1979年「ムー」誕生とオカルトポップ王仁三郎の発見/ムー前夜譚(4・完)
70年代の大衆的オカルトブーム最後の花火として1979年に打ち上げられた「ムー」。ではそもそも70年代に日本でオカルトがブームとなった背景は? 近代合理主義への対抗が精神世界という言葉以前の現実問題だ
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文=ウマヅラビデオ
世界有数の歴史を誇る日本を、覆う近年の停滞感。その理由に迫り、日本の真の姿=アナザー・ジャパンを知るための1冊のプロローグ部分をプレビュー公開!
突然だが、本書を開いてくれたあなたは「日本」という国をどのように捉えているだろうか。
この小さな島国は、歴史上世界でも類を見ない稀有な発展を遂げてきた。
国民の多くは礼儀を重んじ、教育や医療のレベルも高く、治安もよい。
伝統芸能や漫画、アニメなどのカルチャーは、広く世界でも愛されている。
日本の食文化である和食は、ユネスコ無形文化遺産に登録され、風光明媚な名所には国内外から多くの人が集まっている。
米誌U.S.News&World Reportによる2021年版「世界最高の国ランキング」では、日本は2位に輝いた。
一方で、かつて世界2位の経済大国にまで上り詰めたこの国は、バブル崩壊後に景気が悪化。「失われた30年」という言葉も広く知られ、かつてはトップ10の過半数を占めた世界の企業の時価総額ランキングでは、今やトップ10はおろか、トップ20にすら1社も入れていない。
自殺者の多さや国民の幸福度の低さ(世界54位)など、現代の日本をけっしてポジ ティブな目線で見られない人も多いだろう。
これらの諸問題に答えを出すことは本書の目的ではないので、これ以上詳しく掘り下げることはない。
ただ、本書を読み終えるころには、あなたの「日本」に対する捉え方は大きく変わっていることだろう。
これまで知らなかった日本や日本人の真実を知ることで、あなたの日本を見る目は〝確実に〟変わる。
そんな「新しい日本観」を表す言葉を、本書のタイトルとして揚げた。
それが、アナザー・ジャパンである。
われわれはウマヅラビデオという名前で活動する3人組YouTuberだ。
主に都市伝説やこの世の真実を探究し、動画で発信している。
日本各地の神職や霊能者との交流・対話、国内外の報道・研究、独自ルートでのリサーチをもとに発信しているYouTubeチャンネルは2022年7月現在、登録者数 135万人、総再生回数8億5000万回を突破している。
われわれが本書で追求することは、この国の本当の姿である。
なぜ、都市伝説YouTuberであるわれわれが「日本」をテーマにした本を出版したのか。
都市伝説を追いつづける過程で、われわれは歴史ある神社の神職や霊能者、著名 ジャーナリストなど、さまざまな専門家と接してきた。
その結果、彼らが口にすることがことごとくわれわれの研究対象である都市伝説や 失われた古文書などと一致するのである。
そう、もはや都市伝説は都市伝説ではなくなり、表は裏に、裏は表に、表裏一体の世界をわれわれは生きているのだ。
詳しくは本編に譲るが、今この国で起きていること、そして本来のこの国の姿を見ていこう。
今、日本は大きな転換期を迎えている。
「転換期」と聞いておそらく多くの読者が思い浮かべるのは、2019年に始まった新型コロナウイルスによる騒動、そしてその影響だろう。
もちろん、こうした変化も見逃せない。
だが、そもそも日本は現代において、世界の覇権を握っているはずの国であることをご存じだろうか?
世界は、2020年末から「風の時代」に入ったといわれている。
「火・地・風・水」の4つのエレメントそれぞれが司る時代が約200年ごとに巡り、現在は目に見えるものよりも見えないものが重視される「風の時代」の真っ只中なのだ。
それでは、この風の時代とはどんな国・国民が力を発揮する時代なのか。
それこそが、「風の王」と縁かが深く、神に近い遺伝子を持つ日本、そして日本人なのである。
さらに、文明には世界の東と西で800年ずつ覇権が交互に移り変わる法則がある。
この法則を「ガイアの法則」といい、2400年前はギリシャ文明、1600年前 は中国の唐文明、800年前はイギリスのアングロサクソン文明、そして1995年からは文明のサイクルが東経135度に位置する日本へとシフトしていた。
ガイアの法則に照らし合わせても、現在覇権を握るはずなのは、精神文明である日本なのだ。
しかし、現状はどうだろうか?
異常なまでに強い同調圧力。 権力者をわけもわからずに信じ込む国民。 世の中を一歩引いた視点から疑えば、「陰謀論」だと否定される。こんな国が「文明の中心」といえるだろうか?
知らず知らずのうちに日本人の日常は脅かされている。
日本人の多くは自らを「無宗教」であると自認しているが、多くの国民は神社に行き、二礼二拍手一礼の作法で神に祈りを捧げる。
しかし、この作法はほんの数百年前までは違うものであり、この作法で祈ることで「別の神」を崇拝していることは知られていない。
日本人が古来大切にしてきた植物である「麻」。
衣類をはじめ、さまざまな用途で活躍し、神事にも用いられていた神聖な植物であるが、そのエネルギーを封じるがごとく、今では生活のあらゆるシーンで「別の物質」に取って代わられている。
これは数年にわたって報道されているが、日本国民の個人情報や行動履歴は他国に知らず知らずのうちに渡されている。
世界ではとうの昔に禁止されている薬品や食品添加物が、日本では日常的に使用され、国民の体に蓄積している。
挙げ句の果てには、日本人の行き着く先は「バーチャル空間」であると、政府が提唱している。
どうだろうか。
世界の中心にいるはずの日本が、ここまで停滞させられているのだ。
しかも、意図的に!
日本にはいくつかの「転換期」が存在する。
転換期に起きていたことを知る。それがこの国の真の姿を見ることに役立つ。
その転換期を先に伝えよう。
① 弥生時代の始まり
② 明治維新
③ 第二次世界大戦の終結
④ 1995年
すべては意図的に、長い年月をかけて、進められた計画なのだ。
これらの転換期を頭に置きつつ、本書を読み進めると、「なぜこの国が文明の中心を担えていないのか」をより早く理解できるだろう。
この国のことを真剣に考えれば考えるほど、目を覆いたくなるほどの「恐怖」と向き合うことになるだろう。すでにその恐怖と向き合い、戦っている読者も多いと思う。
そんなみなさんには、「恐怖に負けないための武器」として、都市伝説を手にとってほしい。
恐怖が親から子へと遺伝することは科学的にも証明されている。
それほどまでに、恐怖とは人間にとって強力な敵なのだ。
時にその感情が現実を引き寄せてしまうこともある。
人間は恐怖に負けてしまう存在なのか?
いや、違う!
確かな戦い方は存在する。
それこそが、情報を手にし、多角的に考えることだ。
そう、都市伝説を含め、情報は武器になるのだ。
本書では、この国の真実を掴むために「4つのピース」を用意している。
「能力」
「ルーツとこの国の神」
「消された過去と呪い」
「被験国」
どれも来るべき「グレート・リセット」に飲み込まれないために必要な視点だ。
己の血となり肉となる知識を手に入れるつもりで、ここからのページをめくってもらいたい。
そして、われわれと一緒にこの国の行く末を考え、選び取ってほしい。
なお、本書は前作『シン・人類史』同様にメンバー3人がひとつの人格となって執筆していることを断っておく。
ウマヅラビデオ
ウマヅラ、べーこん、否メンディーの3人で活動するYouTuber。古代、近現代、未来の都市伝説を扱う。
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