脳に“使われる”人生から脱却を! 山岡尚樹の「全能覚醒ワーク」/理論編

文=山岡尚樹(全能覚醒プロデューサー)

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    あなたは脳を使って生きているだろうか。それとも、脳に使われて生きているだろうか。全能覚醒プロデューサーの山岡尚樹氏によれば、ほとんどの人が脳に使われて生きているそうだ。体の一器官でしかない脳の、そのまた一部の機能に人生を“乗っとられて”いるようなものだという。そこから脱出して、自分自身が望む人生をつくるためのヒントを3回にわたって紹介!

    脳が感じる快・不快に現実が左右される!?

     突然ですが、お尋ねします。
     あなたは脳を使って生きていますか。それとも、脳に使われて生きていますか。
     いつも自分の頭で考えて行動しているのだから、脳を使って生きているに決まっている、と思うかもしれません。
     ところが、さにあらず。実際には、ほとんどの人が脳に使われて生きています。そのことは毎日の生活を振り返ってみるとよくわかります。
     たとえば、気持ちがポジティブで何事にも意欲的なときは、次から次へと面白いことが起こり、物事がスムーズに進展していきます。反対に、気持ちがネガティブで自己否定や不安にとらわれているときは、厄介事が重なりやすいものです。このことに異を唱える人は、まずいないと思います。
     では、物事を進展させる「ポジティブな気持ち」や、厄介事を招く「ネガティブな気持ち」は、なぜ生まれたのでしょう。
     おそらく特定の出来事が引き金になったはずです。その出来事によって、あなたの気持ちがポジティブまたはネガティブになり、その精神状態が行動にも影響を及ぼし、望ましいことや望ましくないことを連鎖的に引き起こしたと考えられます。
     つまり、ある出来事が先に起こり、それに対して脳が快または不快という反応を示し、あなたにとっての意味づけをした結果、あなたの行動が変化して、現実が動いていったのです。
     これが脳に使われている状態です。このときあなたの人生の主人公は、あなたという「意識」ではありません。「脳」が主人公になっています。
     これはおかしな話です。あなたの人生の主人公は、あなたという意識です。脳は、あなたが人生をつくるための道具にすぎません。この点を心に刻んでください。そのうえで、脳を道具として使うためのノウハウを身につけていきましょう。
     最初にやるべきは、脳を快適にすることです。具体的には、「嬉しい」「楽しい」「心地よい」など、脳が「快」と判断するような状態を何度もつくり、その状態を覚えさせることです。
     脳が「快」と判断すると、現実の見え方が違ってきます。楽しいことや嬉しいことに自然と目が向き、ポジティブな気持ちで行動できるようになります。すると、さまざまな物事がよい方向へと変化していきます。
     これが脳を道具として使う、ということです。言葉を換えるなら、あなたが自分の脳を快適な状態にすることで、それに見合った快適な現実を引き寄せることができるのです。

    脳はポジティブよりネガティブに惹かれる

     次回は、脳を快適にするためのイメージワークを紹介しますが、その前に、脳の大きな特性をふたつお伝えしたいと思います。これを知ることで、自信を持ってワークが進められるはずです。
     ひとつめの特性は、ほとんどの場面において、脳はポジティブなものよりネガティブなものに反応するということです。嬉しい、楽しい、安心といった気持ちにさせるものより、恐怖や怒り、不安を引き起こすもののほうに強く反応するのです。
     じつは、このような反応は、人間を含む脊椎動物の生き残り戦略です。脳が恐怖を感じたら逃げる、怒りを感じたら戦う、不安を感じたら用心する。そうした行動を取ることで、自分の命を守っているのです。
     だから、人間がネガティブな気持ちになるのは、いわば自然なことです。そのことで自分を責めたり、劣等感を持ったりする必要はありません。「ちょっと落ち込んでいるな」くらいに考えて、受け流しましょう。
     ふたつめの特性は、脳は現実の出来事と脳内のイメージとの区別がつかないということです。そのため脳内で何かをイメージすると、それに見合った心身の反応が起こります。
     アスリートが行うイメージトレーニングは、この特性を生かしたものです。たとえば短距離走の選手が100メートルを自己新記録で疾走する自分をイメージすると、血圧や心拍数が上昇し、走るときに使う筋肉が実際に動きます。
     また、術後などのリハビリにもイメージトレーニングが使われています。手や足がうまく動くとイメージしてから訓練や施術を行うと、イメージしなかったときと比べて良好な結果が得られるそうです。
     このように、脳内のイメージが心身を変化させ、現実をつくっていくことは、すでに事実として認められ、さまざまな分野で活用されています。
     もちろん、イメージが鮮明であればあるほど心身の反応も鮮明で、現実の世界に及ぼす力が強くなります。ですから、ワークをするときは、ぜひ鮮明にイメージしてください。

    願望がかないやすい心のあり方とは?

     話は少し変わりますが、私は過去30年間で、のべ30万人の方々に、人生をよりよくするためのワークをお教えしてきました。その過程で、願望をかなえるには「心のあり方」が非常に大切だとわかったのです。
     そのなかでもとくに重要な3つのポイントをご紹介します。

    ①「自己実現」より「自他実現」を目指す。
     人間は、自分のためにだけ行動するより、だれかの役に立てることが嬉しいし、それが行動の原動力になるものです。
     セミナーなどの現場で見ていても、「これが自分のやりたいことで、周囲も喜んでくれる」という意識を持っている人は、ものすごく伸びていきます。
     ですから、自分の願望だけをかなえようとするより、自分の願望も他者の願望もかなう未来を目指しましょう。そのほうが、現実化が早くなります。

    ②過去の嫌な思い出や心の傷にとらわれない。
     だれしも大なり小なり嫌な思い出や心の傷を抱えているものですが、そこに意識を集中しても、よいことはありません。
     嫌な思い出も心の傷も、過去の産物です。そして過去とは、起こった出来事に対する主観的な意味づけとその記憶にすぎません。それに縛られるより「今ここ」に集中し、自分のあり方を一瞬ごとに選択しましょう。

    ③直感がきたら即行動する。
    「今ここ」に集中し、自分のあり方を決めるときに頼りになるのは、思考よりも感覚であり、感覚に根差した直感です。
     じつは、直感とは魂の声です。それをキャッチし、尊重しましょう。いちばんよいのは、とりあえず動いてみることです。動いてみたのに空振りだったら?それでもよいのです。何度かくり返しているうちに、直感なのか、たんなる思いつきなのかが区別できるようになります。
    全能覚醒プロデューサーの山岡尚樹氏。音や香りによる脳活性とさまざまなワークによって個人の潜在能力を引き出し、人生をよりよいものへと変えるためのサポートをする。

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