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文=宇佐和通 協力=ヒストリーチャンネル

牧場内で頻発する超常現象をエキスパートたちが徹底究明する「スキンウォーカー牧場の超常現象」シリーズ。 今回は、牧場の地下に巨大な空洞や地下トンネルが存在する可能性を探っていく。
米ユタ州北東部に位置するスキンウォーカー牧場は、数えきれない超常現象が起き続けている場所だ。
さまざまな検証が行われてきたが、逸話ばかりが先行し、科学的客観性が確認できるデータの量が圧倒的に少ないため、現時点では真相を明らかにできるレベルには達していない。そこで、各方面のエキスパートを集めてタスクチームを結成し、ハイレベルな技術を駆使してこの地に宿る秘密を深く掘り
下げていこうというプロジェクトが開始された。
そのプロセスを記録したのが「スキンウォーカー牧場の超常現象」シリーズだ。
このプロジェクトは、新しいメンバーを加えて2019年に再始動した。そのセカンドシーズンも、定点観測的なフォーマットで進んでいく。この原稿で紹介するエピソードは、前回の現地調査の内容を振り返り、これから始まる新しい段階を俯瞰していく内容となっている。

ありとあらゆる種類の怪現象が起きる広大な牧場。そもそも、テリー・シャーマンという男性がこの牧場を買って住みはじめたことがきっかけだった。ミステリーサークルの出現やUFO目撃、そしてキャトルミューティレーションが続発し、1996年に全米はもちろん全世界で知られるようになった。
2005年、ラスベガスの不動産王であるロバート・ビゲロウという人物が牧場を買い取って、National Institute for Discovery Science(アメリカ発見科学研究所)という団体を立ち上げ、超常現象に対する現地調査が展開された。
その後2016年に牧場の新オーナーとなったブランドン・フューガルは、まったく新しいアプローチの調査を開始した。ファーストシーズン・チームの中心的メンバーである物理学者エリック・バード、航空工学博士トラビス・テイラーに加え、今回は放射線腫瘍が専門の医師クリストファー・リーが加わっている。
セカンドシーズン初回の調査対象となるのは、敷地内にある〝謎の窪み〞というスポットだ。水をそそぐと、ごく短い時間でどこかに消えてしまう。チームは着色した大量の水を窪みにそそぎ入れ、その行方を追う。地表からではわからない地下トンネルのような構造が存在するのだろうか。もしそうなら、その目的は何なのか。スキンウォーカー牧場で起きる怪現象との関連性はあるのか。新シーズンの序章にふさわしい静かな滑り出しの雰囲気は、ぜひ番組をご覧になって感じていただきたい。


50年ほど前までは〝呪い〞というアナログな響きの言葉でひとくくりにされていたさまざまな現象が、科学的手法によってひとつひとつつまびらかにされていくプロセスは、いかにもヒストリーチャンネル的だ。
超常現象やオカルトという分野でとくに大切なのは、〝事実〞だと思う。これを積み上げていくために不可欠なのは、スキンウォーカー牧場で行われているような現地調査だ。現場での地道な作業の大切さは、日本のユーフォロジーをけん引してきた矢追純一氏や並木伸一郎氏もずっと強調されている大切な要素にほかならない。
スキンウォーカー牧場でも顕著な現象のひとつであるキャトルミューティレーションに関していえば、アメリカの第一人者であるリンダ・ハウを日本に招き、講演会が行われたことがある。彼女がとくに強調していたのは、UFO現象との密接な関連性だ。個人的には、今後の調査でキャトルミューティ
レーションとUFO現象の関連性が解き明かされることを期待している。
前シーズンの調査終了から約1年。異界という表現がふさわしいスキンウォーカー牧場で調査を再開した精鋭チームは、どんな事実を積み上げてくれるのだろうか。


宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
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