ロズウェル関連施設で謎の大規模火災発生! UFOの残骸と異星人の遺体が闇に葬られた!?
あのロズウェルの空港で発生した大規模火災の衝撃が広がっている。1947年の事件で回収されたUFOの残骸と、異星人の遺体は無事なのか――!?
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UFOが米ソ冷戦時代初期の核実験を監視していた――。メインストリームの科学誌に掲載されたUAP現象を扱った研究について、専門家たちの議論が続いている。
人類初の人工衛星(1957年にソ連が打ち上げた「スプートニク1号」)よりも前から、核実験時に衛星軌道上には正体不明の光るUFOが多数出現していた――。
スウェーデン・ストックホルム大学のベアトリス・ビジャロエル氏と米ヴァンダービルト大学のスティーブン・ブルール氏が今年10月20日に学術誌「Scientific Reports」で発表した研究で、1949~57年にかけて行われた核実験と、衛星軌道上に現れる「トランシェンツ(transients、一時滞在者の意味)」と呼ばれる発光体の増加との間に、明確な関連性があると報告している。(以前の記事も参照)
米カリフォルニア州サンディエゴ郡にあるパロマー天文台では、1948年11月から1958年4月までの間に天体観測プロジェクト「パロマー天文台スカイサーベイ」が行われたが、研究チームが同時期にアメリカ、イギリス、ソビエト連邦で行われた地上核実験(計124件)の日と、パロマー天文台スカイサーベイの観測データとを照らし合わせると、核実験の直前または直後に、上空の衛星軌道上でUFOが目撃される可能性が45%高くなっていたのだ。
研究チームが先んじて10月17日に「Publications of the Astronomical Society of the Pacific」誌に発表した関連研究では、一部のUFOは一列に並んで出現し、地球の本影が約30%減少したことが示唆されている。研究者らは、おそらく静止軌道上にある未知の物体に太陽光が反射したのだと主張している。
科学メディア「Live Science」によると、この査読済みの2つの論文の主張について専門家の間では議論が続いているという。
当時の技術的制約により、パロマー天文台のデータを確実に解釈することはきわめて困難だと指摘する専門家もいる。英マンチェスター大学ジョドレルバンク天体物理学センターの所長で、今回の研究には関与していないマイケル・ギャレット氏は、ビジャロエル氏のチームがアーカイブデータを独創的に活用したことを称賛しつつも、慎重な姿勢を崩さない。
「私の最大の懸念は、研究チームの質ではなく、彼らが利用できるデータの質です」と彼は説明し、スプートニク以前のUFOに関する逸話的な報告は質が低く、ビジャロエル氏のチームはその妥当性を正確に評価していないと指摘する。
「こうした異常を調査するには、時間と再現性、そして忍耐が必要です。より良いデータがあれば、こうして提示された相関関係はなくなるのではないかと考えています」(ギャレット氏)
専門家の中には、当時確認された夜空の閃光やUFOについて、核爆発そのものの副産物であると指摘する者もいる。インディアナ州ノートルダム大学の核天体物理学者、マイケル・ヴィーシャー氏は科学誌「Scientific American」に対し、核爆発は大量の金属片や放射性の塵を上層大気に放出し、望遠鏡で見ると星のような短い閃光として見える可能性があると語った。
ビジャロエル氏とブルール氏はその可能性も考慮しており、放射線による輝きや放射性降下物による汚染は、パロマー天文台のデータに見られる星のような点とはならず、ぼんやりした汚れや筋を生み出すはずだと主張している。また、もしも閃光が軌道上に投げ込まれた爆弾の薬莢の破片だったとすれば、それらの物体が静止して見えるためには、現代の衛星が配置されている地球上空約3万5000キロメートルに達する必要があるということだ。
「奇跡でも起こらない限り、ヴィーシャー氏の言うようなシナリオはあり得ません。これらのトランシェントがなにか、そしてなぜ核実験で現れるのか、簡単に説明できるものはないのです」(ブルール氏)
また、天文学者の一部は、謎は空にあるのではなく、当時の不完全な写真乾板(ガラス乾板)にある可能性が高いと示唆している。
米プリンストン大学の天文学者で、光学データから意味を抽出するアルゴリズムを開発しているロバート・ラプトン氏によると、天文学には観測されたものを誤解してきた長い歴史があるという。
「データ内の異常が実際にはどのようなものか、そして他にどれだけの奇妙な現象が観測できたのかを知ることは本当に難しいのです」(ラプトン氏)
また、パロマー天文台の過去の観測データに見られるようなUFOは、写真材料の欠陥に起因する可能性があると、英エディンバラ大学の調査天文学者ナイジェル・ハンブリー氏は言及している。
ハンブリー氏によると、かつては写真材料に塵や、髪の毛が付着しただけでも、UFOのような痕跡が生じることがあったという。場合によっては、古い写真乾板のコピーやデジタル化の際に生じた傷が、UFOのような痕跡になることもあるようだ。しかも、こうした問題は(ビジャロエル氏のチームの場合のように)研究者がオリジナルデータではなくコピーを扱う場合に特に多くみられるという。
「かつての乾板を肉眼で検査すると、きわめて高解像度の写真であっても、乳剤面の欠陥が詳細なレベルで明らかになることが多い」(ハンブリー氏)
かつて天文台で観測されたの謎の閃光はUFOなのか、あるいは単に画像処理プロセスの瑕疵なのか、現在進行中の議論は、科学が未知のものを探り、異常を検証する難しさを物語っている。ともあれ議論が続いているということは、科学者たちが今回の研究を真剣に検証していることのあらわれでもある。
「今回の研究発表は、UFOが科学的調査とメディアによる真摯な報道に値する正当なテーマとして主流に受け入れられる転換点になったと、後年に振り返ることになるのではないか」と、論文には関与していない米コロンビア大学の研究者デビッド・ウィント氏は語っている。
ビジャロエル氏とブルール氏の研究がUFO研究におけるエポック・メイキングな転換点となるのかどうか、今しばらくは議論と検証が続いていきそうである。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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