米オハイオ州に出現したUFOの“衝撃的挙動”に怯える住民、大手放送局も報じる大騒動に発展中!
米オハイオ州で衝撃のUFO事件が発生し、大手テレビ局も動く騒動に発展! ところが事件は不可解な展開を見せ――いったい真実はどこにあるのか!?
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米カリフォルニア州モハーベ砂漠は数々のUFO目撃報告があるホットスポットだ。この地で1989年に起きていたエイリアン・アブダクション事件が再び脚光を浴びている――。
1947年の「ロズウェル事件」でミステリアスなUFOという存在が人々の間で意識されはじめたともいえるが、そこからさらにUFOとエイリアンをポピュラーにしたのは、元祖・コンタクティーであるジョージ・アダムスキーによる一連の体験報告だろう。
アダムスキーのUFO目撃談とエイリアン(金星人)交流体験談が驚きをもって世に迎え入れられたことで、アダムスキーは初期のUFOコミュニティの創設者の1人にもなっている。
そんなアダムスキーが「スペースブラザーズ」(金星人)に初めて出会った場所が米カリフォルニア州モハーベ砂漠なのだが、ここは疑惑の宝庫であるネバダ州の空軍基地「エリア51」や超常現象の多発エリアである「スキンウォーカー牧場」などと並んでUFOの目撃が多数報告されているホットスポットである。
そして今、このモハーベ砂漠を1989年に訪れたカップルのエイリアン・アブダクション事件が再び注目を集めているようだ。
1989年10月、スティーブとドーンのヘス夫妻が週末のキャンプを楽しむためにキャンピングカーでモハーベ砂漠にあるモハーベ保護区を訪れた。子供たちは親元に預け、久しぶりに2人だけの時間を楽しむことにしたのだ。だが、キャンプ場が満員であったため、彼らは山脈の間にある人里離れた峡谷でキャンプをすることを決めた。
自然を満喫した初日の夜、ステーキを焼いていたスティーブは山の上空を光る謎の物体が動き回っていることに気づき、当惑すると共に魅了され、少しの間目を奪われた。ドーンが彼に声をかけた時に我に返って調理に戻ったものの、再び空を見上げると光る物体はいなくなっていたのだった。
その後、2人はまばゆい星空の下でロマンチックなディナーを楽しんだのだが、夜空に浮かんで不規則に動く複数の明るい物体に気づいた。合計9つある光る物体は「M」字形のフォーメーションを形成していた。2人は近くの空軍基地から夜間演習に出ている軍用機に違いないと考えた。
しかしその後、光る物体からいくつかの小さな赤い光が放出され、どうやらその赤い光が自分たちのほうに向かってくるのを理解した2人は、もはやゆっくりディナーを楽しんではいられなくなった。
不気味に旋回しながらすぐ近くの低空までやってきた赤い光だったが、ライトが点滅し始めて動きがますます速くなった矢先、突然すべて消えたのだ。さらにその直後、藪の中で何かが荒野を走り回るような音が聞こえ、それが何であれ複数いるように思えた。
怯えた夫婦は急いでキャンピングカーに乗り込み、スティーブは野生動物の襲撃に備えて狩猟用ライフルを手に取った。車窓から外の様子を見ると、周囲の暗闇の中に赤く光る目を持つ生物が見えた。そしてある時点で、何かがキャンピングカーのボンネットに飛び乗って反対側に飛び降りたのだ。
スティーブは窓から出した銃口を赤い目の存在に向け、発砲寸前の状態だったがドーンが彼を静止した。彼女は彼らに発砲すればひどいことになるという悪い予感がしたのだ。しかし、この謎の生物たちはさらに大胆になって周囲を囲むように動き回った。後に夫妻は彼らを「小さな赤い目のグレムリン」と呼んでいる。
この時点で2人は恐怖で身動きができなくなっており、外を徘徊する生き物たちもこれを察知したようで、キャンピングカーに駆け寄ると屋根に飛び乗って側面を叩き、その間ずっとお互いに何語がわからない言葉でまくしたてるように話し合っていたという。
すると今度は、「グレムリン」ではない、背が高く細身で半透明の9体のヒューマノイドが暗闇から現れ、キャンピングカーを取り囲むと怯えるカップルを窓から覗き見たのだ。その直後に、白く輝く大きな飛行物体が上空から降りてきて、車のすぐ上まで近づくと、車体は激しく揺れはじめ、ますます明るくなった光に包まれたスティーブとドーンは意識を失ったのだった。
彼らがキャンピングカーの中で目覚めたとき、周囲は朝の陽光に包まれていた。
昨晩彼らが遭遇した「グレムリン」とヒューマノイドの足跡などの痕跡は、まったくなかった。
彼らが見つけた唯一の異変は、ドーンの首筋にピンで刺したかのような2つの赤い刺し傷があることだった。2人は大きな光に包まれて意識を失った後に自分たちの身に何が起きたのか何も思い出せなかったし、生き物たちがどこへ行ったのか見当もつかなかったが、それは決して夢や想像の産物ではないことを確信していた。
その後の数日間、彼らは何が起きたかについてほとんど話さなかったのだが、事件以来、彼らは強烈で生々しい悪夢を見たり、頭痛や吐き気などの身体的症状もあらわれるようになっていた。
空に自分たちを追ってくる光が見えたり、監視されているという強烈な感覚に襲われたり、家の内外で奇妙な音を聞いたりした。そして彼らの子どもたちまで、夜に寝室の周りを小さな赤い目の「グレムリン」が徘徊しているのを見たと言いはじめたのである。
ある夜、スティーブとドーンは息子の叫び声で目が覚め、部屋に駆けつけると、息子が宙に浮いて「独楽のように回転している」光景を目撃したのだ。目に見えない手によって、文字通り手玉にとられていたのだ。
途方に暮れた彼らは、ウィリアム・アニクスター博士の催眠術を受けることに決めた。そして博士は一連のセッションを通じて、あの失われた時間に彼らに何が起こったのかを明らかにすることができた。
退行催眠状態のスティーブとドーンによると、彼らはある種の巨大な船に乗せられ、一連の医学実験や検査を受けさせられたが、その多くは激痛を伴うもので、そのうちの1つがドーンの首にあの赤い刺し傷の跡を残したという。
セッション中のいくつかの時点で、ドーンはあたかも何かに憑りつかれたかのように、普段とは異なる不気味な低い声で話し、そのうちの1回で「私たちの宇宙は、物質が私たちにとって重要でなくなり、“彼ら”にとって重要になり始めたときに終わります」と語ったのだった。
ドーンとスティーブは何年もの間、自分たちの奇妙な体験について沈黙を保っていたが、作家のロン・フェルバーがそれを聞きつけ、彼らの体験を書籍にまとめたいと夫婦に持ちかけた。フェルバーは犯罪ミステリー作家として知られており、それまでUFOや超常現象にはまったく興味がなかったが、ヘス夫妻と話した後、考え方をあらためたということだ。
夫妻は、フェルバーのような人物に体験談を語ることはある種の「カタルシス(精神的浄化)」になるだろうと考え、インタビューに応じることにしたのだった。
フェルバーによれば、ヘス夫妻の話は信じがたいものであったが間違いなく真実であり、別の存在領域があることを確信させ、さらに世に共有すべき必要があると訴えてくるものだった。
その後、ヘス夫妻の体験を記した著書『The Mojave Incident(モハーベ事件)』(2015年刊)は無事に完成し、フェルバーと夫妻とは今も連絡を取り続けているという。再度のエイリアン・アブダクション被害はないようだが、周辺で奇妙な現象は起き続けているということだ。
UFOの船内に連行され、医療的オペレーションを施されたと訴えるアブダクティーは少なくないが、夫妻のペアが同時に誘拐されたというケースは珍しいかもしれない。人間の男女が同時に必要とされる実験やオペが行われたのだろうか。モハーベ砂漠で報告されている別の超常現象との関連も疑われてくるだろう。そして、今もなお口を閉ざしたままのアブダクティーが他にいるかもしれず、意外なところから解明の糸口が見つかる可能性も残されていそうだ。
仲田しんじ
場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター https://twitter.com/nakata66shinji
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