでフィクションとされてきた『聖書』に登場する背徳の都市、 ソドム。だが、神から下された怒りの鉄槌は、まぎれもない歴史的事実だった! 考古学によって明らかとなった、古代の要塞都市消滅の実態とは──
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2024年9月号、第485回目の内容です。
1996年、NASA(米航空宇宙局)に属するとある研究チームが、画期的ではあるが物議を醸しそうな発表を行った。
「南極大陸上で発見された火星に起因する隕石から、生物によって創りだされたものとおぼしい有機化合物が見つかった!」
だが、その後4半世紀を経た2022年1月14日付「ガーディアン・ドットコム」によれば、現代の最新科学技術を使って同じ隕石を再検査した結果、その有機化合物は実際には、その上を地球の海の塩水が長期間流れ続けたせいで発生したものにすぎないことが明らかになったのだ。
四半世紀前に最初の研究発表を行った科学者たちは、それを知って素直に落胆した。
「なあんだ。がっかりだね」
中国江蘇省塩城市のとある資産家の大豪邸の中庭に、池の魚を釣る目的で忍び込んだその中年男性(氏名不詳)は、思いもよらぬ手荒い歓迎を受ける羽目になった。
番人代わりに放し飼いにされている1頭の駝鳥に見つかって何度となく襲撃され、釣り竿で必死に防戦はしたものの、結局、庭から追い出されてしまったのだ。
この男性は幸い怪我もなくて済んだが、一般的に駝鳥は短気で気の荒い動物として知られ、人間が蹴り殺されたという恐ろしい事例も報告されている。
オーストラリアはシドニーの住宅街で、レンタカーを駐車させてきっかり15分後、用事を済ませて戻ってきたハーバート・シアさんはびっくり仰天した。
空から落ちてきたらしい1台のソファーに圧し潰されて、車体が大きく歪んでいたからだ!
トヨタのコンパクトカー、ヤリスの屋根が大きく凹み、大きなソファーがフロントガラスを破って突き出ていた。
現場検証にあたった警察の話では、この大きな家具は恐らく最寄りのマンションのベランダのどれかから、何かのパーティの最中にだれかが悪ふざけして放り投げたものだろうという。
被害者のシア氏は語る。
「この出来事には正直、言葉もありません。ただただ私はラッキーだったというだけです」
英国領北アイルランドの首府ベルファストで、ディアミド・オクレイリー家が長年飼っていたシンバという名の愛猫が、だしぬけにいなくなった。
シンバの年齢は14年で、人間で言えばもう70歳代の老猫なので、心を痛めた飼い主の一家は、近所中を必死に捜し回った。
だが、願いも空しく黒い体に白い斑点という特徴のある猫の、恐らくは車に轢かれて潰された死骸が、路上で発見された。
オクレイリー一家は涙ながらに獣医師に届け出て、死亡確認をしてもらったうえ、埋葬料を出して墓標まで購入して、シンバを丁重にあの世へと送った。
ところが、その同じ夜、忽然としてシンバ当人、いや当猫が、何事もなかったかのように、ふらりとわが家に帰ってきたのだ!
「みんなは悲鳴を上げて、シンバが死の渕から甦って戻ってきたと大騒ぎになったわ。だれもがすっかり幸せになって、互いに祝福し合ったのよ」
娘のシネイドは報道機関の記者たちに、涙ながらに説明した。
2021年7月26日付UPI電によれば、彼女の家族はソーシャルメディアを通じて、自分たちが埋葬したシンバそっくり猫の飼い主を探し当て、その遺灰を無事に返却することができたそうだ。
ドイツはバンベルク付近のアウトバーン上で、時速110キロで走行する車を警察車が見咎めて、ただちに停車させようとした。
アウトバーンは原則、速度無制限だが、運転者が居眠り運転状態なのを目ざとく見抜いたのだ。
だが、警察車がいくら警笛を鳴らし、フラッシュライトを激しく浴びせても、居眠り運転の男はまったく反応しなかった。
警察車と居眠り運転車の超高速並走状態は、それからも15分ほど続き、ようやく居眠り運転男は目を覚まして急停車した。
男のテスラ車はオートパイロット走行にされていた。さらに男の体内から違法薬物が検出された。
2022年12月30日付「オランダ・ポステン・ドットコム」によれば、そのうえハンドルにウェイトをつけて、両手で握っているかのようにメカを錯覚させてもいたので、男は無謀運転プラス違法薬物使用の罪に問われた。
スペインはコルーナで、コインランドリーをよく利用する若い女性が、間一髪の差で命拾いした。
防犯カメラの映像には、ラウラ・ガルシア嬢(22歳、仮名)が洗濯済みの衣類を回転乾燥機に入れてスイッチをオンにして、小憩しようと店から出た瞬間、店内がドカンと爆発して店先を壊し、看板を叩き落とす光景が映っていた!
2023年4月4日付「ニュースヤフー・ドットコム」によれば、爆発の原因は、持ち込まれたズボンのポケットに入ったままのシガレットライター内の残存ブタン液が、乾燥機の回転によって発生した摩擦熱から引火・爆発したものと判明している。
「仕事柄、羊は物心がついたころから腐るほど無数に見てきたが、こんな珍奇な羊はさすがに初めてだよ。長生きはするもんだね」
と語るのは農場主のロバート・ハドソンさん。
ここ数年、世界に猛威を振るってきた新型コロナウイルス感染症をあたかも象徴するかのように、英国北ヨークシャーはビデールのとある牧場に、世にも珍しい顔立ちの子羊が誕生したのだ。
「デイリーミラー」紙2021年4月3日付によれば、当該牧場で飼育されている白いレイン種の子羊の1頭が〝まるで黒いマスクで口先を覆っているような〟姿で生まれてきたのである。
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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