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「龍を封じる石」に「龍の骨」。千葉県に伝わる龍ミステリーが展示中。
この夏、千葉県柏市の郷土資料展示室で、猛暑の熱波を吹き飛ばすようなクールな展示が開催されている。その名も「ゾッとする展」。柏市とその近隣につたわる伝説や民話、妖怪などにまつわる資料を集めた展示で、地元の名家が収集する地獄絵や妖怪掛け軸のコレクション、お寺が所蔵する幽霊画などがずらりと並んだ風景は壮観だ。
「ゾッとする」とはいっても、こうした資料は単に人を怖がらせよう、驚かせようとしてつくられたものではない。現代ほど医療や科学が発展していなかった時代、人々は病気や災害などの背景に目に見えない神秘的なものの存在を感じ、おそれ、敬ってきた。一見おそろしい展示品たちには、昔の人の信仰や工夫、生活のようすがつまっているのだ。
人々が何を思いながら妖怪の伝説や幽霊画をたいせつに伝えてきたのか。そんなことを考えながらじっくりと鑑賞していると、ブースを出る頃には身も心もすっかり涼しくなっていることうけあいだ。
さて、そんな貴重な資料が満載の「ゾッとする展」だが、なかでも特に不思議でユニークな展示品がある。ご当地の古刹・布施弁天東海寺の霊宝として伝えられる「蟠龍石(ばんりゅうせき)」だ。
「蟠」とはわだかまるという意味で、蟠龍石は大きさ30〜40センチほどの黒い石のなかに、まるで龍が封じ込められたような白い模様が浮かんでいるもの。幕末安政時代ごろに記された地誌『利根川図志』にもとりあげられているほど有名なもので、ふだんは寺の宝として秘蔵されていて、この展示のために特別公開されているのだ。
『利根川図志』には下の図のように描かれているが、本物はどんな姿をしているのか。ゾッとする展で現物の質感を確かめてみてほしい。「蟠龍石」は通常一般公開はされておらず、お寺を訪れても見ることはできない。この展示期間だけの特別なチャンスだ。
布施弁天は、なにかと龍にゆかりのあるお寺だ。当地にはその昔紅龍があらわれて一夜にして山を作ったとの伝説があり、この龍がつくった山に弁天をまつったのがお寺のはじまりだとされている。ゾッとする展には、この伝説を連想させるさらにふしぎな資料も展示されている。明治〜大正時代に寺の敷地から掘り出された「龍の骨」である。
この「龍の骨」は、地域の人たちがお寺の土地の造成をしているときに偶然土のなかから発見したもの。ツノのあるその姿から「龍のものでなないか」と大変な騒ぎになり、最終的に当時の東京帝国大学教授、渡瀬庄三郎に正式に鑑定を依頼するまでになった。
渡瀬博士による鑑定は「六千年ほど前の化石である」との結果に落ち着いたのだが、ゾッとする展ではこの「龍の骨」の現物と教授による鑑定書、そしてさらにふしぎな龍のミイラのようなものがセットで展示されている。
ツノのようにもみえる大きな牙もあらわな「龍の骨」の正体はなんだったのか? これも展示でぜひじっくりと観察、考察してみてほしい。蟠龍石と同様に、こちもら普段は大切に保管されていて非公開。お寺を訪ねても見ることはできない貴重な寺宝だ。「ふしぎ」好きならば、このチャンスを逃す手はない!
ゾッとする展は千葉県柏市の郷土資料展示室で、9月20日(金)まで。
会場:柏市郷土資料展示室(千葉県)
会期:9月20日(金)まで
料金:無料
詳細は公式サイトから https://www.city.kashiwa.lg.jp/bunka/rekishi/obake.html
webムー編集部
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