ウンモ星人からの手紙の送り主とは? 14.4光年の彼方から届くメッセージ/ムーペディア
世界中にあふれる不可思議な事象や謎めいた事件を振り返っていくムーペディア。今回は、およそ60年間も世界のUFO研究家たちに謎めいた手紙を送りつづけている「ウンモ星人」を取りあげる。
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「ムー」誌上で最長の連載「ちょっと不思議な話」をウェブでもご紹介。今回は2022年11月号、第463回目の内容です。
ドイツはノルトライン・ヴェストファーレン州ヘルシュテルで、赤オレンジ色に光り輝きながら飛ぶ〝鳥型UFO〟が目撃された。
当の目撃者レオン・バッハマイヤーさん(32歳、仮名)の証言によれば、昨年5月1日の真夜中11時45分ごろ、自宅のベランダに出て煙草を吸っていたときのことだ。
突然真っ暗な夜空を、猛スピードで飛んでいく発光体が見えた。明らかにジェット機よりも速かったが、まったく無音だった。
とりわけ特徴的だったのは、UFOの形状がどう見ても〝翼を拡げた巨大な鳥〟そっくりで、その鳥型UFOの赤オレンジ色を呈する表面全体が、〝薄青い光点〟に点々と覆われていたことだ。
UFOは毎年、世界中でたくさん目撃されているが、〝鳥型UFO〟というのは極めて珍しく、世界のUFO目撃史上、おそらくこの1件きりだろう。
ニュージーランドのダニーデンで、5歳のサミア・アンワー坊やが、組み立てブロック玩具のレゴを自分の鼻穴に押し込んで、取り出せなくなってしまった。
レゴにはサイズが大小いろいろあり、ナノサイズは、厚さも長さも数ミリ単位だ。
幸いまったく痛みがなかったらしく、本人が何もいわなかったので、両親は気づかなかった。
2020年8月18日付「ガーディアン」紙によれば、同月16日、サミア坊やがカップケーキの甘い香りをクンクン嗅いだとたん、大きなクシャミとともに消えた真っ赤なレゴが飛び出してきた!
標識や案内板に表示された村の名前が、なぜか表示場所によってころころ変わるというとんでもない村が、英国サウスウエールズのモンマス近郊にある。
トリレッグ、トリレック、トレレック、トレレッチ、トレレエック、トリレット、それともトリルレック? 異名変名の村名リストは、このあともまだまだ続く。
なにしろ道路標識や案内板が立つ場所によって、表記がまちまちなので、外来者はわけがわからず途方に暮れてしまう。
ちなみにトリレッグはウエールズ語で「よく目立つ石」の意だそうだが、これまた何を意味するのかさっぱりわからない。
カナダはブリティッシュコロンビア大の宇宙研究チームがこのほど発表した科学論文によれば、人工衛星の打ち上げに使ったロケットの残骸など、いわゆるスペースデブリ(宇宙ゴミ)の地上への落下によって死傷者を出す確率が、今後10年間のうちに10パーセント以上にまで高まりそう、という分析結果が出たことがわかった。
宇宙ゴミは運用を終えたロケットや人工衛星の残骸の総称で、わずか数ミリの微小な破片からバス大のサイズまでさまざまある。
2016年には米スペースX社の燃料タンクがインドネシアに落下。同20年には中国の運搬ロケット「長征」の一部が、コートジボワールのふたつの村に落ち、今年7月末にもフィリピン近海で同様の事態が発生した。
同じ論文によると、1992年から30年間で1500個以上のロケット残骸が軌道から外れ、うち約7割が制御不能の状態にある。
高度600キロ未満の低軌道上を周回して落下の恐れのある残骸は651個あり、今後10年間にそれらが大気圏に突入し落下することで死傷者の出る確率が、少なくとも10パーセントはあるとの分析結果が出たのだ。これまでは落下のリスクは無視できるほどの低レベルという認識だったという。
中国古代の杞の国の住人は「天が落ちてくるのでは」と心配のあまり夜も眠れなかったというが、その〝杞憂〟がとうとう現実となる時代がやってきたようだ。
オーストラリア南部沿岸のサーフィン名所、ハッピーバレーフォアショア保護区の海岸沖で鮫に片脚を食いちぎられ、10日間もの人事不省から奇跡的に生還したクリス・ブロウズ氏が、保護生物種の私的所有を厳しく禁じる同国の野生生物保護法の特別免除規定を例外的に適用され、自分のサーフボードに喰い込んでいたホオジロザメの巨大な歯牙を、記念品として半永久的に手元に置いておくことを許可された。
「この古金庫を開けることができた人に、中身を進呈します!」
いったいどこのだれがいつ持ち込んだのか、そんな奇妙な但し書きの紙が張られた大きな金庫が、2020年8月半ば、米ニューヨーク州バールのカーク・マセス氏所有の農場内に忽然と出現した。
マセス氏はまず、どっと押し寄せた野次馬連中に困り果て、地元の保安官助手たちに追い払ってもらわなければならなかった。
「あいつらときたら、金庫を無理やりこじ開けようとして大槌まで持ちだし、ダイヤルと把手をガンガン叩いて壊しちまったんだ」
それ以来、マセス氏は人知れずこっそりと、古金庫を車に載せて別の秘密の場所まで移動させた。
「個人的感情としては、永遠に謎をはらんだ〝解かれざるミステリー〟として、このまま開けずにそっとしておきたいね」
マセス氏はそう主張する。
「もし一度でも開けたら最後、その瞬間に謎は謎でなくなって、ショーは終わってしまう。この悪疫が襲来し、政治が混乱する時代、世間が抱える問題やトラブルをちょっとの間だけでも忘れて、この話題でひとしきり盛り上がるのも悪いことではないだろう」
さらにバール市議会議員シンディ・ヴァリシャウト氏は語る。
「ひょっとしたら金庫の中には、紙幣が何百万ドルも眠っているかもしれない。あるいはそうじゃなくて、紙吹雪も同然のただのクズ紙の山かもしれないけれど」
2021年8月21日付UPI電によれば、彼女の委員会は現在のところ、この古金庫を永久展示できるご当地歴史博物館の建設事案を真剣に討議中とのことだ。
どうせ夢ならせいぜい大きな夢を、と昔からいうではないか。
南山宏
作家、翻訳家。怪奇現象研究家。「ムー」にて連載「ちょっと不思議な話」「南山宏の綺想科学論」を連載。
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