霊能力の謎を解く「幻視」の秘密! 知られざる「シャルル・ボネ症候群」/西風隆介
18世紀、自らの「幻視」体験をもとに、すぐれた論文を書いた学者がいた。魔女狩りの嵐が吹きあれるなかで、彼は何を見て、何を考えたのか。歴史に埋もれた秘話をもとに霊視現象の謎とメカニズムを解明する!
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海外の超常現象ニュースからムー的トピックをキャッチする「パラノーマルヘッドライン」。宇宙人=グレイ型という思い込みは過去のもの? 今回はエイリアン出現新証言からこの一文!
エイリアンという言葉から、どんな外見を想像するだろうか。いわゆるグレイ型? それともノルディック人種型? あるいは爬虫類型? 今回のお話の主役は、インセクトイド=昆虫型エイリアンだ。
見出しにあるCome forward という言い方は「前に進みでる」、転じて「名乗りでる」という意味になる。Experiencerは体験者という意味なので、インセクトイド=昆虫型エイリアンとの遭遇体験者が名乗りでるという訳し方がすっきりするだろう。
Come forwardのニュアンスは表舞台に出るという自発的な響きで、「情報などが表に出る」という意味合いは漏洩ならleak、暴露ならrevealといったバリエーションで使い分ける。ちなみに、エイリアンであれコンタクティーであれ、人前に姿を現わす(出現する)という意味ならappearという言葉もある。

今回の記事の内容は、『Alien Disclosure: Experiencers Expose Reality』(『エイリアンの暴露:体験者が暴く現実』)という本の著者であるロン・ストリッカーに送られたファンレターの紹介だ。手紙を書いたのは65歳の女性で、自らのエイリアン遭遇事例をつぶさに紹介している。Finallyというひと言で、長い間逡巡していたがやっと決心がついてCome forwardする気になったという心情が想像できる。
ベッドで寝ていていると、真夜中の2時頃ふと目が覚めた。寝返りを打って開いているドア越しに廊下の方を見ると、そこに巨大なカマキリを思わせる生物が立っていたという。驚いて隣に寝ている夫を起こし、彼がベッドの脇に置いていたバットを持って身構えると、“それ”は消えてしまっていた。
宇宙船に連れていかれて身体検査をされたとか、インプラントを挿入されたとか、そういう劇的な要素は一切ない話だ。こういうパターンの遭遇事例は、スケプティクスの間ではいわゆる金縛りと現象と同じであると解釈されることが多い。脳のなかにストアされた記憶が夢うつつの状態のなかでアトランダムにつながって映像として認識されるメカニズムで、だからこそ体験者が多いというのだが、本当のところはどうなのだろうか。
手紙を送った女性は、こんな話をしたら頭がおかしいと思われると恐れ、ずっと黙っていたようだ。ストリッカーが書いた本に背中を押されてカムアウトしたということになる。

出典:『PHANTOMS AND MONSTERS』2022年5月10日付記事より
宇佐和通
翻訳家、作家、都市伝説研究家。海外情報に通じ、並木伸一郎氏のバディとしてロズウェルをはじめ現地取材にも参加している。
石原まこちん
漫画家、都市伝説ウォッチャー。代表作「THE 3名様」のスタイルで「キン肉マン」のスピンオフ「THE超人様」、CIAが主役の「陰謀論THE3名様Q」などに世界を広げる。「ムー」で4コマ漫画「オカルとおさん」を連載中。
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