謎の恒星間天体「3I/アトラス」ホピ族の終末大予言/MUTube&特集紹介  2026年3月号

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    アトラスは世界の終わりを示す「しるし」なのか? この記事を三上編集長がMUTubeで解説。

    アトラスの主成分はニッケル?

     2025年12月19日。1I/オウムアムア、2I/ボリソフに続く恒星間天体、3I/アトラス(以下、アトラス)が地球に最も近づいた。この日は、世界中で数えきれないほどの人が息を呑みながら望遠鏡をのぞいていたはずだ。
     アトラスの物語が始まったのは2025年7月1日だった。チリのコキンボ州リオ・フルタドで観測を行っていた小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)によって観測された。ただ、単なる3番目の恒星間天体ではなく、発見の瞬間から次々と明らかになる異常な要素によって、唯一無二の存在へと押し上げられた。
     まず挙げておきたいのは、軌道傾斜角が公転面に対して約175度(逆行に近い)という極端な数値であることだ。通常の太陽系天体ではかなり珍し
    い。軌道・運動面での異常をまとめると、次のようになる。
    ◦離心率=3.2~3.8
    ◦恒星間進入速度=秒速32~38キロ
    ◦近日点距離=0.45au前後
    ◦軌道傾斜角=68~72度
     観測が進むにつれ、外見も変化を見せはじめる。
     初期スペクトルは金属反射に近い青みを帯びていたにもかかわらず、近日点通過を境に光はしだいに赤く染まり、表面アルベド(天体の外部からの入射光に対する反射光の比)が短期間で急上昇した。
     多くの専門家たちがきわめて慎重ないい回しで「通常の彗星は氷が成分の主体となるが、主成分はニッケルである可能性が高い」と結論している。核が明らかに異質であり、岩石小惑星の特徴とも一致しない。
     むしろ金属の塊を思わせる異様な天体だったのだ。
     こうしたデータが明らかになったころから、アトラスがエイリアン・テクノロジーによる飛行物体ではないかという説がささやかれるようになった。
     自転および形状についての異常は、以下の通りだ。
    ◦推定自転周期=6~12時間の間で不規則
    ◦光度変動振幅=約0.8~1.2等級
    ◦形状比推定=1:6~1:10(葉巻形)
     火星軌道付近を通過したときに周回探査機によって撮影された低解像映像には、細長く影を引くシルエットが映り込んだ。推定長軸比が1:5以上という形状は、まさに葉巻形という形容がふさわしい。
     自然破砕による破片として説明できないこの形は、すべての観測者に強烈な違和感を残した。そして異常性は、近日点通過後にさらに顕在化する。

    絶好のタイミングでデータが得られない!

     本来、彗星の尾は太陽風の影響によって太陽と反対側に伸びる。ところがアトラスから放出された微粒子流の一部は、太陽側へ向かっているように見えたのだ。仮説として「視線角の錯覚」「非対称噴射」が検討されたが、完全な説明はできなかった。彗星に似ていながら彗星ではなく、小惑星に似ていながら小惑星ともいいきれない。既存の分類を拒みつづける境界領域の天体だったのだ。
     独特なパターンの光度変化は通常の自転による周期性では説明できず、明滅は太陽光を反射する材質の複数の面から成る板状構造を思わせる。彗星なら安定的であるべきガス噴出は不規則にオン/オフを繰り返し、スペクトルタイプは既知の彗星・小惑星・金属天体いずれにも当てはまらず、無国籍天体と定義されている。さらには太陽加熱とはまったく無関係のタイミングで起きた破断が観測され、壊れ方は氷塊ではなく金属構造体の疲労破壊を思わせるものだった。ここまで述べてきた異質さをまとめると「自然天体に見えてどこか意図された構造を思わせる」もの、という表現になるだろうか。
     反射・表面特性の異常性もまとめておこう。
    ◦アルベド(反射率)=0.25~0.30(彗星としては高め)分光推定=Ni(ニッケル)含有比が異常に高い
    ◦ 表面温度推定(近日点時)=450~520度K
     そして2025年12月19日、全観測網が最大出力で稼働し、各国の地上望遠鏡と宇宙観測機器がいっせいにアトラスに照準を合わせた。しかし、事態はここで予想外の展開を見せる。光度は微細な脈動を繰り返し、レーダー反射は理論値より弱く、さらに観測データが断続的となり、結果として最も重要なタイミングで得られた情報量が驚くほど少なかった。最も地球に近づいたタイミングで、得られる情報量が最も少ない状況になってしまったのだ。
     NASAは公式声明で「解析継続」「判断保留」という慎重な表現を繰り返すにとどまったが、背景にあったのは、理論が追いつかない現象を前にした困惑と沈黙だったに違いない。
     金属質の光沢。葉巻形のシルエット。太陽側へ伸びる尾。常識を無効化する微小挙動。そして、最良の観測タイミングで起きたデータ取得の空白。個別の異常が偶然に連続して起きたと考えるのが正しいのか。ひとつの恒星間天体が数えきれないほど多くの異常性を見せた事実こそが、アトラスをこれ以上ないほど不可解な天体として際立たせている。
     これは偶然ではない。何かの「しるし」だ。事実、この青い星の出現は、はるか昔から予言されていた。
     見知らぬ青い星が現れるとき、この世の浄化が始まる、と。

    (文=宇佐和通)

    続きは本誌(電子版)で。

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    webムー編集部

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