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ハイキングで偶然にウェディングドレスを発見! しかもそれが呪物だったという奇妙な体験談。
“いわくつき”の場所で拾った物は持ち帰ってはいけない。でないとそこに宿る怨念にとり憑かれてしまう――。
心霊スポットにまつわるタブーとして、日本に昔からある言い伝えだが、どうやら海外でも同じのようだ。アメリカではこの禁忌を犯した女性が、その身に降り掛かった恐ろしい現象を告白、”呪い”に悩まされているという。
「悪霊がとり憑いたウェディングドレス 600ドルで売ります」
そうSNSに公開したのは、結婚を間近に控えたアメリカ在住の女性である。女性によるとウェディングドレスを持ち帰った日から、異臭やポルターガイスト現象が起こるようになったのだという。
きっかけは、彼女が婚約者と一緒に、ワシントン州フェアファックス近くでハイキングを楽しんでいたときのこと。いつの間にかトレイルコースを外れてしまった2人は、さまよい歩くうちに廃墟となったゴーストタウンへと迷い込んでしまった。そこはゴールドラッシュに沸いた西部開拓時代の面影を色濃く残す町で、多くの探鉱者が移り住み暮らしていたのだろう、活気あふれる様子そのままに時間が止まったような場所であった。
突如現れた別世界に、2人は好奇心にかられるまま町中の探索を開始。すると、ある屋敷の中から豪華なウェディングドレスを見つけたのだ。
「ひと目見た瞬間、ドレスが欲しくてたまらなくなりました。そして“結婚式でこのドレスを着たい”そう強く思うようになり、婚約者に持って帰りたいと懇願したのです」
始めは渋っていた婚約者だが、女性の勢いに押されドレスを持ち帰ることにすると、その日を境に奇々怪々な現象に見舞われるようになったのだという。
最初は、飼い猫の奇妙な行動だった。いつもなら“ここが指定席”と言わんばかりに窓辺を陣取っているはずの猫が、ベッドの下に潜ったまま出てこなくなった。そしてさらに数日が経つと、誰もいない部屋から足音が聞こえる、ドアが勝手に開閉する、ライトが不自然な点灯を繰り返すなど、奇々怪々な現象が頻繁に起こるようになり、ついには女性の目の前で、飼い猫のエサ皿が宙を飛ぶまでになったのだ。
「明らかに異常でした。寝室では毎晩のように腐った卵と焼け焦げた匂いがしました。そして匂いが漂い始めると、きまって重く苦悶しているようなささやき声が耳元で聞こえるのです」
それでも女性は「手放したくない」という気持ちが強かったそうだが、結婚式の日が近づき、義母が経営する店に仕立てに出した途端、まるで憑き物が落ちたかのようにウェディングドレスへの執着が消えたのだという。
「言うまでもなく私はウェディングドレスを手放す必要があります。これは”本物”です。遊び半分での購入はお断りします」
女性は購入者へドレスの危険性について強く警告しているが、そもそも廃墟から勝手に持ち帰っただけのものである。「廃墟からドレスを盗んだ行為に加え、それを600ドルで販売しようとする性根が霊を怒らせているのではないか」など、辛辣な意見が非常に多かったようだ。しかしながら、持ち帰ったときの彼女の状態を振り返ると、ウェディングドレス自体が何らかの作用で彼女に取り入り、その場から持ち帰らせた可能性もある。
筆者としては禁忌の品は元の場所へ返したほうが良いように思うが、その場所は地図にも載っていないことから再びたどり着くのは難しいようである。
そもそも彼女たちが森の中で迷い込んだゴーストタウンは実在しているのだろうか。もしかしたらそこは異界の町だったのもしれない。
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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