ババ・ヴァンガ、ノストラダムス、聖マラキ…大予言者による2023年予言の不穏な一致/遠野そら・MYSTERYPRESS
2022年も残すところあとわずか。2023年を迎えるにあたり数々の予言が報じられているが、戦争や異常気象、迫りくる大地震の予兆など、来年もまだまだ気が抜けないようだ。 往年の大予言者として有名なのはノ
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「ノストラダムスの子孫」を自称するブラジルの予言者アトス・サロメとは何者か!? そして彼が予言する2023年これから何が起こるのか!?
「大予言者ノストラダムスの直系の子孫」という肩書で売出し中の予言者、アトス・サロメ。彼はこれまでに新型コロナウイルスのパンデミック、英エリザベス女王の崩御、ロシアによるウクライナ侵略、イーロン・マスクによるツイッター買収、そしてFIFAワールドカップ2022でのアルゼンチン優勝など、歴史的な事件を次々に予言してきたと主張している。
日本でも一部では「ババ・ヴァンガと並ぶ大予言者」「令和のノストラダムス」などともてはやされているサロメ。流浪の民であるロマの血を引くというが、今のところノストラダムスとの間に血縁関係は一切証明されていない。
予言界の謎多き新星、アトス・サロメ。果たして彼は何者で、その能力はどれほどなのだろうか?
ブラジル・ミナスジェライス州出身のサロメは、1986年10月2日生まれの36歳。もともとはモデルのスカウトとして働いており、世界各地のモデルたちのキャリアを調べて研究していた。国際的な美男コンテストのブラジル大会である「ミスター・アース・ブラジル」をプロデュースした経歴を持ち、現在も若いモデルたちのキャリアを支援しているという。
サロメが自身の能力に気づいたのは、12歳の頃だった。自分が言ったことが短期間のうちに現実化する光景を目撃し、「神から未来を予知する力を与えられたのではないか」と実感したというのだ。また、10年以上にわたり超常現象を研究してきたという彼は、大学で超心理学の専門コースも修了したという。ただ、学位についての詳細は調べがつかなかった。
そんなサロメは、コロナ禍を予言・的中させたことで予言者としてのキャリアをスタートさせた。
2012年9月24日、SNSのチャットでキリスト教の宗教家と対話していた彼は、「人々の生活を一変させる出来事が起こり得る。その普遍的な変化はすべての人に影響を与え、事態はさらに悪化するかもしれない」と予言したが、これこそがコロナ禍のことだったと主張している。そして2020年頃から本格的に予言活動を開始した。
サロメは、「私には感性と予言の才能しかないが、世界の人々を救うために選ばれた」という具合に救世主としての使命も感じているらしい。また、メディアへの積極的な露出も考えてのことなのか、かなり大胆な整形手術も行っている。
サロメは、自身の公式サイトのほか、ツイッター、フェイスブック、インスタグラムなどのSNSを駆使して予言を発表しており、過去の予言には今でもSNSに残されているものがある。では、最近の予言について詳しく検証してみよう。
・ 厄災の日付について
たとえば、サロメは2022年1月4日、ツイッターに「人類は学習をするのだろうか? それでも獣の到来を告げる」という意味深なフレーズとともに、2022年2月2日、2022年2月20日、2022年2月22日に注意するよう呼びかける投稿を行った。
では、実際にサロメが列挙した日付に何が起きたのか?
2022年2月2日、世界における新型コロナウイルス感染症による1日あたりの死亡者数が最多を更新した。アメリカでは大雪によって1億人以上の生活に影響が及んだ。
2022年2月20日、ウクライナとロシアの間で緊張が高まり、新たな戦争に関する噂が始まった。
2022年2月22日、ロシア上院は、ウクライナ東部への軍の派遣を承認した。
このように、いずれの日にも厄災が起きているのだが、サロメは具体的に何が起きるかまで語ってはいない。地域やカテゴリも定めていないなら「何かが起こる」レベルであり、予言としてはかなり抽象的な部類に入る。
・ イーロン・マスクによるツイッター社の買収を予言?
2022年1月10日、サロメはツイッターに「22、44、または66の間に新しい王(リーダー)が生まれる。彼は魅力、狡猾さ、カリスマ性で世界をリードし、彼の決定に賛同しない人々を取り除くだろう」と投稿している。
この予言にある数字は、イーロン・マスク氏が4月22日に440億ドルでツイッター買収を申し出たことと、彼のプライベートジェット機「ガルフストリーム G650ER」の価格である約6600万ドルのことを指していたという。マスク氏は昨年10月下旬、ツイッター社のCEO就任と同時に取締役全員を解任。その約1週間後には全従業員の半数に解雇を通告するなど、サロメの予言通り彼の決定に賛同しない人々を取り除いている。
ただし、この予言も前項同様に数字や抽象的な言葉によるものであり、世界のどこかの政権、企業のトップを大きくカバーできる。的中と言えるかどうかは解釈が分かれるところだろう。
とはいえ、ノストラダムスの予言も抽象的な言葉が並んだ四行詩から構成されており、サロメと同じく様々な解釈が可能なものである。その点において、サロメは“ノストラダムスらしさ”をたしかに受け継いでいると言えるかもしれない。
では、ここからが本題だ。サロメは「2023年に起こること」についてもさまざまな予言を発表している。その中でも、特に筆者が気になるものを紹介しよう。
・ 米国は裏切りと侵略の危機にさらされる
サロメによれば、これから米国は裏切られ、侵略されるという。
「しばらく前から米国への攻撃を計画している者がいて、2001年9月11日の攻撃よりも悪いものになるだろう。その背後には2人の偉大な指導者がいて、第三次世界大戦が近づいている。新しい悲劇は2023年に予定されているが、2024年または2026年の可能性もある。私は、2023年2月、4月、7月に新しい悲劇がマークされているのが見える」(サロメ)
9.11米国同時多発テロを超えるような、世界を震撼させる大事件が米国で発生し、それが第三次世界大戦の引き金となるのだろうか? サロメが指摘した2023年2月には、アメリカではないがトルコで大地震が起きているため、不吉な予感もする。
・ 反キリストの帰還による終わりの始まり
サロメは、キリスト教におけるメシア(救世主)の敵で、時の終わりを象徴する存在「反キリスト」が2023年に現れると予言している。
「反キリストは、誰もが考えるようにヨーロッパから来るものではない。反キリストは、カバラ数秘術によれば、2023~26年の間に現れるはずです。聖書は反キリストを1人の人間としてみなしていますが、人間として実体化することを意味しているのではない。事実、反キリストはすでに準備され、動いているのだ」(サロメ)
1人の人間として実体化しないということは、組織として活動するのか? あるいは新たな思想や核兵器などそれ自体が反キリストの可能性もあるのだろうか?
また、経済面についてサロメは「新しい通貨に関連した世界の具現化がある」という。現在、大国のロシアと中国が手を組んでドル基軸通貨体制から抜け出す動きが見られるが、「反キリスト」とは、この両国による新たな通貨体制のことなのかもしれない。
サロメは、新たな通貨体制が起こればシステムの不具合などで多くの投資家が損失を被る可能性があると警告している。
・ エリア51は3次元の地下ポータルにつながっている?
サロメは、陰謀論で有名なアメリカの軍事施設「エリア51」の地下にトンネルがあり、それは空間/時間を移動できる異次元ポータルへと通じており、2023年に開通するという。
「このポータルは、時空と次元の間で人々を輸送することができます。ありえない現実と思われるかもしれませんが、オカルト科学によって機能するのです」(サロメ)
さらにサロメは、「エリア51」に眠っている“未来に活用できる技術”にイーロン・マスクが着目していると語る。
また、サロメはイーロン・マスク自身がツイッターで発言した通り「Space X社には『エリア59』と呼ばれる最先端技術の研究エリアがあり、そこで新たなオカルト科学技術が開発されるであろう」と予言している。
いかがだろうか?
本当にこれまでの予言が的中したのか疑わしい点も含め、この怪しさがアトス・サロメの魅力と言えるのかもしれない。彼が今後、SNSを活用してどんな予言を展開していくのか、目が離せない。
【参考】
https://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/living-nostradamus-begs-world-leaders-28197015
白神じゅりこ
予言・滅亡研究家。新感覚オカルトライター。滅亡系YouTuberとしても活動。
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