「UFOは人類以前の文明が作った」!? メタバース分野の天才起業家パルマー・ラッキーのUFO論

文=仲田しんじ

    UFOはどこから来ているのか――。急成長中の防衛企業CEOによれば、UFOははるか昔の地球からやってきて来ているという!

    パルマー・ラッキーがUFOについて語った!

     日本でも話題になった仮想現実ヘッドセット「Oculus Rift」の開発者であり、Oculus VR(2014年にFacebook[現Meta]が買収)の共同創業者として知られるパルマー・ラッキー氏は現在、防衛技術企業「アンドゥリル・インダストリーズ」を創業し、CEOを務めている。遠隔操作AI兵器や戦闘用ゴーグルを開発する同社は、9年前の創業ながら急成長を遂げ、今や防衛産業の一大勢力となった。

     そんなラッキー氏が先日、人気ポッドキャスト番組「Sourcery」に出演してUFO(UAP)について持説を展開した。

    「UAPについては、正体や出所など、まだわかっていないことがたくさんあります。しかし、それらが何らかの行動を起こしているとしても、それは現状の(あるいは何らかの)副産物である可能性が高いでしょう」(ラッキー氏)

     そもそもこの話が飛び出すことになったきっかけは、UFOが光学迷彩技術を装備しているかどうかについての質問だった。ラッキー氏によれば、光学迷彩はUFOにとって必要ない装備技術であるという。

    「これらの中には、レーダーにも映らないものがあります。それらが積極的に姿を隠しているのか、それとも物理的な存在ですらないのか、私にはわかりません。そのことが策略というよりは、物体自体の性質なのかもしれません」(ラッキー氏)

     UAPについて実際にはあまりよく知らないことを認めた直後、ラッキー氏は「今のところ私の仮説は、UAPが過去から来ているというものです」という衝撃の持論を述べたのだ。

    「ある視点から考えてみると、彼らがどこから来たのかという疑問が生じます。地球から来たのか? 近くの星から来たのか? それとも、ものすごく遠い星から来たのか? 地球が10億年前に高度な文明を擁していたのに、われわれがそれを知らないだけで、UAPはその残滓である世界を想像することもできます」
    「未来から現在に来るのは(過去から現在に来るよりも)難し過ぎます。物理法則がどうにも合わないのです」(ラッキー氏)

     ラッキー氏の見解は形のうえではUFO現象と「シルリアン(サイルリアン)仮説」を組み合わせたものだ。シルリアン仮説では、地球上に私たちより前に超高度な技術文明が存在したが、それがきわめて昔のことであったため現在のわれわれには痕跡が特定できないと考える。しかし、ラッキー氏によればその証拠の1つこそがUFOであり、時空を超えて途方もない昔の地球から現在にやって来ている可能性があるという。

    ※画像はYouTubeチャンネル「Sourcery with Molly O’Shea」より

    UFOは遠い過去からやってきた

     英「BBC」で放送されたSFドラマシリーズ『ドクター・フー(Doctor Who)』に登場する「シルリアン」はトカゲに似た外観の知的生命体で、地球の先住民族という設定である。名前の由来は、約4億4400万~4億1600万年前の古生代に属するシルル紀。この時代から生息していたシルリアンたちは、白亜紀には超高度な技術文明を築き、宇宙船さえ製造することができた。

     このような話が創作ではなく真実であり、地球の先住民族たちが時空を超えて現在にやって来ている証拠こそがUFO現象なのだろうか。

    「過去にはるかに長い時間があったことを考えると、確率的に言えば、これらのものは非常に長い間存在していて、私たちのところに来るのに長い時間がかかったか、あるいは主観的にはほとんど時間がかからなかったかのどちらかでしょう」(ラッキー氏)

     とはいえラッキー氏は持説を確信しているわけではなく「これは現時点で私が知っていることに基づいた推測に過ぎず、私はこれらのどれにも賭けてはいません」と語っている。

     そしてラッキー氏は、現在地球上で目撃されるUFOはここ数年以内に製造されたとは考えにくいと指摘する。UFOはきわめて長い間存在しているか、保管されていたか、あるいは遠い過去から現在にやってきたかのいずれかであるという。

    ※画像はYouTubeチャンネル「Sourcery with Molly O’Shea」より

    「海底にエイリアンの基地があって、そこにUFOが保管されているという説があります。絶版になった『Undersea UFO Base: An In-Depth Investigation of USOs in the Santa Catalina Channel(海底UFO基地:サンタ・カタリナ海峡のUSOに関する詳細な調査)』という本があり、人々が何十年にもわたって非常によく似た“海に出入りする物体”を目撃してきたことについて書かれています。ですから信憑性はあると思います。しかし、もちろん地球上に保管されているからといって、必ずしも地球から来たとは限りませんし、そうでないとも限りません」(ラッキー氏)

     防衛企業のCEOという立場から、ラッキー氏はUFOに関するテクノロジーの一端でも明らかになれば、自社の技術が一気に時代遅れになるだろうと説明している。

    「UAP(未確認航空現象)とわれわれの技術開発は、今のところ完全に並行した開発経路を辿っていると思います。しかしUAPやUFO、宇宙全体について何が起こっているのかが解明されれば、すべてが覆ってこれら(アンドゥリルの自律型戦闘機)は無意味になるでしょう」(ラッキー氏)

     はたしてUFOは何百万年も前から海底に潜んでいるのか、それとも大昔の地球からタイムトラベルしてやって来ているのか、あるいはやはり地球外起源のものなのか。ともあれ性急な判断は避け、当面はじっくりと検証すべきなのだろう。

    ※参考動画 YouTubeチャンネル「Sourcery with Molly O’Shea」より

    【参考】
    https://www.dailygrail.com/2026/03/billionaire-weapons-manufacturer-palmer-luckey-believes-ufos-might-be-time-traveling-technology-from-the-deep-past/

    仲田しんじ

    場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
    ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji

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