私たちは宇宙の5%しか知覚できない/真実の目『宇宙奇譚集』プレビュー その1
この世界は、私たちが想像可能な領域を遥かに超えて複雑、かつ不確かに、そして、〝かなり興味深く〟成立しています。そのような奥深い世界を覗き込むために、サイエンスからオカルト、都市伝説まで縦横無尽に横断す
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妖怪、都市伝説ときて…最新作は一冊まるまる「人類滅亡」だ!
ムー本誌連載「黒史郎・実話怪談 化け録」にて、インパクト絶大な挿絵で怪談に彩りと妖気を添える画家・北原功士。
「昭和」の時代に大流行した怪奇児童書の文化を再び盛り上げようと、懐かしくもどこか怖いあのテイストの作品を描き続けている北原氏の新作画集『令和怪奇画報 人類滅亡編』が発売された。同作は氏がライフワーク的に手がけるシリーズで、これまで「妖怪編」「怪異都市伝説編」と巻を重ね、「人類滅亡編」は3作目となる。
タイトルの通り、今作のテーマは「人類滅亡」。怪奇テーマとしてはやや難解な画題にも思えるが、そこはさすがの選球眼。地球が再び氷河期を迎え氷漬けになってしまう「全球凍結」、隕石落下と思いきや火星人の侵略兵器だった「宇宙戦争」、小松崎茂の絵と「イルカがせめてきたぞっ」のしびれるキャッチでおなじみ「イルカの攻撃」など、ページをめくるたび衝撃的な人類滅亡の未来図がつぎつぎと目に飛び込んでくる。
人類滅亡はオカルト的にも重要なテーマながら、それだけをモチーフに一冊まとめられた画集は過去にもなかったのではないだろうか。我々は、怪奇児童書の歴史にあらたな1ページを加えた記念碑的作品の誕生を目撃しているのかもしれない。
昭和テイストを貫くため作画はすべてアクリル絵の具による手描きで、総計3000時間(!)というたいへんな労力をかけてつくり上げられた本作。B6版ハードカバー、90ページフルカラーのカバー装という豪華愛蔵版だ。
『令和怪奇画報 人類滅亡編』(6,000円(送料込)、BOOTHにて発売中)
webムー編集部
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