数多の米国セレブが絶大なる信頼を寄せる霊能者、ローラ・デイとは何者か? 予知能力の源泉に迫る

文=仲田しんじ

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    多くのハリウッドスターたちから絶大な信頼を寄せられ、ウォール街のCEOたちからはアドバイスを求められているスピリチュアルメンターのローラ・デイ氏。2008年のリーマンショックなど数々のを出来事を驚異的な精度で“予言”している。その優れた未来予測は彼女の並外れた直観力の賜物だという。

    ハリウッドのスピリチュアルメンター

     米国のベストセラー作家にしてスピリチュアルメンターでもあるローラ・デイ氏は、過去40年にわたり、個人、組織、企業が直観力を活用し、発展させ、大きな変化を生み出せるよう支援してきたという。

     数十億ドル規模の企業やハリウッドの錚々たるセレブリティのコンサルタントを務めるローラ・デイ氏。ベストセラーとなった画期的な著書『Practical Intuition(実践的直観)』(1996)の中で、誰もが直観力を最大限に発揮できるよう、どのようにトレーニングすべきかを説いている。

     英国版「Vogue」誌によれば、デイ氏は数十年にわたりハリウッドで最も影響力のあるメンターの1人として君臨しており、ニコール・キッドマンをはじめ多くのハリウッドセレブが彼女を絶賛しているという。

    画像は「British Vogue」の記事より

     ハリウッドのみならず、テクノロジー業界や金融業界をリードする億万長者のクライアントたちからもアドバイスを求められている。その信頼の裏付けとなっているのは、デイ氏が2008年のリーマンショックを“予言”したことにある。

     デイ氏の活動は執筆のみならず、ワークショップやプレゼンテーションにまで及んでおり、ビジネス、科学、医学、そして自己啓発の分野における直観について、実用的で検証可能な活用法を実証している。デイ氏は何千人もの個人や企業に対し、脳、知覚、そして「第六感」を効果的に活用して目標を達成できるよう指導してきた。

     そしてこの6月12日、デイ氏の7作目の著作となる『The Prism: Seven Steps To Heal Your Past And Transform Your Future(プリズム:過去を癒し未来を変える7つのステップ)』がリリースされた。

    『The Prism』では、人生のなにが間違っているのか、どうすればそれを正せるのかを的確に見極めるための7つの明確なツールを解説している。これらはすべて、より完璧な人生を築くためのものであり、「ほんの一瞬、あるいは小さな変化が、人生に大きな変化をもたらすことがあるのです」と彼女は「Vogue」に話している。

    『The Prism: Seven Steps to Heal Your Past and Transform Your Future』 画像は「Amazon」より

    ハリウッドセレブたちからのメッセージ

     新著を一読したセレブたちからは、続々と反響が寄せられている。

    「説明のつかない物事がありますが、ローラ・デイもその一つです。彼女は並外れた存在です。彼女の新著『The Prism』は、私たちに古い現実を超越し、日々の課題に取り組むための戦略を与えてくれます。本当に素晴らしい!」(ニコール・キッドマン)

    「ローラ・デイは、自身のサバイバル体験を自己成長のためのツールキットへと変貌させ、葛藤するすべての部分を癒し、統合するためのロードマップを提供しました。『The Prism』で示されたシステムが、彼女自身の人生と仕事を変えていくのを目の当たりにしてきました。そして、それは多くの人々を新たな境地へと導いてきたのです。喜び、自己愛、楽しみ、そして達成感のレベルを、新たな次元へと引き上げます」(デミ・ムーア)

    「私たちが人生で果たすあらゆる役割の中で、おそらく最も見つけにくいのは、最も効果的な自分、つまり私たちが世界で望むものを創造できる自分です。たとえ私たちがどんな人間だと思われようとも、そして実際はそうでなくても。『The Prism』は、私たちがその役割をしっかりと果たし、自分がどんな人間でありたいのか、そしてどのような世界を自分の周りに築き、他者と共有したいのかを選択するためのテンプレートなのです。私たち一人ひとりの素晴らしい部分を引き出してくれる、素晴らしい本です」(ケリー・ラッセル)

    「私たちの世代は、自分の可能性が狭まる世界に生きていると感じることがよくあります。しかし、ローラ・デイの『The Prism』は、私たちがそのすべてを変え、自分自身の邪魔をすることなく、望む人生を引き寄せるために必要なツールと仕組みを提供しています。ローラのほかの作品と同様に、『The Prism』はインスピレーションを与えると同時に、人生を変える実践的なガイドでもあります」(ルーシー・ヘイル)

    「世界が苦難に見舞われるこの時代に、ローラ・デイは、私たち一人ひとりが内なる強さを思い出させ、前向きな方向へと進むために捉えるべき瞬間を浮かび上がらせてくれます」(マイロ・ヴィンティミリア)

    「私は直観を信じています。そしてローラ・デイも信じています」(ブラッド・ピット)

    画像は「Mindvalley Pulse」の記事より

    「誰しもが自分の中に“サイキック”を持っている」

    「6冊の本を書いた後、みんなが使えるシンプルなシステムを作りたいと思ったんです」
    「最初の本は直観についてでしたが、『The Prism』はどちらかというと、自分自身が必要だと気づいた人生についての自己啓発本です。14歳の時に母が自ら命を絶ちました、その後、姉と、さらに兄まで命を絶った後、この本を書き始め、私が生き抜く力になったものについて改めて考え始めたんです」(ローラ・デイ)

     デイ氏がスキルとその活用法を学んだ背景には、彼女の人生の悲劇があったことになるが、彼女は『The Prism』が家庭のあらゆることに応用できると力説している。

    「『The Prism』で私がまとめたステップは、人生のあらゆる目標に応用できます。子育て、キャリア、お金の管理は上手でも、恋愛では悲惨な人もいます。ですから、その分野に直観を集中させ、自分のエゴの部分を再構築する必要があります。『自分の人生はうまくいっていない』と認識し、変化を起こす必要があるのです」(ローラ・デイ)

     デイ氏は長年、「サイキック」という言葉を避けてきたという。多くの人がその言葉を聞くと、水晶玉や手相占いを思い浮かべるからで、デイ氏はどちらも得意ではない。しかし、最近になって自分が「サイキック」であることを受け入れられるようになったという。

    「サイキックという言葉は、みんなが夢中になれるわけではないものに夢中になっている人を表す言葉だと思います。でも実は、私たちは皆がそれを自分の中に持っているのです」(ローラ・デイ)

     目下、物価高やインフレを伴う世界的な景気低迷に加え、ウクライナ情勢をはじめとする戦火や、金融市場の乱高下、さらに地球温暖化や環境汚染、食糧不安、健康への懸念など何かとネガティブな要素に我々は囲まれている。こうした状況が現代社会を不確実性に満ちたものにしており、不確実な時期には、正しい道に進むためのアドバイスを求める人が増えるのかもしれない。

    ※参考動画 YouTubeチャンネル「KATU Lifestyle」より

    【参考】
    https://www.vogue.co.uk/article/laura-day-psychic-interview-2025

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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