ツチノコか龍神か? 祟りなす「蛇拓」の呪いが怪談師・いたこ28号を襲う!
人気実話怪談師・いたこ28号氏が怪事件?に巻き込まれている。 それはツチノコの魚拓…「蛇拓」をめぐるなんとも不可解な話だった。
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1970年代のポーランドの農村で起きた奇妙なエイリアン・アブダクション事件。あまり注目されていないこの事件を今一度検証してみたい。
昨今、多くの人々がスマホなどのカメラ機能を備えたデバイスを携帯していることから、撮影されるUFOの画像は急激に増えている。そしてSNSなどで情報が共有される環境も整っていることから、UFO目撃報告を目にする機会も増加の一途を辿っているのだ。
しかしその一方で、ひと昔前までは報告されることがなかったり、注目されることがない埋もれたUFO事件が実はかなり多かったともいわれており、ある程度は事実なのだろう。
かつてポーランドで起きたエイリアン・アブダクション事件もまた意外なまでに注目されていない埋もれたUFO事件であるとされている。ポーランドの農村で起きたこの事件を今一度確認してみたい。
1978年5月10日早朝、農夫のヤン・ウォルスキー(当時71歳)は出先のドンブロヴァ村からエミルシン村へと戻る道で馬車を走らせていた。
彼にとってすべてはルーティンの仕事であり、あらゆる点で平凡な1日であったのだが、驚いたことに道中の田舎道の前方に2体のヒューマノイドが歩いているのを目撃する。
身長150センチほどのヒューマノイドは、身体にピッタリ密着したワンピースの黒いボディスーツのようなものを着ていて、大きな頭部を覆うフードから露出した顔は緑色で頬骨が突き出ていた。斜めにつり上がった大きな目はほぼ黒目で、周辺にわずかな白目の部分があった。
2人のヒューマノイドは歩きながら何かを熱心に話し込んでいて、しばらく馬車に気づかなかったようだが、ウォルスキーに目を向けると道の両側で2手に分かれてから、すれちがう間際に軽やかな動きで馬車に飛び乗ってウォルスキーの両側に座ったのだった。
ウォルスキーを挟んで座った2人のヒューマノイドは、相変わらずよくわからない言葉で話し込んでいた。間にいる御者を無視するかのように話し込んでいただけにウォルスキーは彼らを至近距離から観察することができた。
彼らの手の各指の間には薄くて小さな水かきがあった。そして後頭部の一部が丸く膨らんでいたのだが、フードに覆われているのでそれが身体的特徴なのか、それとも身につけた何らかの装置なのかはわからなかった。彼らに頭髪があるのかどうかもわからなかったが、眉毛はなかった。ワンピースのスーツはつま先まで包まれていて、靴は履いていなかった。
当たり前だが突然馬車に乗り込んできた2人にウォルスキーは動揺し、一度は馬車を停めようとしたのだが、それに気づいた彼らは身振りで先に進むようにと指図したのだった。ウォルスキーはそれに素直に従った。
2人のヒューマノイドを乗せたまま馬車をしばらく走らせると、前方に空中に浮かんでいる「磨かれたアルミニウム」のように白く輝く小型バスほどの大きさの「真っ白な船」に出くわした。
地上から4メートルほどの空中でホバリングしている長方形の船体にはドアのようなものがあり、そこから地上に降りられる昇降機のようなものもあった。
謎の船体に近づいたところで、ヒューマノイドはウォルスキーに馬車を停めるようにとジェスチャーで指示した。馬車が停まると2人は車外に降り立ち、ウォルスキーにも馬車を降りるよう促した。
歩いて船体までやってきたウォルスキーを含む一行は、昇降機に乗って船内へと入った。
船内に入ったウォルスキーが最初に気づいたのは、白っぽい外観とは対照的に、内部は灰色がかった黒一色であり、壁の近くにはなぜか数羽のカラスが麻痺したようにピクピク動きながら横たわっていた。
船内にはさらに2人のヒューマノイドがいて、その1人がジェスチャーでウォルスキーに船内のベンチのあるエリアに来るように促した。
ベンチのある場所までやってきたウォルスキーだったが、今度はどういうわけか彼らから服を脱ぐように指示された。彼らの指示には従うしかないと感じていたウォルスキーは服を脱ぎ始めたが、どこまで脱いだらいいのかはわからなかった。上半身裸になったところで、確認のためにウォルスキーは彼らを一瞥したのだが、ヒューマノイドは下も脱ぐようにとジェスチャーで示し、結局ウォルスキーは全裸になった。
裸になったところで、ヒューマノイドの1人が手にした平皿を2枚合わせたような円盤状の機器を、あたかも空港での手持ちの金属探知機で行われるセキュリティチェックのようにウォルスキーの身体と衣服に近づけたのだった。
奇妙な“身体検査”が終わると、ヒューマノイドはウォルスキーに服を着るように指示した。
その後、ヒューマノイドたちは用が済んだことを暗に示し、ウォルスキーは昇降機に乗って下に降りた。別れ間際にウォルスキーは「さようなら」と言って振り返ると、彼ら全員がお辞儀をしたということだ。
ウォルスキーが完全に地面に降り立つと、船体は高度15メートルほどに上昇した。ウォルスキーは馬車に乗り家路に急いだのだった。
帰宅したウォルスキーが事の顛末を家族や友人などに話すと、たちまち話題となってポーランド中でセンセーションを巻き起こし、すぐに国内史上最も有名なUFO事件にまで発展してウォルスキーは一躍有名人となった。
有名になるにつれウォルスキーは好奇心旺盛な人たちから嘲笑され、嫌がらせを受けたりもしたのだが、彼を知る者たちはこの朴訥な農夫が嘘をついたり話をでっち上げたりするような人物ではないことはわかりきっていた。
ウォルスキーは1990年に82歳で亡くなったが、海外ではあまり知られていないものの、ポーランドでは今でもよく知られており、ウォルスキーの故郷のエミルシン村には記念碑が建てられている。ヒューマノイドにUFO内に連れて行かれ、ある種の“身体検査”を受けたウォルスキーのケースをどう解釈すればよいのだろうか。
エイリアン・アブダクション事件の中には、皮膚にインプラントを埋め込まれたり、採血されたり、あるいは肛門から何らかの管を挿入されたりするケースも報告されているが、ウォルスキーの場合の“身体検査”は非侵襲的であり、別れの挨拶も交わしていることから基本的に友好的なコンタクトであったといえるだろう。
UFOのホットスポットとはいえないポーランドだが、このようなエイリアン・アブダクション事件は知られていないだけで実は考えられている以上に世界各地で多く起きているとしても不思議ではない。
【参考】
https://mysteriousuniverse.org/2022/11/A-Very-Strange-and-Obscure-Alien-Abduction-in-Poland/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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