エリア51には「基地内基地」が存在する!? “極秘中の極秘施設”の場所をFBIもマークする研究者が特定
長年エリア51を調査し、FBIからもマークされる研究者が、同基地内部に存在するという超極秘施設の存在を暴露! そこにはUFOや異星人が存在するのか?
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疑惑の宝庫である軍事施設「エリア51」は今も多くの謎に包まれているが、最近になってさらに不可解な「エリア52」の存在が噂されている。かつてこの「エリア52」で勤務していた退役軍人は今も健康被害に悩まされているが、その場所も任務も軍事機密であるため医療補償を受けられずにいるという――。
米ソ冷戦時代に数々の極秘の兵器開発が行われ、墜落したUFOとエイリアンの遺体が保管されているのではないかとさえ噂されている米ネバダ州の軍事施設「エリア51」について、当局は長らくその存在さえ認めていなかったのだが、2013年になってようやく実在することを公式に認めた。しかし、そこで行われていることについては分厚いヴェールに覆われたままだ。
そして、今なお当局がいっさいノーコメントを貫いているのが「エリア52」である。「エリア51」と同じくネバダ州の砂漠地帯にあるという「エリア52」だが、当局はその存在はもちろん、人員の勤務実態に至るまで、何ひとつ公式には認めていない。
そんな「エリア52」で1980年代半ばに勤務していたと話しているのは、元空軍技術者のマーク・イーリー氏である。同氏の仕事は、秘密裏に入手したソ連の戦闘機を検査することであった。
この作業は施設内でも特に厳重に管理された格納庫で行われ、完全な極秘任務であった。「エリア52」への赴任前、彼は秘密保持契約に署名しなければならなかったという。
「国益を守ることが自分の命よりも重要だった」と、イリノイ州ネイパービルに住むイーリー氏はCBSニュースのインタビューで語っている。
「エリア52」に勤務していた1980年代半ばのイーリー氏は20代で体力にも自信があったが、現在63歳の彼は、この勤務時期に受けた放射線被ばくのため命に関わる健康被害に直面している。
当局は数十年にわたり「エリア52」の近くで核実験を行っていたといわれ、1975年の連邦環境評価によれば、付近に有毒な放射性物質が撒き散らされたという。
「肺にダメージが残り、肝臓に嚢胞ができました。……体内に脂肪腫、つまり腫瘍ができ始め、切除しなければなりませんでした。膀胱の内壁が剥がれ落ちました」とイーリー氏は自分の身に続けざまに起きた症状を説明する。
しかし、前述の通り「エリア52」はそのすべてが極秘扱いだ。イーリー氏の軍歴には多くの配属先が含まれているが、もちろん「エリア52」での勤務記録は存在しない。つまり、そこにいた事実の証明さえ不可能なのだ。
「『死ぬまで否定し続けろ』というスローガンがありますが、この場所では真実です」とイーリー氏はCBSニュースのインタビューに答えている。
一方、デイブ・クレテ氏は「エリア52」で憲兵として働いていたことがあると明かす。現在、同氏は慢性気管支炎などの呼吸器疾患に悩まされており、背中にできた腫瘍を切除したこともある。
クレテ氏は過去8年間、「エリア52」で働いていた数百人の退役軍人を追跡し、彼らが罹患した「あらゆる種類の癌」を見てきたと話す。
政府の1975年の評価では、この地域に有毒化学物質が存在することを認めていたが、ここでも作業の停止は「国家の利益に反する」とし、「コストは、得られる利益に対して小さく妥当」だとした。
労働省が公表している統計によると、主にエネルギー省の職員を中心に、同じ地域に駐留していた他の政府職員は連邦政府から合計で257億ドルの援助を受けている。しかし、これらの支援はイーリー氏やクレテ氏のような退役軍人には適用されていない。
「彼らは私の味方であるはずなのに… とても腹立たしく、傷ついています。私は彼らの味方だったし、彼らにも味方であってほしい」とイーリー氏は語る。
軍当局にコメントを求めたところ、国防省はイーリー氏とクレテ氏が軍務に就いていたことは認めたが、当該時期の勤務地は伏せたままであった。極秘任務に携わる際の思いがけないリスクということになりそうだ。
昨年秋、クレテ氏らが中心となって「エリア52」での勤務で健康被害を受けた元軍人たちが連邦政府に対して集団訴訟を起こしたが、その後の動向と見込みはまだ不確かなようだ。イーリー氏をはじめとする健康被害を抱える人々に一刻も早く医療補償が支給されてほしいものだが、その際にはたして政府は「エリア52」の存在と、そこで行われていたことを明かすのだろうか。
【参考】
https://www.cbsnews.com/news/area-52-cancer-secret-air-force-base/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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