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オレゴン州上空を飛ぶ旅客機のパイロットと、地上の航空管制官が繰り広げた緊迫のやり取り。パイロットが目にした異様な“発光体”の正体は、果たしてUFOだったのか!?
多くの命を乗せて操縦桿を握る旅客機のパイロット。決して冗談やいたずらで管制塔に未確認飛行物体の目撃を報告するようなことはないだろう。米オレゴン州上空を飛行していたパイロットが高速で移動する謎の発光体(オーブ)を目撃・撮影し、航空管制官との間で緊迫した交信が行われていたことが発覚。ニュースメディアでも大々的に報じられ、真相をめぐって議論が加熱している。
現地の報道によると、事件が発生したのは12月7日の夜だった。デンバー発ユージーン行きのユナイテッド航空の旅客機が、オレゴン州西部を飛行中に上空を移動する正体不明の発光体と遭遇。異変に気づいたパイロットはすぐに管制塔に連絡した。さらに、オーロラからノースベンドへ向けて飛行していた救急航空機のパイロットも、同様の発光体を目撃したことを報告していた。
この時、ユナイテッド航空機のパイロットと管制官が交わしたやり取りも公開されており、オレゴン州上空で起きていた異常事態の一端が垣間見える。
パイロット「我々の前方で軍事活動がおこなわれているか!?」
管制官「いや、なにも行われていないはずだ」
管制官は続けて、同空域で(救急航空機から)高度3万フィート(約9,100メートル)を飛ぶ“何か”の目撃報告があったと言及。「正体は現在調査中だ」と付け加えた管制官に対し、パイロットは「あらゆる高度でたくさんの発光体が動いている。上にも下にも。クレイジーだ」と訴えている。
さらに「我々に向かって飛んできて、海の方に引き返していった」「どう表現すればいいのかわからない」と困惑するパイロットに対し、別の管制官は「UFOを避けるため必要に応じて左右に方向を変えることを許可します」と伝えていた。
事件の当事者であるパイロットたちの証言により、謎の発光体は赤い光を放っており、最終的に高度5万フィート(約15,000メートル)まで上昇。「コルクスクリューパターン(らせん状の動き)」で移動していたことがわかっている。また、発光体を捉えた画像も流出しているのだが、残念ながら画質が粗く、はっきりとした形状までは判明していない。
救急航空機パイロットのジョー・ブレイ氏は現地メディア「KGW8」の取材に応じ、「最も異様だったのは通常の航空機にはできない方向転換をおこなったことだ」と述べた。
不可解極まる発光体の正体について、意外な主張を展開しているのが科学者のダグラス・ビュートナー氏だ。2022年に太平洋上空で起きた発光体目撃事例の調査を主導した同氏によれば、発光体の正体は「スターリンク(通信)衛星」だという。しかし、ブレイ氏の考えは通信衛星説に懐疑的で、「衛星は方向を変えることができない。もし変えたとしても、あのスピードでは無理だ」と主張している。
また、今回のUFOが現れた高度を考えればドローン説も否定できるだろう。今後、連邦航空局から詳しい情報がもたらされるか、事態の進展を見守りたい。
webムー編集部
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