自動車を盗もうとする幽霊映像に戦慄! イギリスで夜な夜な監視カメラに映り込む正体不明の“白い影”が話題
集合写真に紛れこんだり、ポルターガイスト現象を引き起こす厄介な幽霊たち。人間を驚かせる方法はさまざまだが、なんと車を盗もうとする不届きな幽霊まで現れた!?
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人々がカメラ機能つきのスマホを常に持ち歩くようになった今日、世界各地に出現したUFOの画像や映像は瞬く間に共有される時代を迎えている。しかしUFO現象は大昔から今と変わらずに起きており、その一部が記録に残されているのだ――。
「史上最大のUFO事件」と評される「ロズウェル事件」は1947年に起きているように、多くの人々がUFOに関する情報を共有しはじめたのは主に第二次世界大戦後からのことである。
しかしその一方で、カメラもレーダーもなかった時代から、折に触れてUFOは目撃され記録にも残されている。ここでは歴史的な史料に記録されたUFO現象を紹介してみたい。
目次
UFO現象のきわめて初期の報告は、イタリアのヌルシア生まれのキリスト修道院長、ベネディクトゥス(480頃~547)が540年にモンテ・カッシーノで奇妙なUFOを目撃した事例までさかのぼる。
その日の明け方、ベネディクトゥスは空に「きらめく光が燃えるような塊になった」現象を目撃した。周囲はきわめて明るくなり、夜の闇を追い払い、辺りはまるで昼のようになったという。そしてこの時、ベネディクトゥスは光り輝くオーブの中にいるカプアの司教であるゲルマヌスが天に昇るのを見たのだった。
そして、これが幻覚ではないことを確かめるために使者が派遣されたのだが、確かにこの日、ゲルマヌス司教は逝去していたのである。
アゴバルド大司教は彼の著書の中で、天空の「マゴニア」と呼ばれる国では空を飛ぶ「雲の船」が運用されていると言及している。
中世ヨーロッパでは、天空に「マゴニア」という国があると信じられており、嵐や雷といった災害はこのマゴニアにいる人々によって引き起こされていると理解されていた。
フランスのリヨンで815年に「雲の船」が目撃されたのだが、この時の悪天候によって「雲の船」から落ちてきた男性3人、女性1人をマゴニア人であるとして地元の人々が数日間拘束したことが記録に残されている。
1092年にベラルーシのドルツクとポロツクで「空の巨大円盤」と悪魔のような生き物が暴れ回っていたという。
この説明はクロード・ルクトゥーの『Chasses fantastiques et cohortes de la nuit au Moyen Age(中世の幻想的な夜の狩りと集団)』から来ており、空の真ん中に巨大円盤が現れることから始まり、その後、舞い降りた悪魔や妖怪たちによる夜の騒音に人々は恐れおののいた。
悪魔が走りまわり、誰かが家を出ると、目に見えない悪魔に追われてすぐに怪我を負わされた。さらに馬に乗って姿を現す悪霊も現れ「ポロツクには市民を殺す幽霊がいる」と噂された。
これらは本当に悪魔や悪霊であったのか、それとも地球外生命体と彼らの乗り物であったのだろうか。
1561年4月4日(14日とする説もある)、ドイツのニュルンベルク上空できわめて奇妙な一連の出来事が繰り広げられた。それは日の出とともに始まり、住民の頭上にそれぞれ赤、黒、オレンジ、青、白に光る円盤、球体の飛行物体が数十、出現したのである。
母船のような巨大な円筒形の飛行物体もあり、どうやら二手に分かれて互いに戦闘を繰り広げているように見えた。UFOによるこの空中戦は約1時間続いたということだ。
その5年後の1566年8月7日、スイス・バーゼル上空でも同様のUFO同士による空中戦が見られたという。
1608年8月5日、フランス・ニースのベ・デ・ザンジュの夜空で3機の光るUFOが目撃されている。
機体は長い楕円形で上部に「奇妙なマスト」が付いていると説明されている。時折UFOは海面スレスレを飛行し、水面がかき回されて泡立ち「濃いオレンジ色の蒸気」が立ち込めた。
事態をさらに奇妙にしたのは、銀色のウロコで覆われた赤い服を着た、頭と目が光っている2体のヒューマノイドが機体から出てきたことである。
低空で浮かぶ機体から彼らはそれぞれケーブルかチューブに繋がれた状態で飛び降りると、海に飛び込み、しばらく海中に留まって何らかの作業を終えた後、浮上してきて機内に乗り込んだ。そしてUFOは飛び去っていったのだった。
目撃した人々は、この一連の現象は神のみぞ為せる業であると見なしていた。
1608年8月22日、フランスのニース沖で漁師が海の上を漂う奇妙な物体を目撃、それは「血のような物質」を水中に放出したと証言している。
同じ頃、海岸沿いの基地にいた兵士たちは、空から3隻のUFOが降りてきて水上を漂い、「海を大沸騰させ、黄土色の赤い蒸気を発している」のを見た。そしてこれらのUFOから、ある種のチューブで機体に繋がれ、赤いウロコ状の衣装を着た、大きな頭と大きな光る目を持つ2体のヒューマノイドが現れたのだ。兵士たちはUFOを砲撃したが、何のダメージも与えられなかった。
さらに同日、イタリア・ジェノヴァの住民が沖合の海から風変わりなヒューマノイドが出現したのを目撃した。身体はやはりウロコで覆われ、手からヘビのように見えるものが突き出ていたという。
1661年10月、イングランドのブリストル近くのセバーン川で、凧の形をした雲が水面から立ち上がるのを見たと何人かが報告している。
川辺の教会で行われた結婚式に参加した15、6人のグループが夕食後に川辺を歩いていたのだが、子どもたちが飛ばして遊ぶ凧によく似た雲が水面から立ちのぼるのを目撃した。
雲は上昇を続けると共に二枚貝のように開き、その中に背の高い黒人男性のようなシルエットが浮かび上がった。その人型の存在は素早く前後に動いているように見えたが、突然姿を消し、開いた雲が閉じたのだった。
面白いことに再び雲が開くと、その中からは馬に乗った男が現れ、また閉じて3度目に開いた時には美しい女性が現れたのだった。その後、この雲がバラバラになって文字通り雲散霧消したという。
1783年8月18日の夜、イングランドのウィンザー城のテラスで4人がUFOを目撃している。
夜空には水平線とほぼ平行に移動する長方形の雲があり、この雲の下に光る物体が見えた。それはすぐに球形になり、まばゆい光を放ち、空中で止まった。この奇妙な球体は、最初は淡い青色に見えたがその後光度が増し、すぐに東へと向かって飛行を開始した。
その後、オブジェクトは方向を変え、地平線に平行に移動した後、南東に消えた。それが発していた光は途方もない光量で、一帯の地面のすべてを照らしたという。
1790年6月12日、フランスのアランソン近郊の一部の農民は、「炎に包まれた巨大な球体」がシューッという音を立てて空から降りてくる光景を目撃したといわれている。
その後、UFOは減速し、螺旋を描いて丘の頂上に激突し、その過程でちょっとした山火事が発生した。
火が消し止んで地元の人々が墜落したUFOの周りに集まり、横に開いたドアを見ると、ぴったりしたボディスーツを着た人物が出てきた。この正体不明の人物は理解できない言語で何かを話し、人々を見回すと驚いた様子で森に逃げ込んだ。
墜落によってできたクレーターは何年も丘の中腹に残っていたようだが、森に逃げた人物はその後一度も目撃されてない。UFOがどうなったのかも不明のままである。
UFO現象が語られるようになったのは比較的最近のことだが、実は古来から同様の現象が起こっていたことがこうした例からも示唆されており、記録に残されていないケースを含めれば今日と変わらない頻度でUFO現象は起きていたのかもしれない。
そもそも人類と人類文明はエイリアンが手がけたものであるという「古代宇宙飛行士説」も根強く支持されているが、人類の歴史を通じてUFOは我々に関与してきたと考えてもまったく不自然なことではないのだ。
【参考】
https://mysteriousuniverse.org/2022/11/Some-Bizarre-UFO-Reports-From-Centuries-Past/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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