エイリアンビッグキャット 神出鬼没の獰猛な野獣/世界の新七不思議
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古今東西のUFO情報を完全収集・一元管理する画期的プロジェクトが立ち上がった。近未来のUFO研究環境にもたらされる劇的変化とは――!?
UFO論争の本場アメリカで、画期的な施設を立ち上げるプロジェクトが動き出した。その施設とは「アメリカUFO歴史記録センター(NUFOHRC = The National UFO Historical Records Center)」。
UFOに関係するあらゆる物事をデジタルアーカイブし、それらに誰もがアクセスできる環境を整えることを目的とし、ニューメキシコ州アルバカーキで数年後の設立を目指しているという。
UFO関連施設としては世界最大級となりそうなこの計画を推進するとともに、運営を担うことになるNPOで代表を務めるのはUFO研究者デイヴィッド・マーラー氏。マーラー氏は、プレスリリースで次のように述べている。
「近年、UFO/UAP問題を米国政府が本物の現象として認め、情報の開示も相次いでいます。この分野に新しい研究者も数多く流入していますが、彼らのほとんどは官民が別々に保管している膨大な数の歴史的資料やデータにアクセスできていません。今必要とされているのは、UFO/UAP関連資料を収集・一元管理し、誰にでも簡単にアクセスできるリポジトリ(収納庫)なのです」
すでにマーラー氏は、ジャン・アルドリッチ、ロッド・ダイク、バリー・グリーンウッド、ロブ・スウィアテックらUFO情報の著名アーキビスト(資料取り扱いのプロフェッショナル)たちからの協力も取りつけている。
例えばバリー・グリーンウッドは、過去数十年にわたって連邦情報公開法(FOIA)に基づき米政府に対してUFO情報開示を要求し続け、数々の歴史的資料を引き出すことに成功した人物だ。このようなUFO分野のエキスパートたちも、次々と設立に賛同しているようだ。
そして同センターの特筆すべき点は、なんとハイネックUFO研究センター(CUFOS)が所有するコレクションも収容される点だ。米国を代表する天文学者でUFO研究者でもあったハイネック(1910~1980)といえば、空軍のUFO調査機関で約20年にわたり顧問を務め、1952年から始まる「プロジェクト・ブルーブック」で12,000件もの事例を調査するとともに、UFOが地球外生命体の乗り物である可能性を指摘、映画『未知との遭遇』のアドバイザーまで務めた人物。
そんなハイネックが残した個人資料が引き継がれ、誰にでもアクセスする権利が与えられるならば、UFO 研究に大きな前進がもたらされることは間違いないだろう。
さらに、1956年に海軍の物理学者トーマス・タウンゼント・ブラウンらが設立した米国最大の民間UFO研究組織「アメリカ空中現象調査委員会(NICAP)」にも働きかけ、コレクションが引き渡される確約も得たというマーラー氏。ゆくゆくは同センターを米国のみならず世界各国のUFO情報を集約するグローバルなUFO情報機関へと育て上げることを目指すという。事業の重要性と本気度がひしひしと伝わってくる公式サイトも完成し、プロジェクトが着実に進展していることをアピールしている。
あと数年後、古今東西のUFO関連情報を集約するアーカイブセンター誕生の暁には、「UFOを目撃したらまずはNUFOHRCに報告」という新常識が人々に定着し、即座に全地球上で共有される――そんな環境が整うことになるのだろうか? UFO研究にも統合と一元化によるスマート化の波が押し寄せている。
webムー編集部
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