山火事現場に巨大ヒトガタ「ファイヤーマン」が出現!/MUTube&特集紹介  2024年5月号

関連キーワード:

    チリ、アメリカ、ヨーロッパなど、各地で目撃される謎の黒き巨人。 目撃報告に共通しているのは“大規模な火災”だ。炎や森の精霊、消防士の守護神の類いなのか。火災とともに現れる「ファイヤーマン」の正体を三上編集長がMUTubeで解説。

    炎の中から突如現れた巨大な黒い人影

     今年の2月初旬、チリ中部バルパライソ州バルパライソ市の森林で大規模な火災が発生。地元のマスメディアがライブ中継を行い、猛威を振るう大火災は世間の注目を集めた。
     だが、視聴者が注目したのは火災だけではなかった。なんと、燃え広がる炎の中に、突如、巨大な黒い人影が出現したのである。
     実際の映像を見てみよう。燃え盛る現場を映しながら状況を伝えていくなか、カメラが現場を広く映そうとしたのか、画面を引いた瞬間、画面中央部分に巨大な黒い影が映しだされた。
     その後、再び炎のズームアップの画面になり、燃える木の手前からスッと黒い巨大な人影が姿を現して、しばらくの間、周囲を焼き尽くさんとばかりに拡がる業火の中でうごめいていた。数秒後、人影は炎に包まれることもなく平然と歩行し、白煙の中に姿を消してしまった。
     巨大な人影は周囲の木々よりも高く、20メートル以上はありそうだ。最初に映し出された影は、周囲よりも成長した木の誤認ではないかと疑ったが、再び姿を現した際に、明らかに意思を持った動きをしていることから人や動物ではない“何か”であると筆者は認識している。
     生放送されていた映像は、チリ国内にたちまち拡散し、謎の黒い巨大な人影は「ファイヤーマン」と呼ばれ、現在、多くの憶測と議論が巻き起こっている。
     ファイヤーマンの正体について、一部の人々は、天使や悪魔などの超自然的な存在で、火災で被害を被った人々を助けようとしたのか、あるいはまた危害を加えようとしたりしているのではないかと推測しているが、正体は不明のままである。

     実は、ファイヤーマンの目撃報告はチリだけではない。
     2016年8月、アメリカのアイダホ州ヘンリークリーク周辺で大規模な山火事が発生した。火の海は瞬く間に広がり、現場近くのジャネット・エンペイが所有する牧場にもおよんでいった。火はエンペイの自宅付近まで迫っていたが、消防士らの消火作業により、寸前のところで食い止められた。
     発生当時、エンペイは火事の様子を撮影しており、鎮火したあとで映像をチェックすると、現場の木の上に巨大な人影が、まるで霊姿のように映り込んでいたのである。
     エンペイは、「消防士の守護神だと思った」と語る。今も、消火作業に全力で挑んでいた消防士たちを守るために現れたのだと信じているという。
     また、2023年には、ヨーロッパでもファイヤーマンが目撃されている。同年7月、ギリシアで山火事が発生、現場を撮影した映像に巨大な人影が映り込み、人々を戦慄させたのである。
     公開された映像では、ファイヤーマンは大きな身振りで何かを訴えるようなポーズを見せながら、業火の中を平然と歩いている。奇怪なことに、体にはまったく火はついていない。
     結局、ギリシアのファイヤーマンがどうなったのかは映像に記録されておらず不明だが、今回紹介した3つの事例には“火災”という共通点がある。

     ネット上のアマチュアリサーチャーは、火事の共通点を踏まえたうえで、「各地に出現するファイヤーマンは、次元の狭間におり、炎の振動によって開いたポータルから姿を現しているのではないか」という仮説を立てている。しかし、確証となる裏づけもなく、今のところ真相は不明だ。
     炎とともに出現する謎の巨人ファイヤーマン。正体を探るにはまだまだ情報が足りない。今後の新情報に期待である。

    (文=並木伸一郎)

    続きは本誌(電子版)で。

    月刊ムーの特集記事を三上編集長が解説!

    関連記事

    おすすめ記事