宇宙魂が目覚める「超聖地日本」量子遠隔旅/ムー民のためのブックガイド

文=羽仁 礼

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    「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。

    宇宙魂が目覚める「超聖地日本」量子遠隔旅

    大村真吾 著

    聖地1000か所以上を巡り歩いた著者による読みながら現地を巡り、パワー開発できる書籍

     著者は、本誌三上編集長と行くツアーもオーガナイズしている、旅行社・クラブワールドの代表取締役であり、同時にスピリチュアルキュレーターとして、さまざまなイベントやパフォーマンスを行っている人物である。
     ところが、1999年までは、スピリチュアルにはまったく関心がなかったという。
     著者の人生を変えたのは、アメリカのアリゾナ州にある、世界的な聖地セドナ訪問であった。そのとき、著者の内なる声が、こうささやきかけたのだ。
    「今の仕事を辞めて新しいことを始めた方がいい」
     この声を聞いた著者は、帰国後すぐに退社願いを出し、以後は精神世界の探求に乗り出す。何人ものセラピストや占い師、シャーマンに会いにいき、日本も含めた世界の聖地やパワースポットを1000か所以上も巡り歩いた。
     さらには、滝に打たれたり、火の上を歩いたりの荒行にも挑戦。インドでは、アシュラムに滞在して瞑想やワークショップに参加、バリ島では、シャーマンに弟子入りもした。800キロのスペイン巡礼路を二度も踏破し、四国の遍路道や熊野古道も歩き通した。
     すべては、セドナでの体験の謎を知るためだったというが、著者が本当に知りたかったのはどうやら、「自分とはどういう存在か」、「自分の使命は何か」という問いに対する答えだったようだ。
     こうした人生の探索行の中、ビジョンクエストでは石や植物から前世の名前を知らされ、広島県の仙酔島では龍を見るなど、数々の神秘体験を得る。
     ついにはチャクラが開くのを感じ、人間の魂が宇宙とつながっていることを実感して、人の前世を見たり、ヒーリングを行ったりする力を身につける。
     しかし、世界を駆け巡った著者が最後に回帰したのが日本であり、日本人の集合意識であった。
     本書は、著者のスピリチュアル体験記を交えながら、日本全国の36の聖地についても紹介する、いわば、読みながら聖地を巡り、パワー開発につながる書籍である。
     各ページのQRコードから、各スポットの紹介ページにつながるから、ヴァーチャルな聖地巡りも気軽に楽しめるようになっている。

    ヒカルランド2420円(税込)

    (月刊ムー 2025年8月号掲載)

    羽仁 礼

    ノンフィクション作家。中東、魔術、占星術などを中心に幅広く執筆。
    ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。

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