カナダの救急隊員が11分30秒の臨死体験を激白! 体がバラバラに引き裂かれ、“宇宙の織物”になる感覚とは?
感電事故で11分30秒もの間、医学的に死んでいた男性がその臨死体験について口を開いている。そこは実に平穏な世界であったという――。
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謎の死を遂げた動画配信者に何が起きていたのか。48万人のフォロワーを困惑させた不可解な最期は、彼が撮影した“巨人”の呪いのせいなのか――。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州キャンベルリバー出身のアンドリュー・ドーソン氏は、身の回りの友人、仕事、恋人、子供たち、そして愛犬など、自身の生活についてのカジュアルな動画をTikTokに投稿する平凡なコンテンツクリエイターだった。
しかし、2022年4月を境にドーソン氏を取り巻く状況は一変することになる。
2022年4月9日、ドーソン氏は車に友人を乗せてブリティッシュコロンビア州の高速道路を南に向かって走行していた。すると、フロントガラスの向こうに見えるカヌーマウンテンの尾根に異常な物体があることに気づいた。スマホのカメラを向けてズームインすると、雪山の頂上に巨大な人間のような人影が立っているのがわかった。
「人だ! 本当に! 車を停める!」とドーソン氏は動画の中で叫んでいる。
この動画をTikTokに投稿するや否や、たちまち日本を含め世界中で話題となり、数百万回もの再生数を記録。ドーソン氏は、その人影は普通の人間にしては大きすぎると断言し、山に“巨人”が生息しているのではないかという大胆な言及を行った。
この動画がネット上で大いにバズったことで、ドーソン氏はさらなる調査に乗り出し、何度も現地へ赴いたが、彼が再びこの“巨人”の姿を見ることはなかった。その後の動画で、ドーソン氏は“巨人”が立っていた場所を指差しながら「もうどこにもいない」と話している。
ジャスパー国立公園の一部であるこの地域は、1800年代以降にビッグフットやサスカッチの目撃情報が200件以上報告されているいわくつきの場所でもある。また「サスカッチ」という言葉はこの地の先住民族の言語であるセイリッシュ語で「野人」または「毛むくじゃらの男」を意味する。つまり同地は、まさに北米大陸におけるUMAの本場ともいえる土地柄なのだ。
その後も折に触れて現地に赴いていたドーソン氏だったが、続けざまに奇妙で不穏なことが起きた。
現地近くの路上ではカナダ安全情報局(CSIS)の職員と思われる政府職員の男に呼び止められ、環境問題を理由に、不法侵入になるのですぐに離れるよう忠告されたのだ。
いったんは忠告に従ったドーソン氏だったが、ひるむことなく翌朝5時半に再び現場に行ってみたところ、今度は山の上空に浮かぶUFOのような光を撮影することに成功した。
@andykapt Did the thing on the mountain go home?
♬ The X Files Theme – John Beal
さらにその日遅く、2機の黒いヘリコプターが山頂付近でホバリングし、何かをピックアップしているように見える様子も撮影。
そして4月16日、ドーソン氏は「ストーカー被害」と題した動画を投稿し、キャンベルリバーにある自宅の外に、先日彼に忠告した政府職員が運転していたものと似た黒塗りのダッジ・チャージャーが駐車されていたというのだ。ドーソン氏が近づくと、車は急発進して去って行ったという。
その3週間後となる5月6日に投稿された「公式アップデート」と題した動画の中で、ドーソン氏はポケットに両手を突っ込んだまま壁を背に立ち、驚いたことに「自分の動画はすべて脚本に基づいたフェイクであり、純粋に娯楽のために制作したものだ」と“懺悔”したのである。
これまでの動画はすべて自分が仕組んだものであると赦しを乞うドーソン氏だったが、動画を見た多くは、彼のこの発言は誰かに強要されたものではないかと推測した。
そして、この動画の公開から10日後となる5月16日、彼は前回の自白を撤回する別の動画を投稿し、「私の動画はフェイクではありません」と述べ、「もう二度と自分の動画を投稿しないかもしれません」と説明した。いったい彼に何が起きているのか。
@andykapt To much has happened and i can’t be forced to be silent.
♬ original sound – Andrew Dawson
動画配信から完全に手を引いたとも思われた5月17日、ドーソン氏は最後のTikTok動画を投稿し、“巨人”がいた山の黒い建築物を映した。
動画には「Military?(軍隊?)」というキャプションを付け、彼は建築物の突然の出現に疑問を呈した。この建築物は軍事施設ということだろうか。
「あれは何だ? 昨日はなかったのに」とドーソン氏は動画の中でつぶやいている。
その後、ドーソン氏はTikTokから姿を消し、48万人のフォロワーは困惑するばかりであった。
それから数か月後の2022年7月1日、地元紙「Campbell River Mirror」紙にアンドリュー・ライアン・ウォッチオーン・ドーソン氏(34)の死亡記事が掲載された。記事にはドーソン氏の生年月日(1987年11月4日)や家族のプロフィールが記載されていたが、死因は記されておらず、一部からはその信憑性が疑問視された。ちなみに、同紙に死亡記事を出すのに死亡証明書は必要とされていない。
ドーソン氏の恋人の投稿などから、一部の情報筋は彼がうつ病に苦しみ、自ら命を絶った可能性を指摘。そして懐疑論者たちは、ドーソン氏のこれまでの動画の多くを頭ごなしに否定し始めた。カヌーマウンテンの“巨人”は携帯電話基地局のアンテナであり、ドーソン氏が撮影したUFOは日の出に照らされた飛行機雲に過ぎず、さらにヘリコプターはブリティッシュコロンビア州の起伏の多い地形でよく行われる樹木の伐採作業であったというのだ。また、「軍事施設」は1964年に建設されたケーブルカーである「ジャスパー・スカイトラム(Jasper SkyTram)」であることが確認され、ダッジ・チャージャーに乗った「エージェント」は、そのカジュアルな雰囲気と社外品のマフラーが装着されていることから、政府工作員ではなく地元民だろうという。
こうした説明にもかかわらず、ドーソン氏の生死は現在も不明瞭なままで、SNSや死亡記事以外には彼の生い立ちや死に関する情報はほとんど見つからないという。
ドーソン氏の物語は、未確認動物学、政府の陰謀、そして個人的な悲劇といった要素が織り交ぜられ、死亡記事の掲載後もTikTokのフォロワー数は増え続け、なんと現在52万1000人を超えた。そして、一部の視聴者は今も動画の検証を続けている。
その後、ポッドキャスト番組「The Confessionals Podcast」の司会者、トニー・メルケル氏が2022年5月にドーソン氏にインタビューの依頼をしていたことが判明。6月23日にドーソン氏から返信があり、「自分の動画はすべてフェイクだ」と説明しつつも、メルケル氏には「安全のために」この件について話すのは避けるよう助言していた新事実が明らかになる。返信は死の1週間前だったことになる。
不運の最期を遂げたドーソン氏のご冥福を祈るとともに、依然として謎が多く残された事件にまつわるすべての真実が明らかになることを願ってやまない。
【参考】
https://anomalien.com/the-viral-giant-of-canoe-mountain-andrew-dawson-unfinished-story/
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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