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来年11月に約半世紀ぶりとなる月面有人飛行を控えているNASAの「アルテミス計画」。しかし、同プロジェクトが最終目標に掲げているのは2030年代後半の有人火星着陸だ。太古の火星は厚い大気と深い海に覆われた青い惑星だったことが判明しており、生命が存在していたのは確実である。実際のところ火星探査機が撮影した画像に生命の痕跡らしきものが写り込んだ事例など枚挙に暇がないのだ。
今月18日、超常現象の謎に迫る米国の有名深夜ラジオ番組「Coast to Coast AM」に出演した元軍事システムエンジニアで人気作家のサー・チャールズ・シュルツ3世も、自身がNASAの火星画像から発見したという新たな生命の痕跡について熱く語るとともに、サイト上に資料を公開している。
まず1枚目は、探査機「オポチュニティ」がSol 544(ミッション開始から544日目の火星日)に撮影した画像。そこに写っているのは、地球上のウミユリとよく似た動物の化石ではないかという。たしかに茎や花弁にも似た有機的な形状をはっきりと確認することができる。
次は、探査機「キュリオシティ」が撮影した画像(Sol 1409)だ。土の間からのぞく放射状の模様と、規則正しく並んだ小さな突起、これは地球上のウニに近い生物の化石ではないかという。言われてみれば、ウニが死んで棘が抜け落ち、内臓系が腐ち果てた後に残る、球形の骨格部分である「ウニ殻」とよく似ているようだ。
そして3枚目も同じく「キュリオシティ」の画像(Sol 309)だが、これは「アリストテレスの提灯」と呼ばれるウニの口部分の化石と考えられるという。
最後もやはり「キュリオシティ」の画像(Sol 1095)で、ウニに特徴的な放射状の模様が岩陰に隠れていることがわかる。
火星といえば、今年4月にもキノコや動物の背骨らしき「風化によって形成されたとは考え難い」物体がNASAの画像から発見され、著名な科学者まで詳しく研究しようと反応するなど大騒ぎになった経緯がある。
火星の年齢は地球と同じく約46億年、その地球で約40億年前に生命が現れ、知的生命体である人類の出現がわずか500万年前と考えれば、かつて青い惑星だったという火星に生物がいたとしても何も驚くような話ではないはずだ。火星画像から見つかる生命の痕跡は、パレイドリアの一語で片付けることができる問題ではなく、今後も多くの人を魅了し続けることだろう。
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webムー編集部
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