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2005年8月31日。タイ北部に位置するチェンライの小さな農村に奇妙な生命体が出現し、2時間以上も周辺を浮遊する事件が起きた! その詳細をレポートする。
謎の生命体が目撃されたのは朝の8時過ぎ。村人の男性が自転車に乗ってレモングラス畑の前を通ったところ、こちらを見つめる生命体を発見したそうだ。最初は畑のカカシか何かと思ったそうだが、その異形な様子からすぐにこれが地球上のものではないことに気がついたという。
生命体は身長約80センチ。全身黄色の皮膚に覆われ、目は丸く大きく、血のように赤かった。また体には腕がなく、短い2本の足で畑の中に浮かびながら佇んでいたのだ。
驚いた男性はすぐさま近隣住民へ報告。畑の持ち主や、駆けつけた住民など10名以上が見つめるなか、生命体は表情や動作を変えることなくその場で浮遊しつづけていたという。
そして最初に目撃が報告されてから約2時間後の10時30分ごろ。突然、生命体の体が長く伸びたかと思うと、まるでロケットのように宙へ飛び出し、そのまま上空で小さな光となって消えていったというのだ。目撃者の中には、上空に現れたまばゆく光る球体の中へ吸い込まれるようにして消えたと証言するものもいるようだ。
突如現れた生命体の正体はいったい何だったのか——。その真相はいまも明らかになっていない。だが、地元当局が行った調査によると、生命体が現れた前日、8月30日の夜遅く、畑近くの上空で謎の光が目撃されていたことが明らかになっている。
これもまた多くの村人が目撃しており、皆一様に、それは燃えるように明るく、光り輝いていたと証言しているというが、現場周辺には隕石をはじめ、落下物の痕跡は見つかっていないそうだ。
また、黄色の生命体が現れたレモングラス畑も徹底的に調査されたが、現場には踏み荒らしたような跡はもちろんのこと、足跡さえも残っていなかったそうだ。
メコン川とルアック川が合流するこの地域は「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれ、タイ、ラオス、ミャンマーの国境が隣接する場所である。このことから、タイのみならず、周辺諸国でも話題となり、他にも同じような現場をひと目見ようと連日たくさんの人が押し寄せたそうだ。
その正体については異星人や妖怪といったものの他、ゴム製の人形、風船などさまざまな説が飛び交ったそうだが、目撃者らによるとそれは明らかに知性がある動き方で、風船が風に揺られて浮遊するような動きとは明らかに違っていたという。
現在では何らかの生命体である説が有力なようだが、その正体については一切が謎のままである。地元では「ジャン・ビン」という名で呼ばれているが、もしかしたら前日に目撃された謎の光と何か関係があるのかもしれない。今後の続報にぜひ期待したい。
【参考】
遠野そら
UFO、怪奇現象、オーパーツなど、海外ミステリー情報に通じるオカルトライター。超常現象研究の第一人者・並木伸一郎氏のスタッフも務める。
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