2023年に新世界秩序到来!? 自称「ノストラダムスの娘 」アントネラ・ピナルが予言する大異変とは

文=白神じゅりこ

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    「ノストラダムスの娘 」を自称する話題の次世代予言者アントネラ・ピナルは何者か? そして彼女が語る2023年の世界とは――!?

    気鋭の予言者アントネラ・ピナルとは?

     四行詩集『百詩篇(諸世紀)』で今なお世界を震撼させ続ける16世紀フランスの大予言者といえば、誰もが知っているノストラダムス。ペルー人のアントネラ・ピナルは、そんな「ノストラダムスの娘」を自称して注目を集めるペルー人の予言者だ。

     公式HPによるとピナルはこれまでアメリカ、チリ、ペルー、メキシコ、そして日本などで起きた数々の地震を予言し、的中させてきたという。エリザベス女王、その夫であるフィリップ王配、メジャーリーグ選手のホセ・フェルナンデスらの死、エクアドル大統領ギジェルモ・ラソやチリ大統領ガブリエル・ボリッチの就任、コロンビアやペルーのデモや暴動、米各地での銃乱射事件やハリケーン、インドネシアの旅客機墜落事故、グアテマラやスペインの火山噴火、さらにロシアのウクライナ侵略に至るまで、数々の歴史的事件や災害を的中させたと主張している。

    画像は「HIJA DE NOSTRADAMUS」より引用

     彼女は自らの予言に絶対的な自信があるようで、あのノストラダムスに匹敵するという意味で「娘」を自称しているというわけだ。誰もが知る「大予言者ノストラダムス」は今や、“当たる予言者”の代名詞となっているのかもしれない。

     筆者は以前、「ノストラダムスの直系子孫」を自称する予言者アトス・サロメを紹介したが、そんなサロメと同じく、ピナルは自身の公式サイトのほか、You Tubeチャンネルフェイスブックインスタグラムティックトックなどを駆使して発信する次世代の予言者といえる。もっとも、ピナルの生年月日や年齢など詳しい個人情報は明かされていないが。

     未来も見通せる千里眼のほか、タロット・占星術・水晶玉による占い、数秘術、レイキの資格まで持つという新進気鋭の予言者アントネラ・ピナルとは何者で、その能力はいかほどなのか? 深堀りしていきたい。

    「ノストラダムスの娘 」人気爆発の経緯

     現在のピナルにとって最大の活動の場はYouTubeである。2019年7月に開設された彼女のチャンネルは登録者数30.5万人の人気を誇る。当初は顔出しせず、タロットや占星術の解説動画を投稿していた。

     しかしその後、2021年3月に初めて顔出しすると、胸元を強調した露出度の高い服を着て、セクシーさをアピールするようになる。

    https://www.tiktok.com/@hijadenostradamusoficial/video/7082502505413790981

     そして転機は2021年5月、現地テレビ局「アメリカ・テレビジョン」のバラエティ番組で、ペルーの大統領選を占う美人予言者にして「ノストラダムスの娘」と大々的に紹介され、一気に知名度を上げたのだ。

     その後、ピナルは何度もスペイン語圏のテレビ番組に出演し、バラエティ番組で大股を広げてパンツ を披露するなど次第に過激化。しかし、彼女の人気は着実に拡大していった。

    ピナルの予言を検証!

     では、これまでのピナル予言を詳しく振り返ってみよう。

    【地震予知】

     2021年5〜6月、ピナルは自身のYouTube動画やテレビ番組のインタビューで「今年はペルーで地震が多発するが、特にリマで強い地震がくる」と予言。

     するとその直後、6月22日にペルーのリマでM6.0の大地震が発生。約10人が負傷し、1人が死亡するという惨事だった。

     さらにピナルは、日本で起こる地震まで予言・的中させている。2021年1月5日の動画(32:10〜)で、彼女は「強い地震が日本を襲う」と断言。

     すると、2021年3月16日に福島県沖を震源とするM7.4、最大震度6強の大地震が発生。この地震で4名が命を落とし、東北新幹線が脱線したり、関東エリアで大規模な停電が起きるなど混乱が生じた。

     残念ながら彼女は具体的な発生時期や規模までは予言していない。また、ペルーも日本も地震大国であり、M6以上の地震は年に何度か起きているため、手放しで称えることは難しい。

    【飛行機事故】

     2021年6月28日、ピナルは以下の動画(4:30〜)で「2機の飛行機が墜落する」と予言した。

     するとその直後、2021年7月2日にハイチの首都ポルトープランスの空港から飛び立った民間航空機が同国南西部で墜落し、アメリカ人宣教師2人を含む6人の乗客・乗員全員が死亡した。さらにその2日後にはフィリピン南部で軍用機の墜落事故が発生。少なくとも50人が死亡したと当局が明らかにしている。

     予言の直後、立て続けに飛行機事故が起きたのは驚きではある。ただ、彼女はここでも地震予言と同じく、事故の具体的な日時や場所は語っていないのだ。ピナルは大量の予言動画の中で頻繁に地震や事故、事件などを予言しているため、「数撃ちゃ当たる」的な雰囲気も感じざるを得ない。

    【エリザベス女王の崩御】

     ピナルがエリザベス女王の崩御を予言的中させたという以下の動画(2:00〜)。

     2022年1月9日の以下の動画(23:25〜)でもピナルはエリザベス女王の崩御を予言していた。

     そして、9月8日にエリザベス女王が96歳で崩御した。しかし、女王はもともと高齢だった上、2021年10月には入院して健康不安説も流れていたため、予想できた範囲だったかもしれない。

    【ワールドカップ優勝国】

     ピナルは、カタールで開催された「2022 FIFAワールドカップ 」の優勝国も占っている。

     彼女は水晶玉を覗きながら「非常に感動的なエネルギーを持つ精霊がアルゼンチンに落ち着くのが見えます。優勝カップを掲げているのはアルゼンチンと、水晶玉が教えてくれています」と、アルゼンチンの優勝を予言した。

     アルゼンチンは強豪国ではあるものの、事前の予想ではブラジルを推すファンが多かった。しかし、アルゼンチンが36年ぶり3度目の悲願の優勝を果たしている。彼女は見事に予言を的中させたのだ。

    【ペルー大統領選】

     2021年に行われたペルー大統領選において、ピナルは「ペルー共和国前大統領アルベルト・フジモリ氏の娘、ケイコ・フジモリが当選する」と予言。さらに、アルベルト・フジモリ氏の死まで予言していた。

     ところが、選挙結果は対立候補のペドロ・カスティジョ氏の勝利となった。さらに、フジモリ氏も存命だ。ペルー大統領選に関する予言は完全に外しており、YouTube動画も削除されてしまった。

    画像は「Infórmate Perú – Facebook」より引用

     このように見てくると、ピナルの予言もノストラダムスの予言のように、具体的な話まで言及していないため、後付で的中と解釈することも可能な気がする。

     とはいえ、彼女が新たな予言動画を公開するたびに話題になり、当たり外れの枠を超えて注目されているようだ。キャラクターが際立っているのと、人を引きつける力があるのは間違いないだろう。

    ピナル2023年の予言

     では、ここで気になるピナル「2023年の予言」を抜粋して紹介しよう。

    「7月あるいは7か月以内に第三次世界大戦が勃発する。広島よりひどい核爆弾が落ちてくる」
    「地震と火山の年になる。アジアでは地震が起き、壊滅的な被害をもたらすので常に祈る必要がある」
    「2023年はすべての王政が終わる年になる。米国の権力がなくなり、欧州連合の崩壊もやってくる。重要な大統領の失脚が訪れ、ある国の経済は再び上昇し、別の国は変化を待ち、さらにある国はすべて奪われ暗黒に陥るだろう」
    「新しい教皇が間もなく登場し、(現在の)教皇は命を落とすだろう。黙示録の教皇、世界の終わりの始まりの教皇」
    「今年は驚くようなことが起きる年。聖母マリア、天における神、精霊の出現が見られる。新世界秩序が到来する。私達が目覚めた時、もはや今までとは違う世界になっている」

     ピナルによれば、2023年は黙示録の年で、戦争や災害などありとあらゆる厄災が人類を襲うという。彼女の言葉を素直に受け取るならば、BRICS(中国、ロシア、インドなど新興5カ国)の台頭によるドル基軸通貨制の崩壊し、国際的にパワーバランスが崩れるのだろうか。

     そして、ピナルだけでなく『聖マラキ書』にも予言されている通り、現教皇フランシスコが最後の教皇となり、神による最後の審判が人類に下され、ハルマゲドンの戦い(第三次世界大戦)が勃発、イエス・キリストが再臨して地上に神が統治する国が誕生するのか?

     いかがだろう。ピナルの予言は今後も的中を続けるのだろうか。いずれにしても今後、予言者として名を馳せるには、ピナルのようにSNSを駆使した発信力が問われていくのかもしれない。それに、誰もが知る予言者「ノストラダムス」を名乗れば、話題にもなるため有利だ。

     そこで最後に、筆者も一つ予言しよう。今後は「ノストラダムスの◯◯」と名乗る予言者が次々登場することになるだろう。

    白神じゅりこ

    予言・滅亡研究家。新感覚オカルトライター。滅亡系YouTuberとしても活動。

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